冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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きっとただネガティブなだけ

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ぱちゅっ、ぱんっ、ぐちゅっ、ぐぱっ、と淫らな水の音と肉のぶつかる音がアキの嬌声と共に部屋中に響く。いや、もうこの別荘中に響いているんじゃないだろうか、そう思えるほどに俺の耳にはそれしか聞こえていなかった。

《んぁああっ!? ぁひっ、ひぃんっ! イぐっ、まひゃイっ、ぐぅゔっ!》

「あぁ、ほんっと……可愛い」

たまに思う。アキは日本に来て俺しか知らないまま、俺のこともよく分からないまま、俺の恋人になった。この先どんどん知り合いが増えていったら、俺よりもイイ男を見つけて俺から離れていってしまうのではないかと。

「アキ……可愛いよ、すごく可愛いっ、俺の……俺の、アキっ……!」

《んぅゔっ! イって、ゅ……ずっとイっでりゅうっ! あっ、ぁ、あぁっ!? 奥っ、奥やばいぃっ! もぉ訳分かんにゃっ、ぁあっ!》

俺よりもいい相手なんて見つけなくても一般常識を習得したら、弟に手を出した俺の異常性を理解したら、アキは俺を嫌悪するかもしれない。それが正しい、健康的な未来だ、でも嫌だ。アキは俺のものだ、セイカと仲がいいのもネザメに甘えるのもレイのフェラを喜ぶのもシュカを誘ったのも、何もかも気に入らない。アキは俺のものだ。

「……っ、はぁ……アキ、アキっ」

《兄貴っ!? んぁっ、あぁあっ!? 今角度変えっ、ひっ……! 待っ、やばっ、兄貴の匂いぃっ、包まれっ、むりっ、むりむりイくぅゔっ!》

俺は玩具を持って戻ってきたネザメとレイから隠すようにアキに覆いかぶさり、セイカから奪い取るようにアキを抱き締めた。そのまま腰を振り、アキの嬌声を耳元で聞いた。頭の中で翻訳する余裕を失くした、俺に伝わらない、アキの本気の喘ぎ声。

「アキ……!」

アキの全てを独り占めしたくてアキを強く抱き締めながら三度目の射精を果たした。俺の精液でドロドロになった後孔は精液を吐き出したばかりの陰茎に吸い付き、揉みしだく。

《んっ、くぅうぅっ……! また中出しぃ……へへ、中出し好きだぜ俺。でもそろそろ一回掻き出さねぇとぐちょぐちょ過ぎねぇ? 兄貴がこれでもいいなら俺はイイけど》

「……アキ」

《んー? どうした兄貴、まだイケんだろ? もっとシようぜ》

抱き締めているのに抱き返されない。拘束しているから当然なのに、そう分かっているのに、俺は何故か寂しくなっていた。

(……抵抗されたくないからって、こんなギッチギチに拘束して……違う、アキきゅん自身が前から拘束えっちに興味があったから、やってあげたくて)

多幸感と幸福の中、頭のどこかがネガティブな妄想を始めて、止まらなくなって、涙が零れた。アキの顔にぽたぽたと雫が落ちた。

《うぉっ? な、何、どした兄貴、気持ちよすぎて……とか? んな訳ねぇか》

「な、鳴雷っ? どうしたんだよ、鳴雷っ」

「分かんない……」

「分かんないって」

「アキが何言ってんのか全然分かんないぃ……!」

「えっ……あっ、ごめん通訳サボってて! だからって泣くなよぉ……」

「違う! 俺がアキの言ってること理解したいの!」

「えっ……と、ぁ、ロシア語教えろってことか? 分かった、本気なら今度勉強……」

「勉強はやだ!」

「はぁ!? 俺の通訳もヤダ勉強もヤダ、んじゃどうやって理解すんだよ!」

「分かんない……」

「何お前興奮し過ぎてバカになってんの? すっげぇガキっぽいぞ今言ってること。落ち着いてからめっちゃ恥ずかしくなるヤツだろ、もう喋んな、それが身のためだ」

アキの後孔から陰茎を抜き、アキから少し離れ、呼吸を落ち着ける。ヒクヒクと震える穴からとぷとぷと溢れてくる俺の精液を眺めるうち、興奮は収まらないまま思考だけが冷えていった。

「……セイカ、さっき俺が言ったこと全部忘れろ」

「ほら恥ずかしくなってんじゃん」

「分かんない……なんか、なんか急によくない妄想ばっかしちゃうようになって……何……? いやたまにあるけど。なんだろ……幸せ過ぎて脳が危機を感じてストッパーかけてんのかな?」

「猫撫でてると急に噛んでくることがあるのは、撫でられて気持ちよくなってこんなに警戒解いちゃ危ないと感じて攻撃性が急に増す野生の本能、みたいな説的なことっすか?」

「そんな説あんの……?」

「どうしてそんな悲しい習性を持っているんだい? 水月くん……幸せになっていいんだよ?」

俺が聞きたいし俺が俺に言ってやりたい。

「…………俺のせい? 仲良くして……急に裏切って、虐めたから……だから、油断しちゃダメだってお前に染み付いて……俺のせいで、お前が幸せちゃんと感じられなくなって」

「や、やめてやめて関係ない関係ない! セイカは関係ないよ! 違うから! な? もっと昔からこうだから俺!」

とは言ったものの、案外本当にセイカのせいなのかもしれないと俺は思い始めている。

「生まれつきネガティブなんだよきっと」

「それはそれで悲しいっすね」

「僕達が幸せに慣れさせてあげるからね、水月くん」

「は、はは……すいません」

《……何の話してんのか知らねぇけど、続きしてくれよ。このカッコで放置されんの流石に恥ずいぜ》

幸せに慣れさせる、それは俺がセイカやアキにしてやりたいことだ。俺は普通に育った、幸せには慣れているはずだ。ただネガティブなだけだ、オタクだから妄想が激しいだけだ、その二つが影響し合っているだけだ。

「いやホント色々とごめん。アキなんて? セイカ」

「放っておかずに続きしてくれってよ。ちなみにさっきお前が分かんないって泣いてた辺りのは……気持ちいいとか、お前の匂いに包まれんのヤバいとか、な、中出し好きとか……そう、いうの」

「……そっか」

不満なんて一つもなかったんだな、やっぱりアキは悦んてくれていたんだ。全て俺の杞憂だった。

「じゃ、四回目しよっか、アキぃ」

「今度は玩具使ってあげるっすからね、アキくん」

「満足させてみせるよ」

セイカによる翻訳を受け俺達の言葉を理解したアキは、この上なく幸せそうに淫らな笑顔を浮かべた。
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