冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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おまけ

おまけ ご奉仕

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※シュカ視点 882~883話の裏。騒動後のシュカ達の様子。




謝罪行脚を済ませた秋風が日傘を差してやってきた、隣には狭雲が立っている。

「ぁ……俺のことは翻訳機と思って……気にせず」

昔コイツが水月をイジメていただなんて、今のコイツを見ていると信じられない。けれど過去のフラッシュバックか何かで混乱した水月がセイカ様と喚きながら土下座していたのを思い出すと──普通の土下座ではなく亀のように頭を守る姿勢を取っていた『慣れ』感を見ると──事実なのだろうと思う。

「……ご奉仕しに来てくれたんですか?」

水月の反応からして直接殴る蹴るの暴行を働いているのだろう。他人に暴力を振るう度胸があるようには見えないが、これは今は人が変わってしまっているということなのか? 演技ではなさそうだが……事故で手足を失うと性格が反転するほど弱るものなのか。

《おう、何すればいいんだ?》

地元ではバイクを転がしていた時期もあった、無茶な運転もしていた。事故を起こさなくて本当によかった。五体満足のまま水月に出会えて、たまに不良時代の杵柄で水月を守ったりも出来て、オレは幸せだ。

「そうですね、とりあえずこちらに……そこでしゃがんでくれますか?」

水月の彼氏の中で元不良は俺だけだ、だから荒事は全てオレが担当するものと思っていた。しかし俺はアキに一撃で伸された、オレが勝てないと判断した木芽の元カレとの喧嘩でもアキはいい線いっていた。

《こうか?》

椅子に座っているオレの目の前で膝をつき、サングラス越しに俺を見上げている彼は、俺よりも強い。不甲斐ない、何のための不良時代だ。何のための傷だ。秋風にはこんな傷はない、傷は勲章なんかじゃない、負けや油断の証だ。

「ええ、私の膝に頭を乗せてください。そう……猫みたいですね、ほっぺがスベスベ……ふふっ、羨ましいです」

傷一つない綺麗な肌を水月に撫でられたかった。いや、水月は傷跡を指や舌でなぞったりもするから……唯一無二の個性だと思った方がいいのか。でも、やはり、剥いた卵のような肌は羨ましい。

「そんなところに座らせて申し訳ありません、私の膝に乗ってください」

膝の上に座った秋風を軽く抱き締める。日傘が邪魔だ。サングラスも邪魔だ、赤い色に惑わされがちだが秋風の目元は水月によく似ている。そんな目を隠すサングラスはとても鬱陶しい。

「真っ白……綺麗ですけど、大変なんですね」

すりすりと頬を撫でる。この暑いのに首を覆う布の隙間に指を差し込む。もう片方の手は胸を撫で、腹へと下ろし、ピッチリとした肌着のようなシャツを捲った。

「……!」

腹に青黒いアザがある。

《っと、兄貴には言うなよ? ギャーギャー喚くのは目に見えてるからな……腹と、あと足。痛いからあんま触らないでくれ、力入れさせるのも勘弁。さっき押さえ付けられた時は痛くて死ぬかと思ったぜ》

秋風は自らズボンの裾を捲ってもう一つのアザも見せてくれた。木芽の元カレに殴られた時のものと、元カレを蹴った時のものだろう。

「あなたも傷があるんですね……打撲痕は時が経てば消えると思われがちですが、薄茶色いシミのようになって残ったりもしますので、綺麗に治したければ受診をオススメします」

《そうか。まぁ別に肌の綺麗さにゃ興味ねぇが……兄貴は気に病みそうだし、綺麗の方が勃ちがいいよな? ありがとよ。病院、旅行終わってからでも間に合うかな》

しかしロシア語とは不思議な響きだ。英語とは違い聞き取れる気すらしない。

《膝に乗せて愛でるだけか?》

 「肉でも取ってこさせようと思っていましたが、その足じゃ少し可哀想になりました。代わりにフェラ一回でいいですよ、しゃぶってくれたら嫌いになるのやめてあげます」

《暫定嫌いなヤツにしゃぶらせんのか? ウケる。いいぜ、しゃぶってやっからまた好きになってくれよな》

狭雲は一人で二人分の会話を話している訳か。日本語もロシア語も分かるヤツが聞けば一人芝居みたいに聞こえるのか? だとしたら相当の大根役者だな、彼はずっと棒読みだ。

《シューカのちんぽしゃぶんの久々な気がするぜ》

再び地面に膝をついた秋風はオレのベルトを外し、ズボンと下着をズラし、まだ勃っていない陰茎を引っ張り出した。フェラならサングラスがあまり邪魔をしない、水月と似た顔での上目遣いを堪能出来る。

