1,431 / 2,300
兄弟譲りの危うさ (〃)
しおりを挟む
サキヒコは小柄だ、身長はミフユと同じくらいだろう。重さは幽霊だからなのかほとんど感じないが、抱き締めた感触からしてサキヒコの方が痩せ型だろう。昔と今の栄養状態の差かもな。
「……私の頬をつつくのは楽しいか? ミツキ」
「かなりね」
ぷにぷにのほっぺはほんのりと赤く色付いているのに、触れても熱くはない。ずっと冷たい。夏場だから快適だけれど、冬になってもこの調子だとちょっと困るな。
「ミツキが、その……異常性欲者だというのは、背後から見てきた結論だったのだが…………私の触るところは頬なんだな。もっと、その……そういうところを、触られるものだとばかり」
「流石にすぐにえっちなことはしないよ。しばらく一緒に居たけどこうして触れ合うのは初めてだし、サキヒコくんがその気になってくれるの待つよ」
「…………硬くしているくせに。ずっと尻に当たっているぞ、ミツキの……それに、ミツキ、私はもうとっくに……その気、というやつになっているつもりだ。ずっとずっと話すばかりで触れられず、他の男に触れる姿ばかり見てきて……焦らされ、て……だから、もう……待たなくていい、いや、待たないでくれ……ると、嬉しい」
頬をぷにぷにと弄ぶのをやめ、両手で両太腿を鷲掴みにする。
「サキヒコくん足細いね、掴めちゃうよ」
「……肉感のある者でなければ欲情出来んか?」
「まさか! 骨が浮き出てるような子も好きだよ、健康ならね!」
「ふふ、ミツキが何にでも興奮するのは知っている。見てきたからな。しかし……健康なら、という言葉には不安が残る。私はもう死んでいるからな」
「じゃあ病気も怪我もしないからずっと健康だね」
「……ふふふ」
サキヒコの着物の中に手を入れようとして違和感を覚える。バックミラーでミタマの姿を確認し、その違和感の正体が分かった。サキヒコは着物の重ね方が左右逆なのだ。だから普通の着物と同じように手を入れようとすると違和感があったんだ。
「サキヒコくん着物左前なんだね、死装束じゃん。それ別に白いのじゃないのに……生きてる時から着てるヤツでしょ?」
「ん……? 普通に着ているつもりだったが。後で直しておく」
「ねぇ~……みつきぃ~……」
ハンドルにもたれかかるようにしているフタは不満げな声を出す。
「……隣でさ~、あんまりさぁ、こう……さぁ、ん~……なんて言えばいいか分かんない。なんかぁ~…………なんか、やだ」
嫉妬しているのかな? 後部座席に座ろうとした俺を助手席に座らせようとした時の「俺だけだね」という発言からも、フタが嫉妬や独占欲を持っていることは分かってきた。
(そういえば、遊園地デートの後……フタさんの弟分達に私が挨拶した時も……フタさん私をすぐ隠したり、さっさと部屋出させたり……ふほほっ、わたくし愛されてるぅ)
純粋で素直なのがフタだが、聖人君子ではない。負の感情を抱くことは当然あるし、それが恋人の俺に起因するものであることも当然だ。どうして今まで分からなかった? これにもっと早く気付いていれば「俺ばっかり好きなんだ」なんてバカみたいな拗ね方せずに済んだのに。
「みつきはさぁ~……もっとさぁ~……俺が運転してるんだからさぁ~」
「ふふ…………っ!? ちょっ、フタさん! 蛇行運転やめて! 対向車居ないからって!」
「……お~れだけぇ~、見てくれる~?」
「み、見ます! 見ますから!」
「…………ほんとぉ?」
「本当でっ、すぅわっ!?」
嫌な音と僅かな衝撃、振動が伝わった。
「……やっべ擦った」
「何やってんですかフタさん!」
「みつきがぁ~……俺運転してるのに~……他とぉ、わちゃわちゃしてるからぁ~……」
「もぉお可愛い! 可愛いですよフタさん!」
「……っ、ちゃんと叱れミツキ! 運転手は同乗者の生命を守る義務がある! それを子供じみた嫉妬で放棄するなど……! ありえない!」
サキヒコは五十センチ弱はある身長差を縮めるようにふわりと浮かび、フタの額を人差し指で小突いた。
「分かっているのかフタ殿! あなたは今ミツキの生命を危険に晒した! 今もっと重大な事故を起こしミツキが死んだ可能性だってゼロじゃない! 反省しろ!」
「……死んだらさ~、ダメなの?」
「は……!? し、死んだら全てが終わるんだぞ、有り得たかもしれない未来全てが……ありとあらゆる経験をする機会を失い、子孫を抱く機会を失い、大切な人と話すことも出来なくなる……あるじ、さまに……会えなく、なった。ずっとずっと、暗くて冷たくて痛くて寂しかった……それが、駄目なの、だと?」
