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大阪到着!
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ローターは一応前立腺に当たる位置で止めたはずだ。家から駅まで歩いたことでローターはどれくらいズレたのだろう、アキの敏感な反応を見る限りではローターが抜け切っていることだけはなさそうだ。
「んっ……ぅうっ……」
もしかしたら奥の方へ進んでしまったのかもしれない。ローターの所在を確かめるという口実を得た俺は、アキの下腹をそっと撫でた。
「にぃにっ……?」
「アキ、ぶるぶるどこにある? 奥の方入っちゃったかな?」
臍の下をぐっと強く押さえる。アキは慌てて口を押さえ、縮こまった。擦り合わされる太腿を見ていると、俺のモノを挟んで欲しくなって、股間に血が集まるのを感じた。
(抜けないんですから勃つのはちょっとダメですぞ、落ち着いてくだされマイサン)
勃起を沈めようとしたところで俺の手は温かいアキの腹に触れているし、隣からアキの可愛らしい喘ぎ声が聞こえてくるしで、萎える訳がなかった。
《兄貴……兄貴の手ぇ、きもちぃ……やべぇ、頭ふわふわする。酸素足りねぇ、口押さえ過ぎたか? ぁあ……でも、このふわふわきもちぃ……兄貴、兄貴ぃっ、腹もっと押して……》
「ん……?」
ぐ、ぐっ、とアキの腹に当てている手がアキに押されている。アキにしては珍しく弱々しい手つきだ。
「お腹もっと押して欲しいか?」
「ん、んっ……んんっ!? んっ、ぅ、うぅっ……!」
「気持ちいい? 可愛いなぁ」
アキのための言葉なので、他の誰にも聞こえないように小さな声で囁く。アキの耳元で、吐息を唇で歪ませただけの、声未満の言葉を発する。
《ぁ……耳、熱…………兄貴のっ、息が……ぁ、やばい、これやばい、脳みそピリピリする、やばい、やばいって兄貴っ、これやめて……!》
「ん……? 反応良くなったな、囁かれるの好き? ふふ……何言ってるかもよく分かってないくせに」
《やだっ、やめてってば、ほんとにやばいんだって……》
「可愛いなぁ、アキは……すごく可愛い」
そう囁いた瞬間、アキは勢いよく仰け反って座席に頭をぶつけた。俺は慌ててローターの振動を止め、後ろの席の人に謝罪をし、アキの様子を伺った。
「ア、アキ? どうした? 大丈夫か?」
「…………脳みそピリピリするって言ってたぞ。やばそうだからやめてって言ってんのに続けるから変なイキ方しちまったんだろ」
「俺ロシア語分かんないもん! 言ってくれよぉ……でも、そっか。ちょっとした脳イキかぁ、よかった何か体調不良とかじゃなくて…………え、イったの? アキ……パンツ大丈夫かな」
「……トイレ連れてって替えてやれよ。ちょうどあるんだし、着替え」
俺はアキの下着の様子をそっと覗いて深いため息をつき、鞄から下着を一枚取り出してアキをトイレに連れて行った。乗ったのが新幹線でよかった、ケチって電車に乗っていたらずっと精液まみれの下着でいさせなければならないところだった。
《替え終わったぜ》
トイレの前で待っていると俺が渡したビニール袋を持ったアキが現れた。俺はビニール袋の口をしっかりと締め、身体の影に隠して座席まで戻った。
《ローターの位置調整しといたから、好きに動かせよ》
「ローター動かしてもいいぞってさ」
「えぇー……うーん、さっきの今でそれはちょっと無理かな。アキもまだ敏感だろうし、これ以上下着をダメにする訳にはいかねぇよ」
なんて冷静なフリをしていた俺だったが、休憩は二駅通り過ぎるほどで終わらせた。我慢出来なかった、アキにイタズラがしたくなった。
《んっ、んんっ……! ぶるぶる来たっ、やっとかよ兄貴ぃ……へへ、今度は腹押さえねぇの? 同じとこばっかじゃ芸ないもんな……んっ、はぁ……ぁ、あっ……! なんか別んとこ、今ちょっと思い付かねぇけど、どっか触ってくれよ……んんっ! 兄貴の手ぇ好きなんだよぉ……》
「分かる」
「セイカぁ……一人で納得してないで翻訳頼むよ」
「え、あぁ、忘れてた。えっとな……鳴雷の手が好きだから、どこか触ってくれってさ。また腹でもいいけど、同じとこばっかじゃ芸がないとも言ってるぞ」
「手? ふぅん…………分かるって言ってたのってもしかして、手が好きって部分か?」
