冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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楽しいだけのカラオケ

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昨晩、肋骨に入ったヒビの痛みのせいで質のいい睡眠が取れなかったせいか、抱き締めているレイの体温に眠気を強く誘われた。

「……あれ? みっつん寝てなーい?」

「なんか大人しくなったと思ったら……よくカラオケみたいなうるさいとこで寝れるっすねー」

「子守歌になっちゃったかな~? アキくん、歌う?」

「да!」

彼氏達の可愛い声が遠く聞こえる。プールの底でプールサイドの喧騒を聞いているような……心地いいまどろみだ。

「…………っ!?」

悪魔が唸っているような低く恐ろしい声に意識が直接揺さぶられ、叩き起こされる。

「お! 起きた~、あはっ、アキくんすご~い」

「おはようございますっすせんぱい」

眠っていたことを自覚し、謝りながらレイを解放する。レイは今歌っているアキが座っていた場所に腰を下ろし、ぽんぽんと自身の太腿を叩いた。

「眠かったら寝ちゃった方がいいっすよ、俺の太腿にどうぞっす」

「俺の膝枕もあるよ~?」

「枕は柔らかい方がいいっすよね?」

「あんまり厚みあると首痛くなっちゃうよね~?」

女性には詳しくないが、自分の太腿を勧める二人の静かな争いには女性らしさを感じてしまう。

「せんぱいっ!」

「みっつん!」

「い、いや……大丈夫、起きてるよ。レイを抱っこしてたら温かくなったから寝ちゃっただけで、別にそんな眠い訳じゃないし……あ、ドリンクバー行ってくるよ」

眠気覚ましにジュースを飲むとズズッと汚い音が鳴った。空になったのをいいことに部屋を出てドリンクバーに逃げた。

「ふぁあねっむ……コーヒーにしまっそ……カフェインがぶ飲みがぶ飲み~」

ミルクを多めに入れて苦手な苦味を誤魔化し、コーヒーと呼ぶには苦しい色にした上にスティックシュガーも四本投入。

「ただいま」

「ヴゥゥー…………おかえりなさいです! にーに」

「お、おぉ……ただいま、アキ」

ちょうど歌い終えたらしいアキはマイクを机に置いて俺に抱きつく。コーヒーを置いてから抱き締め返し、声帯が二つあるのではないかと思いつつ唇を重ねた。

「水月ぃ、そろそろこっち座ってぇや」

テーブルを挟んだ向かい側、歌見とリュウとシュカが座っている方へ移る。ハルとカンナとレイはぶぅぶぅと冗談交じりに文句を言い、アキは俺に着いてきた。そういえば彼は歌見の隣に座っていたんだったな。

「俺が恋しかったか?」

「ええ放置プレイやったわ」

リュウと歌見の隙間に身体をねじ込み、二人の腰に腕を回す。両手に花、雄々しい花だ。

「今日はバイブ入れてきてないのか?」

「おん、今日は普通に遊ぼう思てたから……入れといた方がよかったん?」

「監視カメラあるしな……今日はその選択で正解ってことにしとくよ。なぁ、リュウ、テストで満点二つも取ったお前へのご褒美、青姦、いつにしようか……ここは順調に拡がってるか?」

「は、い……あのぶっといバイブ、スムーズに入るよぉなってきましたわ」

「上々。これからも頑張れよ」

リュウのぷりんとした尻を撫でて楽しんだら、今度は歌見の肉厚な尻に意識を移す。座っている今はかなり硬く弾力がある、締まりが良さそうだ。

「せ、ん、ぱ、い。アレからどうです? お尻でイってます? やっぱり乳首をピンチヒッターにしてます?」

歌見は自分で積極的に後孔を弄っているようだが、その感度はまだまだ低く陥没乳首をつねらないと絶頂は難しいらしい。テストで平均点以下を取りまくったことでお仕置されたあの日から数日経ったが、改善されただろうか?

「別に、そんな頻繁にオナニーしてる訳じゃ……ない」

「一人暮らしの男子大学生がさほどオナニーしないぃ? 嘘くさいですねぇ」

「…………ランニングを、日課にしてるんだが……その時、ち、乳首がっ……服に擦れて、ランニングから帰ってすぐに、服も脱がずに、玄関で……服の上から引っ掻いて、イってる……毎朝それだ。寝る前にも尻と乳首で……だから、だいたい、一日二回は」

「聞いてるだけで勃ってくるお話ありがとうございます」

「……前は、あんまり触らないようにしてる。後ろでちゃんとイけるようになりたくて……水月、今度……頼む、な?」

「ええもちろん喜んで! 先輩が泣いちゃうまでお尻虐めてあげますよ」

歌見は自身の膝に置いていた手をぎゅっと握った。可愛い仕草に萌えてしまう。

「ちょっと通して……シュカ、隣座るぞ」

立ち上がってリュウに横にズレてもらい、シュカの隣に腰を下ろす。

「水月の体温残っとるわぁ……へへ」

リュウは自分の尻とソファの隙間に手を入れて嬉しそうに頬を緩めた。

「今朝はありがとうな、シュカ。みんなを守ってくれて。頼りになるよ……こんな頼り方よくないって分かってるんだけどな。怪我はしてないか? 見せて……」

シュカの腰にしっかりと腕を巻き付けて耳元で囁いてやると、シュカは駅前で男を殴っていた手を緩く握って見せてくれた。

「……うん、綺麗なもんだな。拳剥けたりはしてないか……よかったよ」

「あなたに心配されるのは意味が分かりませんね、あなたが心配される側でしょう。全く……落ちたヤツを一発殴りたいですね」

「ダメに決まってるだろ。でもその気持ちは嬉しいよ」

手は人を殴るためにあるのではないと教えるように、彼と指を絡め合う。呆れたように微笑んだシュカと唇を重ねながら、歌見が熱唱するマイナーアニソンを聞いていた。

その後も彼氏達と満遍なくしこたまイチャつき、幸せとムラムラを抱えてカラオケを後にした。




多くの人が憂鬱だと思うらしい月曜日、俺は幸せなまま目を覚まし、まず腕の中のレイのうなじにキスをした。挿入しっぱなしで寝てしまった陰茎が勃っていたので軽く腰を振って射精し、目覚まし代わりの中出しを受けたレイと唇を重ねる。

「立て、な……っすぅ」

セックスの後処理、身支度、朝食、弟とのスキンシップ、普段より多い朝のタスクを俺はテキパキとこなしていく。我ながら素晴らしい寝起きのよさだと自画自賛する。

「行ってきます、アキ、レイ」

「行ってらっしゃいです、にーに!」

「行ってらっしゃいっす。今日はお見送り無理っす……お気を付けてっす」

今日は選挙管理委員会の者としていつもより早い登校が命じられている。彼氏達との登校もしばらくお預け、寂しいし心配だ。

「おはようございまーす……」

一人寂しく早朝の人気のない道を歩き、静かな学校の校門を抜ける。

「おはようございます、水月」

「おはよみっつーん」

校門の脇でタスキをかけたシュカと、シュカのポスターを持ったハルに出会う。

「おはよう二人とも、早いな」

「選挙活動ですよ。しかしこの時間帯に来るのは立候補者や選挙管理委員ばかりであまり意味がありませんね……」

「うちの高校朝練ないもんね~、俺も暇~」

「…………シュカ、メイクしてるのか? 傷ないよな」

最も目立つ左目を縦に切った傷跡が見えなくなっている。顔を近付けるとほのかに化粧品らしき匂いがした。

「お気付きになられましたか」

「俺がやったんだよ~、手とかも見えるとこは全部やったげたの」

「すごいなぁ」

「……水月、あなた選挙管理しなくていいんですか? 私の演説を聞いていきます?」

「あっ、そうだった。ありがとう」

選挙管理委員としての仕事を果たすため、俺は校舎に駆け込んだ。
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