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またもや一晩中
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セイカを起こしてしまわないよう指を咥えさせ、後孔をもう片方の手で掻き回す。頻繁に自慰をしているらしいアキの後孔は程よく柔らかく、俺の指を簡単に三本も受け入れた。
(上のお口と下のお口を同時にくちゅくちゅ~、ふほほっ、たまりませんなぁ)
時たま前立腺など弱点を掠ると柔らかいながらも弾力のある腸壁が俺の指をきゅうっと締め付ける。奥へと誘うような、愛おしそうなその仕草は俺をときめかせるには十分過ぎる。
「んっ、にゃ、むっ、んん……!」
指で舌を挟んで引っ張りつつ、指の背で上顎を撫でる。
「……気持ちいいか? アキ」
「ひ、もひっ……れふっ」
「ふふ……可愛いなぁ~、好きだよアキ、だーいすき」
アキが寂しがり屋なのはつい最近実感させられた。多少焦れったくなろうとも愛撫を増やし、言葉も増やす。一人になった時に俺から受けた愛情を思い出せれば寂しさも少しはマシになるだろう。
「大好き……」
アキが分かるようにゆっくりと、簡単な言葉で愛情を伝える。どうせ表情なんてハッキリとは分からない暗い部屋の中なのだから、アキの背中にしっかり俺の体温が伝わる背面座位を選んだのは正しいはずだ。
「十分ほぐれたかな? 三回くらいイきそびれてたもんな、寸止め嫌いか? そう怒るなよ……ふふっ、すぐ入れてやるからさ……」
「んっ……むっ、んんんんんっ!」
「……っ、く…………しー、しー……静かに」
キツい。十二分にほぐしたのに陰茎を食いちぎられそうな程に締め付けが強い、相変わらずと言うか流石と言うか……
「お兄ちゃんが動かしてやるから、アキは動くするな。じっとしてるんだぞ? 分かったか?」
「んんっ、ぅ……」
「分かったのかな……アキ、口、押さえるする。分かったな?」
アキの両手首を掴み、自分で口を塞ぐよう誘導するとアキは何度も小さく頷き、自分の口を両手で強く塞いだ。俺はアキの頭を撫でて耳元で「いい子」と囁き、アキの腰を両手で掴んで持ち上げた。
「んっ……んんぅっ! んぅっ……んんっ!」
持ち上げては落とし、持ち上げては落とす。うねる腸壁に扱かれる快感はとてつもなく、射精は秒読み。
「……っ、はぁっ……キツい、気持ちよすぎる……物足りなさそうな顔するなよアキ、お兄ちゃんまだまだ勃つからな~……っと、ほらっ!」
「んんんっ!」
「はぁっ……アキ重たい……」
筋肉が詰まっているということなのだろうか、アキは見た目よりも重く持ち上げるのが大変だ。弾切れよりも先に腕の筋肉の限界が来る。
「……っ、は……アキ、バックでしよっか」
「んぅっ……!? んっ、んんんっ!」
入れたまま、アキを抱きかかえたまま、アキに膝をつかせて押し倒しうつ伏せもどきの姿勢にし、彼に覆い被さって腰を振る。
「アキ、アキっ……」
「んぅっ! んっ、んみゃっ、ぁんっ、んむぅっ、んんん……!」
声を必死に押さえる様子に加え、声を押さえているからか普段以上に締め付けが強く、俺は発情期の獣のようにいつまでも腰を振っていた。
力尽きるように行為を終え、気付けば朝になっていて、欠伸をしながら朝支度を済ませた。
「……なんか眠そうだな」
顔を洗ったばかりなのにセイカに見抜かれてしまう。
「一晩中アキとヤってて……うるさくなかった?」
「変な夢見たような…………覚えてないや」
「そっかぁ、よかった」
一般的には顔色が悪いと言われる血色だが、セイカにしては今朝は顔色がいい方だ。よく眠れたのだろう。
「秋風の方は普通に目ぇぱっちりだったぞ。十代は夜更かし余裕ってお前のママ上前テレビ見ながらボヤいてたし、お前……体力落ちてんじゃないか? 十、何人だっけ、十一? いっぱい居るから時間足りないのは分かるけどさ、たまにはゆっくり休めよ。夏休みなんだし」