「…………お前の彼氏でお前の手が嫌いなヤツなんか居ねぇよ」
そんなに手がモテているとは知らなかった。確かに男らしい筋張った大きな手で、指は長く、爪はいつも深く切って丁寧にヤスリがけをしピカピカに磨いてある。うん、モテるなこれは。
「……ぁ、べ、別にその、鳴雷の手が綺麗だからとかそういうんじゃなくてだな」
自分の手の裏表をじっくりと観察し、ぐっぱっと握ったり開いたりもしていると、セイカはそう言った。
「鳴雷の手がどうってんじゃなくて、鳴雷の手だから好きって言うか……その、ほら、頭撫でてくれたり……ナ、ナカ、ほぐしてくれたり……色んなとこ、触ってくれて…………あと、料理も出来てさ……その、鳴雷の優しさが一番分かるとこだからって言うか、そういうのだから……見た目とかじゃないんだ」
セイカの説明を聞きながら俺はアキの太腿をさすっていた。絶頂には至らないようだが反応は格段に良くなっている。
「……そっか。昔はクリームパンみたいな手してたんだけど、もしそのままだったとしても好き?」
「他のヤツらは知らないけど、俺はあの頃の鳴雷でもいいよ。触られるのもキスされるのも抱かれるのも、全然……今と変わんない」
「中身見てくれてる感じなのは嬉しいけど、ダイエットと筋トレ頑張って美人になったんだからそっちもちゃんと評価して欲しいなぁ」
話しながら太腿を揉む。硬い。筋肉の密度が高過ぎる。
「あのままだったらヤった時とかに圧死するから痩せてよかったよ」
「……セイカは俺の顔とか身体にドキドキしたりしないの?」
「するのはするけど……もし鳴雷じゃないヤツに鳴雷の顔ついてても、興味出ないと思う。鳴雷だからいいんだ、顔も手も……性格ありきだよ」
「…………ガワはバフアイテムってことか? そうだよなぁ……有名イラストレーター揃えて、人気声優起用したって、売れるかどうかは結局ゲーム性やストーリー次第だもんなぁ。その辺がよくてもUI悪かったら評価下がるし」
可憐な微笑みを見せてくれていたセイカの顔が怪訝なものに変わり、最終的には呆れ顔に落ち着いた。
「にーにぃ……イくするしたいですぅ」
「だーめ。大阪に着くまで待っててね」
そんなふうにアキのおねだりをいなすこと四度目、とうとう新幹線が目的地の駅で止まった。
「着いた……! 来たぞ大阪!」
学校行事以外で都外に出るなんて初めてだ、俺のテンションは自然に上がっていく。
「んっ……ぅうっ……」
もしかしたら奥の方へ進んでしまったのかもしれない。ローターの所在を確かめるという口実を得た俺は、アキの下腹をそっと撫でた。
「にぃにっ……?」
「アキ、ぶるぶるどこにある? 奥の方入っちゃったかな?」
臍の下をぐっと強く押さえる。アキは慌てて口を押さえ、縮こまった。擦り合わされる太腿を見ていると、俺のモノを挟んで欲しくなって、股間に血が集まるのを感じた。
(抜けないんですから勃つのはちょっとダメですぞ、落ち着いてくだされマイサン)
勃起を沈めようとしたところで俺の手は温かいアキの腹に触れているし、隣からアキの可愛らしい喘ぎ声が聞こえてくるしで、萎える訳がなかった。
《兄貴……兄貴の手ぇ、きもちぃ……やべぇ、頭ふわふわする。酸素足りねぇ、口押さえ過ぎたか? ぁあ……でも、このふわふわきもちぃ……兄貴、兄貴ぃっ、腹もっと押して……》
「ん……?」
ぐ、ぐっ、とアキの腹に当てている手がアキに押されている。アキにしては珍しく弱々しい手つきだ。
「お腹もっと押して欲しいか?」
「ん、んっ……んんっ!? んっ、ぅ、うぅっ……!」
「気持ちいい? 可愛いなぁ」
アキのための言葉なので、他の誰にも聞こえないように小さな声で囁く。アキの耳元で、吐息を唇で歪ませただけの、声未満の言葉を発する。
《ぁ……耳、熱…………兄貴のっ、息が……ぁ、やばい、これやばい、脳みそピリピリする、やばい、やばいって兄貴っ、これやめて……!》
「ん……? 反応良くなったな、囁かれるの好き? ふふ……何言ってるかもよく分かってないくせに」
《やだっ、やめてってば、ほんとにやばいんだって……》
「可愛いなぁ、アキは……すごく可愛い」
そう囁いた瞬間、アキは勢いよく仰け反って座席に頭をぶつけた。俺は慌ててローターの振動を止め、後ろの席の人に謝罪をし、アキの様子を伺った。
「ア、アキ? どうした? 大丈夫か?」
「…………脳みそピリピリするって言ってたぞ。やばそうだからやめてって言ってんのに続けるから変なイキ方しちまったんだろ」