ぽた、ぽた、と血が滴り落ちる。いつの間にかサキヒコの姿が変わっている、腹部に短剣が刺さり、頭が割れている。死んだ時の姿だ。
「イチもニィもミィも死んでからのが楽しそ~だしぃ……死んでダメなこと一つもないよねぇ?」
「……じゃあ貴様は、ミツキが今ここで死んでもいいと言うのか」
「いいよぉ~? だってぇ、なんかみんな幽霊見えないらしいじゃん? じゃあみつきは見えて話せる俺のとこに居るしか……ぁ? あはっ、あははははっ! そっかぁ……みつき、殺せばずっと俺のかぁ。順番待ちとかいらないしぃ~、仕事中だってずーっとずーっとずっとずっとずっとずっと隣に居てくれるよね~……忘れる暇ないくらい、ずぅっと、さぁ?」
「……さっちゃん、ヌシ……ヤバい気付きを与えてしまったんじゃないかのぅ」
「…………かもしれません。サキヒコ一生の不覚……もう死んでますけど」
「えっ? えっ?」
「今ドスないからさぁ~……ん~、楽に……あっ、首折るね! イチ~、ニィ~、ミィ~、金縛り!」
普段通りにニコニコとしているフタが近付いてくる。怖くて思わず後ずさ……出来ない、体が動かない。指先一本瞬きすら俺の意思では出来なくなった。
「フタ、さん……」
動くのは口だけだ。喋れる。なら、自分で身を守れる。
「フタさん! 知ってましたかキリンって牛と鳴き声一緒なんですよ! カモシカってシカっぽい名前だけど牛に近いんですよ! ツキノワグマよりヒグマの方が大きくてっ、えと、ウサギは寂しいと死ぬって言うけど実はウォンバットの方が寂しいと死ぬ感強い動物で! コアラはウンコ食って大きくなって、ナマケモノは襲われると全身の力を抜いて今生を諦めるんです!」
「…………え?」
「猫が顔を洗うと雨になるらしいですよ」
「へぇ~、みつき詳しいねぇ。賢いねぇ。すごいすごい」
フタは俺の頭を撫でている。サキヒコとミタマはぽかんと俺達の方を見つめている。
「フタさん、早くおうち帰りましょ」
「うん。なんで車降りたんだっけ、なんか用事あった?」
「ミラー擦っちゃったんで様子見てたんですよ。塗装剥げてますけど機能的には大丈夫そうですし、行きましょ」
「うん。行こ。イチニィミィ何してんの? みつき好きんなった? みつき前見えないからこっちおいで」
化け猫達は俺の顔の周りに居たのか? 俺には何も見えないが、フタに呼ばれて俺から離れたようで金縛りが解けた。
「……私の頬をつつくのは楽しいか? ミツキ」
「かなりね」
ぷにぷにのほっぺはほんのりと赤く色付いているのに、触れても熱くはない。ずっと冷たい。夏場だから快適だけれど、冬になってもこの調子だとちょっと困るな。
「ミツキが、その……異常性欲者だというのは、背後から見てきた結論だったのだが…………私の触るところは頬なんだな。もっと、その……そういうところを、触られるものだとばかり」
「流石にすぐにえっちなことはしないよ。しばらく一緒に居たけどこうして触れ合うのは初めてだし、サキヒコくんがその気になってくれるの待つよ」
「…………硬くしているくせに。ずっと尻に当たっているぞ、ミツキの……それに、ミツキ、私はもうとっくに……その気、というやつになっているつもりだ。ずっとずっと話すばかりで触れられず、他の男に触れる姿ばかり見てきて……焦らされ、て……だから、もう……待たなくていい、いや、待たないでくれ……ると、嬉しい」
頬をぷにぷにと弄ぶのをやめ、両手で両太腿を鷲掴みにする。
「サキヒコくん足細いね、掴めちゃうよ」
「……肉感のある者でなければ欲情出来んか?」
「まさか! 骨が浮き出てるような子も好きだよ、健康ならね!」
「ふふ、ミツキが何にでも興奮するのは知っている。見てきたからな。しかし……健康なら、という言葉には不安が残る。私はもう死んでいるからな」
「じゃあ病気も怪我もしないからずっと健康だね」
「……ふふふ」
サキヒコの着物の中に手を入れようとして違和感を覚える。バックミラーでミタマの姿を確認し、その違和感の正体が分かった。サキヒコは着物の重ね方が左右逆なのだ。だから普通の着物と同じように手を入れようとすると違和感があったんだ。
「サキヒコくん着物左前なんだね、死装束じゃん。それ別に白いのじゃないのに……生きてる時から着てるヤツでしょ?」
「ん……? 普通に着ているつもりだったが。後で直しておく」
「ねぇ~……みつきぃ~……」
ハンドルにもたれかかるようにしているフタは不満げな声を出す。
「……隣でさ~、あんまりさぁ、こう……さぁ、ん~……なんて言えばいいか分かんない。なんかぁ~…………なんか、やだ」