「ママ上やアキきゅんと同じ体力があると思わないでくださいまし……! わたくしは人間ですのことよ。それはそれとしてお気遣い感謝致しまする、今日はせーかたんだっこしつつゴロゴロしよっかな~」
「俺秋風と筋トレするから……せーかたんやめろ」
「俺も日課分のトレーニングはするよ」
なんて話しながらダイニングへ行くと、セイカが言っていた通り八時間睡眠を取ったような元気さのアキがつまみ食いをしていた。
「……! にーに、すぇかーちか、お早う御座います」
《…………お前ケツ痛くなったりしねぇの》
《ちゃんと掻き出したぜ?》
《いや……一晩中してたんだろ? 腰だるくないのか?》
《一晩くらいでんなことなるかよ》
セイカはアキと二、三言葉を交わした後「やっぱりお前の体力が減ってるんじゃないか」と眉尻を下げた。
「俺は平均! アキがおかしいの!」
「そうか……? 俺は体力ないから二回もすりゃぐったりだけどさ、お前は健康なのに……秋風とこんなに差があるのはちょっと」
「身体能力に関してはアキはバケモンなんだよ! 俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、過剰な想定はやめてくれ」
「ごめん……俺のせいで心労とか溜まってないかとか……色々、気になってて……」
「ガキ共~! そろそろ葉子起きてくるから成人向けの話は終わりなさい!」
キッチンから母の警告が飛んだ十数秒後、義母がダイニングにやってきた。母に関心して思わず義母を見つめてしまう。
「おふぁよ……な、何? 水月くん、セイカくん……」
「あ、いえ……母さんがそろそろ葉子さん来るって言ってたんで」
「えぇ? 何それ」
「私には葉子センサーが付いてるのよ」
「えぇ~? もぉ~」
親のイチャイチャを朝飯前から見せ付けられるのは辛い。
「俺は鳴雷脱衣所立ち入りセンサーが欲しい……鳴雷が服を洗濯しようとしたら止められるように……」
俺が母からわざと意識を逸らしていなければ聞き取れなかったであろう小声での呟きは、俺を朝から萌え死にさせるのには十分だった。
(上のお口と下のお口を同時にくちゅくちゅ~、ふほほっ、たまりませんなぁ)
時たま前立腺など弱点を掠ると柔らかいながらも弾力のある腸壁が俺の指をきゅうっと締め付ける。奥へと誘うような、愛おしそうなその仕草は俺をときめかせるには十分過ぎる。
「んっ、にゃ、むっ、んん……!」
指で舌を挟んで引っ張りつつ、指の背で上顎を撫でる。
「……気持ちいいか? アキ」
「ひ、もひっ……れふっ」
「ふふ……可愛いなぁ~、好きだよアキ、だーいすき」
アキが寂しがり屋なのはつい最近実感させられた。多少焦れったくなろうとも愛撫を増やし、言葉も増やす。一人になった時に俺から受けた愛情を思い出せれば寂しさも少しはマシになるだろう。
「大好き……」
アキが分かるようにゆっくりと、簡単な言葉で愛情を伝える。どうせ表情なんてハッキリとは分からない暗い部屋の中なのだから、アキの背中にしっかり俺の体温が伝わる背面座位を選んだのは正しいはずだ。
「十分ほぐれたかな? 三回くらいイきそびれてたもんな、寸止め嫌いか? そう怒るなよ……ふふっ、すぐ入れてやるからさ……」
「んっ……むっ、んんんんんっ!」
「……っ、く…………しー、しー……静かに」
キツい。十二分にほぐしたのに陰茎を食いちぎられそうな程に締め付けが強い、相変わらずと言うか流石と言うか……
「お兄ちゃんが動かしてやるから、アキは動くするな。じっとしてるんだぞ? 分かったか?」
「んんっ、ぅ……」
「分かったのかな……アキ、口、押さえるする。分かったな?」
アキの両手首を掴み、自分で口を塞ぐよう誘導するとアキは何度も小さく頷き、自分の口を両手で強く塞いだ。俺はアキの頭を撫でて耳元で「いい子」と囁き、アキの腰を両手で掴んで持ち上げた。