「俺ロシア語分かんないもん! 言ってくれよぉ……でも、そっか。ちょっとした脳イキかぁ、よかった何か体調不良とかじゃなくて…………え、イったの? アキ……パンツ大丈夫かな」
「……トイレ連れてって替えてやれよ。ちょうどあるんだし、着替え」
俺はアキの下着の様子をそっと覗いて深いため息をつき、鞄から下着を一枚取り出してアキをトイレに連れて行った。乗ったのが新幹線でよかった、ケチって電車に乗っていたらずっと精液まみれの下着でいさせなければならないところだった。
《替え終わったぜ》
トイレの前で待っていると俺が渡したビニール袋を持ったアキが現れた。俺はビニール袋の口をしっかりと締め、身体の影に隠して座席まで戻った。
《ローターの位置調整しといたから、好きに動かせよ》
「ローター動かしてもいいぞってさ」
「えぇー……うーん、さっきの今でそれはちょっと無理かな。アキもまだ敏感だろうし、これ以上下着をダメにする訳にはいかねぇよ」
なんて冷静なフリをしていた俺だったが、休憩は二駅通り過ぎるほどで終わらせた。我慢出来なかった、アキにイタズラがしたくなった。
《んっ、んんっ……! ぶるぶる来たっ、やっとかよ兄貴ぃ……へへ、今度は腹押さえねぇの? 同じとこばっかじゃ芸ないもんな……んっ、はぁ……ぁ、あっ……! なんか別んとこ、今ちょっと思い付かねぇけど、どっか触ってくれよ……んんっ! 兄貴の手ぇ好きなんだよぉ……》
「分かる」
「セイカぁ……一人で納得してないで翻訳頼むよ」
「え、あぁ、忘れてた。えっとな……鳴雷の手が好きだから、どこか触ってくれってさ。また腹でもいいけど、同じとこばっかじゃ芸がないとも言ってるぞ」
「手? ふぅん…………分かるって言ってたのってもしかして、手が好きって部分か?」
「…………お前の彼氏でお前の手が嫌いなヤツなんか居ねぇよ」
そんなに手がモテているとは知らなかった。確かに男らしい筋張った大きな手で、指は長く、爪はいつも深く切って丁寧にヤスリがけをしピカピカに磨いてある。うん、モテるなこれは。
「……ぁ、べ、別にその、鳴雷の手が綺麗だからとかそういうんじゃなくてだな」
自分の手の裏表をじっくりと観察し、ぐっぱっと握ったり開いたりもしていると、セイカはそう言った。
「鳴雷の手がどうってんじゃなくて、鳴雷の手だから好きって言うか……その、ほら、頭撫でてくれたり……ナ、ナカ、ほぐしてくれたり……色んなとこ、触ってくれて…………あと、料理も出来てさ……その、鳴雷の優しさが一番分かるとこだからって言うか、そういうのだから……見た目とかじゃないんだ」
セイカの説明を聞きながら俺はアキの太腿をさすっていた。絶頂には至らないようだが反応は格段に良くなっている。
「……そっか。昔はクリームパンみたいな手してたんだけど、もしそのままだったとしても好き?」
「他のヤツらは知らないけど、俺はあの頃の鳴雷でもいいよ。触られるのもキスされるのも抱かれるのも、全然……今と変わんない」
「中身見てくれてる感じなのは嬉しいけど、ダイエットと筋トレ頑張って美人になったんだからそっちもちゃんと評価して欲しいなぁ」
話しながら太腿を揉む。硬い。筋肉の密度が高過ぎる。
「あのままだったらヤった時とかに圧死するから痩せてよかったよ」
「……セイカは俺の顔とか身体にドキドキしたりしないの?」
「するのはするけど……もし鳴雷じゃないヤツに鳴雷の顔ついてても、興味出ないと思う。鳴雷だからいいんだ、顔も手も……性格ありきだよ」
「…………ガワはバフアイテムってことか? そうだよなぁ……有名イラストレーター揃えて、人気声優起用したって、売れるかどうかは結局ゲーム性やストーリー次第だもんなぁ。その辺がよくてもUI悪かったら評価下がるし」
可憐な微笑みを見せてくれていたセイカの顔が怪訝なものに変わり、最終的には呆れ顔に落ち着いた。
「にーにぃ……イくするしたいですぅ」
「だーめ。大阪に着くまで待っててね」
そんなふうにアキのおねだりをいなすこと四度目、とうとう新幹線が目的地の駅で止まった。
「着いた……! 来たぞ大阪!」
学校行事以外で都外に出るなんて初めてだ、俺のテンションは自然に上がっていく。
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