嫉妬しているのかな? 後部座席に座ろうとした俺を助手席に座らせようとした時の「俺だけだね」という発言からも、フタが嫉妬や独占欲を持っていることは分かってきた。
(そういえば、遊園地デートの後……フタさんの弟分達に私が挨拶した時も……フタさん私をすぐ隠したり、さっさと部屋出させたり……ふほほっ、わたくし愛されてるぅ)
純粋で素直なのがフタだが、聖人君子ではない。負の感情を抱くことは当然あるし、それが恋人の俺に起因するものであることも当然だ。どうして今まで分からなかった? これにもっと早く気付いていれば「俺ばっかり好きなんだ」なんてバカみたいな拗ね方せずに済んだのに。
「みつきはさぁ~……もっとさぁ~……俺が運転してるんだからさぁ~」
「ふふ…………っ!? ちょっ、フタさん! 蛇行運転やめて! 対向車居ないからって!」
「……お~れだけぇ~、見てくれる~?」
「み、見ます! 見ますから!」
「…………ほんとぉ?」
「本当でっ、すぅわっ!?」
嫌な音と僅かな衝撃、振動が伝わった。
「……やっべ擦った」
「何やってんですかフタさん!」
「みつきがぁ~……俺運転してるのに~……他とぉ、わちゃわちゃしてるからぁ~……」
「もぉお可愛い! 可愛いですよフタさん!」
「……っ、ちゃんと叱れミツキ! 運転手は同乗者の生命を守る義務がある! それを子供じみた嫉妬で放棄するなど……! ありえない!」
サキヒコは五十センチ弱はある身長差を縮めるようにふわりと浮かび、フタの額を人差し指で小突いた。
「分かっているのかフタ殿! あなたは今ミツキの生命を危険に晒した! 今もっと重大な事故を起こしミツキが死んだ可能性だってゼロじゃない! 反省しろ!」
「……死んだらさ~、ダメなの?」
「は……!? し、死んだら全てが終わるんだぞ、有り得たかもしれない未来全てが……ありとあらゆる経験をする機会を失い、子孫を抱く機会を失い、大切な人と話すことも出来なくなる……あるじ、さまに……会えなく、なった。ずっとずっと、暗くて冷たくて痛くて寂しかった……それが、駄目なの、だと?」
ぽた、ぽた、と血が滴り落ちる。いつの間にかサキヒコの姿が変わっている、腹部に短剣が刺さり、頭が割れている。死んだ時の姿だ。
「イチもニィもミィも死んでからのが楽しそ~だしぃ……死んでダメなこと一つもないよねぇ?」
「……じゃあ貴様は、ミツキが今ここで死んでもいいと言うのか」
「いいよぉ~? だってぇ、なんかみんな幽霊見えないらしいじゃん? じゃあみつきは見えて話せる俺のとこに居るしか……ぁ? あはっ、あははははっ! そっかぁ……みつき、殺せばずっと俺のかぁ。順番待ちとかいらないしぃ~、仕事中だってずーっとずーっとずっとずっとずっとずっと隣に居てくれるよね~……忘れる暇ないくらい、ずぅっと、さぁ?」
「……さっちゃん、ヌシ……ヤバい気付きを与えてしまったんじゃないかのぅ」
「…………かもしれません。サキヒコ一生の不覚……もう死んでますけど」
「えっ? えっ?」
「今ドスないからさぁ~……ん~、楽に……あっ、首折るね! イチ~、ニィ~、ミィ~、金縛り!」
普段通りにニコニコとしているフタが近付いてくる。怖くて思わず後ずさ……出来ない、体が動かない。指先一本瞬きすら俺の意思では出来なくなった。
「フタ、さん……」
動くのは口だけだ。喋れる。なら、自分で身を守れる。
「フタさん! 知ってましたかキリンって牛と鳴き声一緒なんですよ! カモシカってシカっぽい名前だけど牛に近いんですよ! ツキノワグマよりヒグマの方が大きくてっ、えと、ウサギは寂しいと死ぬって言うけど実はウォンバットの方が寂しいと死ぬ感強い動物で! コアラはウンコ食って大きくなって、ナマケモノは襲われると全身の力を抜いて今生を諦めるんです!」
「…………え?」
「猫が顔を洗うと雨になるらしいですよ」
「へぇ~、みつき詳しいねぇ。賢いねぇ。すごいすごい」
フタは俺の頭を撫でている。サキヒコとミタマはぽかんと俺達の方を見つめている。
「フタさん、早くおうち帰りましょ」
「うん。なんで車降りたんだっけ、なんか用事あった?」
「ミラー擦っちゃったんで様子見てたんですよ。塗装剥げてますけど機能的には大丈夫そうですし、行きましょ」
「うん。行こ。イチニィミィ何してんの? みつき好きんなった? みつき前見えないからこっちおいで」
化け猫達は俺の顔の周りに居たのか? 俺には何も見えないが、フタに呼ばれて俺から離れたようで金縛りが解けた。
12
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる