冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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隠し撮り動画

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四時間目の授業を終えて、待ちに待った昼休み。今日も彼氏達と共に生徒会室に足を運ぶ。ネザメはいつも通りの微笑みで俺達を出迎え、ミフユはほんのりと頬を赤くして無言で弁当を差し出してきた。

「ありがとうございます! 朝からお弁当が楽しみで楽しみで……」

「そ、そうか。食べ終わったらまた感想を聞かせてくれ」

ミフユは俺の顔を見ることなくネザメの隣に戻り、自身の弁当箱を開いた。今まで超絶美形の顔と身体を利用して最短距離で彼氏達を口説き落とし肉体関係を築いてきたが、昔懐かしいラブコメのような遠回りもいいものだ。

(早く抱きたいのは否めませんが、もう少しこの甘酸っぱいもだもだ感を持っていたいですな)

カンナよりも小さな身体を優しく抱いてみたいし、抱き潰してみたい。けれど体を重ねることで緊張や照れが薄れてしまうのは確実、ヤりたいともったいないが頭の中でぐるぐる回っている。

(……まぁ、決定権はミフユたんに渡しているつもりですがな。ミフユたんがしたくなったらしますし、まだって言うなら我慢しますし)

しかしミフユの弁当は本当に美味しいな。醤油ベースの卵焼きも、ほうれん草のソテーも、魚の……なんだろうこれ、甘くて美味しい。

「ミフユさん、この魚なんですか? すごく美味しい、食べたことない味です」

「鰆の西京焼きだ」

「へぇ……? すごく美味しいです」

「気に入ってもらえてよかった。まさか初めてとは思わなかったが……」

メジャーな料理なのだろうか、母が魚より肉派だからか俺はあまり魚料理に詳しくない。煮るならみりん、焼くなら塩、生のままなら醤油、程度だ。

「白味噌に漬けて焼くんだっけ~? いいよね~、明日お母さんにねだろっかな~」

「霞染一年生、自分はちゃんと本場の名店の西京味噌を取り寄せているぞ」

「本場ってどこですか?」

「ボケないでくださいよ水月、西京って言ってるんだから分かるでしょう」

「最強……北海道か?」

北海道では回転寿司のチェーン店の魚すら素晴らしいと聞く、魚に関して最強と言えばやはり北海道だろう。

「京都だよ! 俺の地元~、つってもあんまり居なかったから地元感ないけど」

「京都か……なんで最強なんだ?」

「え~? 字のまんま、西の京だからだけど~?」

「……なるほど」

なんかとんでもなくバカな勘違いをしていた気がする。

「しかし霞染一年生、貴様の昼食は随分少ないんだな。鳥待副会長と比べると……とても同い年の弁当とは思えん」

今日のハルの昼食はサラダチキンとサラダ、両方ともコンビニで売っている物だ。カミアのライブ前だからと絞っていた頃はサラダだけだったからマシになったと思っていたけれど、確かによく考えてみればまだまだ少ない。

「俺はしゅーと違って低燃費だから~」

「つまり太りやすい体質ですよね」

「地球環境には優しいもん!」

「地球は重い重いって泣いてますよ」

「じゃあ俺より重いしゅーが踏んでるとこなんか悲鳴上げてるから!」

「まぁまぁ喧嘩するなって。いいじゃないか少食でも大食いでも」

真に太りやすい体質である俺の前で太るとか重いとか話さないで欲しい一心で喧嘩を止めた。

「みっつんはいっぱい食べるのとあんまり食べないのどっちが好き?」

「そりゃいっぱい食べる子は見ていて気持ちいいし、美味しそうな笑顔もたくさん見られてお得そうだけどさ……食の細い子ってのはそれだけで守りたくなる感じしちゃうからなぁ……どっちも好きだよ」

「えー? もー、みっつんそんなのばっかぁ~」

「いい顔してる訳じゃないぞ」

本心だ、どちらかが僅かに勝っているなんてこともない。

「ごち、そ……さまっ。みー、くん……ぼく……しょ……つ、行か……い、と」

「ん? あぁ、図書委員の仕事か。行っておいで」

「ぅん」

「あ、待ってしぐしぐ~、俺も行きたい」

「俺も行く」

ハルは慌ててチキンを口に詰め込み、カンナを追う。遅れてリュウが二人を追う。マイペースに手を合わせて「ごちそうさま」と呟いたシュカが俺の前に移動してくる。

「予約していた鳥待ですが?」

「……まだ食べてますんで」

「じゃあ早く食べてください。今日は水月に動いて欲しいんです」

シュカは俺の左隣のソファにドカッと腰を下ろし、スラックスを脱ぎ始めた。

「珍しいな」

「ちょっと疲れてるんですよ。昨日家がちょっとゴタゴタして……」

ふわ、と欠伸をしたシュカは退屈そうに俺の食事風景を眺める。その視線に急かされてしまうが、ミフユの弁当はしっかり味わって食べたいので、咀嚼数は減らさず速度を上げた。

「副会長とするのはいつものことだからいいんだけれど……水月くん、ミフユのことはいつ抱いてあげるつもりなのかな?」

「……っ!? ん、げほっ、けほっ……な、なんですか急に。そんなの、ミフユさんの気持ち次第ですけど」

「ふぅん……? 昨日、ミフユをこっそり撮っておいたんだけれど、見るかい?」

弁当を食べ終えたネザメがスマホを持って俺の右隣に腰を下ろし、超高級ホテルのような部屋にぽつんと佇んでいるミフユの動画を見せてくれた。

「き、昨日お風呂が妙に長いと思ってはいましたが、ネザメ様、まさかこんなっ」

いつの間にかミフユが俺の背後に来ていた。スマホの中のミフユはズボンを太腿の真ん中まで下ろし、床に吸盤でくっつけたディルドの上に跨った。事前にほぐしておいたのかそこそこの太さがあるディルドをスムーズに咥え込み、しばらくじっとして呼吸を整えていた。

「声、聞こえるかい?」

しばらくしてミフユが腰を揺らし始めるとネザメはスマホの音量を上げ、ミフユの喘ぎ声を俺に聞かせた。

『ふっ……ふ、ぅっ……ミフユ、も……あんなっ、ふうに……んんっ、鳴雷っ、一年生……ミフユもぉ…………ぁ、みつ、き……』

自身の頬や太腿を撫でる手はまさか、俺の愛撫を思い描いてのものだろうか?

「ちなみにこれが君に出会う前の様子だよ」

「いくつ撮っているのですかネザメ様!」

ネザメは似たような構図の動画をもう一つ俺に見せた。そちらではミフユは──

『ネザメ様っ……ねざめ、様ぁっ……ミフユは、ミフユはもうっ、達してっ……しまい、ますぅっ……』

──ネザメの名を呼んでいた。手は自身を撫でていなかった。

「何日か手を出さずに置いておくと自慰が見られるんだよ。僕がお風呂に入っている時にするから、お風呂に入るフリをすれば簡単に撮れるんだ」

「長年仕えてきたミフユを何度も欺いていただなんてミフユは悲しいです!」

「ごめんねミフユ、君が自分を慰めている姿をどうしても残しておきたかったんだ。いつものハメ撮りでは見られない、カメラを意識していない顔が撮りたかったんだよ」

「……もう、ネザメ様ったら」

顔にも声にも出さず「いつもハメ撮りしてんの!?」と驚いてしまったため、ぽっと頬を染めたチョロ可愛いミフユの表情を堪能出来なかった。
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