《ほどよく蒸れて……あ~イイ! ムラムラする、嗅いだだけでビンッビンだぜ俺ぁよ》

匂いを嗅ぎながら、啄むようなキスを裏筋に繰り返す。そんな美少年を前にして勃たない男がどこに居る。

《おっ、硬くなってきた~》

秋風は楽しげなままオレの勃ち始めた陰茎を咥えた。尿道に染み出ていた先走りの汁を啜り、カリ首を舌先でくすぐりながら、オモチャで遊ぶ子供のように無邪気な笑顔を浮かべている。

「生まれついての淫乱なんでしょうねぇ、私とは正反対です」

オレの陰茎を口内で弄ぶ秋風の頭を撫でながら、水月はきっと彼を慎重に大切に抱いたのだろうと彼らの初体験を空想する。

「上顎に先っぽ擦り付けさせんのイイ……そろそろ完勃ちしそうです」

初体験は重要だ、オレもよく覚えている。親族の中で「アレ」と呼ばれていた父を押し付けられた母は、彼が死んでからもいつも泣いていた。出来たてほやほやの新興宗教にハマって、笑顔が増えた。穢れを落とすためだとか説得された彼女は、小学何年生だったかの俺をそこの幹部に──

「……っ、はぁ……そんな綺麗な顔して、嬉しそうにしゃぶって……」

──よそう、過去を思い出しても損をするだけというのは水月が証明してくれたばかりだ。

「もっと奥まで入れさせてください……」

頭を掴み、ゆっくりと引き寄せる。半勃ちの陰茎がアキの中へ飲み込まれていく。喉がぶるっと震え、上目遣いでオレを見つめる赤い瞳に涙が滲む。

「はぁっ……イイ」

ついさっきオレを一撃で伸した男が、オレのを咥えて嘔吐いている。頭では秋風の方が強いと分かっているから少し虚しいけれど、ゾクゾクと優越感が背中を上ってくる。

《ん……ふぅ、完成》

完勃ちになると秋風はゆっくりと頭を引き、唾液にまみれたオレの陰茎を眺めて満足気に微笑んだ。

「……突っ込んでやろうか?」

頬に手を向かわせると秋風の方から手に擦り寄ってきた。

「口だと思ってます? 違いますよ、セックスしましょうって言ってるんです。本番のお誘いです」

猫のようにオレの手に甘えていた秋風は顔を上げ、オレの陰茎を見つめた。

「久しぶりに抱く側もやってみたくなりましてね、どうです?」

《ん~、俺みたいな超絶美少年がこの歳まで大人にイタズラされなかったのって奇跡レベルだと思うんだよな。実際親父の友達にはしたそうなヤツ居たし? だからせっかくなら兄貴専用のまま……ぁーいやでも他のちんぽも体験してみたい……でも絶対兄貴のが気持ちいいし他とヤったら兄貴ヘコみそうだしなぁ》

悩んでいるのは翻訳を待たずとも分かった。

「そりゃ水月ほど凶悪なサイズも形もしてませんけど、軽いセックス楽しむにはデカ過ぎない方がいいですし……私の方がテクがありますよ?」

《そこなんだよな、シューカはテクがやべぇ。うーん……興味はあるけど、やっぱやめとく。もし兄貴が拗ねちまったら嫌だし……今腹痛ぇしな、腹に力入れたくねぇ》

「あぁ、アザの……?」

《ケツに何か突っ込んだら腹に力入っちまって痛ぇんだよ、ケツイキに集中出来ない……最近ずーっとろくにイけてねぇの。溜まって溜まっても~……イライラする! だからちょっと暴れ過ぎた。ごめんな? マジで》

「……もう許してますから、喉奥まで犯させてください」

眉尻を下げていた秋風はパァっと笑顔になり、躊躇なくオレの陰茎を全て咥え込むと頭を前後に振ってジュボジュボと音を立てながら喉で陰茎を扱き始めた。

「ぁ……イイ、イイ……最高」

喉を突かせるのは腹に力が入る行為ではないのか? オレはあまりしゃぶらないから分からないな。

「イ……くっ」

喉奥に精液を放つと秋風はそれを飲み干した上、尿道に残った分まで吸い出し、精液臭い口を開いて笑った。

「…………お疲れ様です。お肉、あなたの分ももらってきてあげますね」

《スェカーチカの分も頼むぜ》

それを翻訳しながらも狭雲は首を横に振り、遠慮を見せた。やはり信じ難い、コレが悪辣なイジメっ子だったとは。
まぁ、水月がいいと言っているならそれでいい。オレには嫌悪を正義感に変えて振り回す趣味はない。我関せずでいよう、水月が自らの意思で泣きついてくるまでは。
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