「んっ……んんぅっ! んぅっ……んんっ!」
持ち上げては落とし、持ち上げては落とす。うねる腸壁に扱かれる快感はとてつもなく、射精は秒読み。
「……っ、はぁっ……キツい、気持ちよすぎる……物足りなさそうな顔するなよアキ、お兄ちゃんまだまだ勃つからな~……っと、ほらっ!」
「んんんっ!」
「はぁっ……アキ重たい……」
筋肉が詰まっているということなのだろうか、アキは見た目よりも重く持ち上げるのが大変だ。弾切れよりも先に腕の筋肉の限界が来る。
「……っ、は……アキ、バックでしよっか」
「んぅっ……!? んっ、んんんっ!」
入れたまま、アキを抱きかかえたまま、アキに膝をつかせて押し倒しうつ伏せもどきの姿勢にし、彼に覆い被さって腰を振る。
「アキ、アキっ……」
「んぅっ! んっ、んみゃっ、ぁんっ、んむぅっ、んんん……!」
声を必死に押さえる様子に加え、声を押さえているからか普段以上に締め付けが強く、俺は発情期の獣のようにいつまでも腰を振っていた。
力尽きるように行為を終え、気付けば朝になっていて、欠伸をしながら朝支度を済ませた。
「……なんか眠そうだな」
顔を洗ったばかりなのにセイカに見抜かれてしまう。
「一晩中アキとヤってて……うるさくなかった?」
「変な夢見たような…………覚えてないや」
「そっかぁ、よかった」
一般的には顔色が悪いと言われる血色だが、セイカにしては今朝は顔色がいい方だ。よく眠れたのだろう。
「秋風の方は普通に目ぇぱっちりだったぞ。十代は夜更かし余裕ってお前のママ上前テレビ見ながらボヤいてたし、お前……体力落ちてんじゃないか? 十、何人だっけ、十一? いっぱい居るから時間足りないのは分かるけどさ、たまにはゆっくり休めよ。夏休みなんだし」
「ママ上やアキきゅんと同じ体力があると思わないでくださいまし……! わたくしは人間ですのことよ。それはそれとしてお気遣い感謝致しまする、今日はせーかたんだっこしつつゴロゴロしよっかな~」
「俺秋風と筋トレするから……せーかたんやめろ」
「俺も日課分のトレーニングはするよ」
なんて話しながらダイニングへ行くと、セイカが言っていた通り八時間睡眠を取ったような元気さのアキがつまみ食いをしていた。
「……! にーに、すぇかーちか、お早う御座います」
《…………お前ケツ痛くなったりしねぇの》
《ちゃんと掻き出したぜ?》
《いや……一晩中してたんだろ? 腰だるくないのか?》
《一晩くらいでんなことなるかよ》
セイカはアキと二、三言葉を交わした後「やっぱりお前の体力が減ってるんじゃないか」と眉尻を下げた。
「俺は平均! アキがおかしいの!」
「そうか……? 俺は体力ないから二回もすりゃぐったりだけどさ、お前は健康なのに……秋風とこんなに差があるのはちょっと」
「身体能力に関してはアキはバケモンなんだよ! 俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、過剰な想定はやめてくれ」
「ごめん……俺のせいで心労とか溜まってないかとか……色々、気になってて……」
「ガキ共~! そろそろ葉子起きてくるから成人向けの話は終わりなさい!」
キッチンから母の警告が飛んだ十数秒後、義母がダイニングにやってきた。母に関心して思わず義母を見つめてしまう。
「おふぁよ……な、何? 水月くん、セイカくん……」
「あ、いえ……母さんがそろそろ葉子さん来るって言ってたんで」
「えぇ? 何それ」
「私には葉子センサーが付いてるのよ」
「えぇ~? もぉ~」
親のイチャイチャを朝飯前から見せ付けられるのは辛い。
「俺は鳴雷脱衣所立ち入りセンサーが欲しい……鳴雷が服を洗濯しようとしたら止められるように……」
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