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無意味なサウナ (〃)
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とん、とん、と背もたれにしている扉が微かに揺れる。続けてか細い声が聞こえた。
「だして……あつい……あつい、みつき、まひろ、あつい……やだ、だして、だして」
荒凪の声だ、サウナから出たがっている。
「どうします? 可哀想ですよ。体液全部危険だろうって仮説立ててるなら無理して採取しなくてもいいんじゃないですか?」
「仮説立てたから実証しなきゃなんですよ」
「あけて、あつい、みつき、まひろ、あついよ」
「でも、可哀想……」
「聞かないことにして、もう少し俺と話しましょ」
「だして……だして、だして、みつき、だして」
背後の扉を叩いて名前を呼んでいる荒凪を無視するなんて俺には出来ない。
「あぁ、そうそう……荒凪は弟や家族の話をすると豹変するんでしたよね? 確か。前言ってたでしょ水月くん」
「あ、はい。暴れちゃったりして……その時は弟の人魚が目の前で死んだりしたのかなーとか思ってたんですけど、霊視結果と合わせて考えると……」
「仲のいい兄弟を材料にしてるって感じですよね。二人居るとは認めてくれませんし、生前の記憶もほぼないみたいなんですが……採血の際など、庇い合うような言動が見られる」
「……荒凪くんを預かった時にもらった紙に書かれてた、怪異の作り方……犬神法とか、蠱毒法とか、名前からして呪い関係ですよね。都市伝説法とかとは違って。しかも両方、材料……犬や虫に酷いことをする。荒凪くん……何か、とても酷い目に遭わされて……でも、兄にはもうやめて僕にしてって、弟にはもうやめて俺にしてって、そう……庇い合ってたんじゃ」
「荒凪の製造過程か……オークション会場に居た連中からは情報絞れるだけ絞ったんですが、まぁほぼめぼしい情報持ってなかったんですよね。組織に関すること何も」
「神秘の会が開いてるオークションではなかったんですよね?」
「繋がりは確実にあるんですがそれを追えないというか……裏バイトやった一般人と大元の組織くらいの差があるっぽくて。出品者はバラバラでしたね、個人で妖怪捕まえてるヤツとかオカ研が行くとこまで行ったようなグループとか……神秘の会以外は全員居場所特定してシメたんですが、神秘の会だけは上手くいかない。表の顔もあって追いやすそうなのに……腹立たしいですよ」
「……荒凪くんに神秘の会の代表を呪うように頼んだら見つかったりしませんかね?」
「さっきあなたがあの女って言っただけでフルネーム言い当てたんですから、荒凪なら見つけられそうな気もしますが……自分の作品とも言える荒凪への霊視に対する罠仕掛けるような相手、十中八九呪詛返しを張ってるでしょう。荒凪負傷、こちらの居場所の特定、反撃される、って流れが目に見えますね」
やはりダメか……後はネイの捜査力に期待するしかないかな。
「あの、真尋殿」
「なんです?」
「私……他者の夢を覗くことが出来ます。荒凪の夢を見たら何か分かるかもしれません」
「……へぇ、そういえば海の近くで死んだんでしたっけ。海系の怪異ってなんか夢関係の能力持ち多いんですよね……心強い、起きてる間は思い出せないことでも夢に出てくることってありますもんね。荒凪の記憶喪失が加工による人格の断絶によるものではないのなら、生前の記憶も覗けるかも。そうでなくとも作り出された当時の環境が分かれば神秘の会の施設がある場所が分かるかもしれませんね」
「やった! じゃあ早速今晩夢に入ろう、サキヒコくん俺も連れてってよ」
「気を付けてくださいね、他人の夢って時点で危ないのに怪異の夢ともなるとSAN値ゴリゴリ削れると思うんで」
「はは……気を強く持ちますよ」
セイカの夢、結構クるものがあったもんなぁ……と思い返していると、秘書のスマホが鳴った。
「十分経ちましたね、一旦ドア開けてください」
「はい。荒凪くん! 無事!?」
荒凪は扉の前に座り込んでいた。全身の皮膚が真っ赤になり、熱を持っているが、触れてもサラサラとしている。汗をかいていない。
「汗かいてなさそうですね、サウナ続行します?」
「やだ……あつい、あつい、もうやだ……水!」
四本の腕と二本の足で這いずり、荒凪はプールに落ちた。酷い虐め方をしてしまった彼を止める気にはなれず、俺は荒凪がプールに入っていくのを見送った。
「汗かかないのかな荒凪くん……十分もこんな中入ってたら絶対汗かくはずですよね、あんなに暑がって真っ赤になってたんですし。汗かかないって考えた方がいいと思います」
「そうですねぇ」
「これじゃ虐めただけですよ。無理矢理サウナに閉じ込めるなんて、ひっどい虐待……はぁ、止めりゃよかった」
パシャンッ、と音を立て、ヒレ耳を生やした荒凪が水面から顔を出した。
「真尋、水月、嫌い!」
それだけ言うとまたパシャンと音を立て、水中に姿を消した。
「そんなぁ! あぁ……残当。クソ……」
「精液採取先にやった方がよかったですね、こっからムード作るの大変そう。やれます? やってもらわないと困るんですけど」
「事務的だなぁ! なんだろう、もっとこう、なんか……感情というか! 心を持って接して欲しいです!」
「身も心も社長のものなので……」
「えっちな顔でえっちな台詞言えば俺が折れると思っ、ンァアアッ! ちくしょうっ!」
このままでは負けてしまう。俺は乾いたプールサイドを走り、プールに飛び込んだ。頭が冷えていく。冴えていく。ヤバいここ深い足つかない服重い死ぬかも。
「おー、見事な腹打ち……いや俺えっちな顔とかしてないんですけど。ほんとキモいなぁあの子」
足をバタつかせても服の重みと焦りのせいで上手く浮かない。呼吸をするにはまず顔を水面に出さなければならないのに、手ばかり上に向けてしまう。
「水月……ふん!」
自分が吐いた泡の向こうに荒凪の姿が見えた。彼はぷいっと顔を背け、拗ねてみせた。
「……っ、ごぼ……」
「水月? 水月!」
だが、すぐに俺が溺れかけていることに気付いて泳ぎ寄り、俺の頭に泡を纏わせて呼吸をさせてくれた。
「はぁっ! はっ……死ぬかと思った、こっち側深いんだった……ありがと荒凪くん」
我が家のプールは底が斜めになり、色んな深さをグラデーションで楽しめる仕様だ。サウナに近いここが一番深いことを失念していた。
「水月……水月、息出来ないのになんで水入ってきた?」
足つかないとは思わなくて、焦りで立ち泳ぎが上手く出来なくて、そう正直に言うことは簡単だ。
「君に早く謝りたくて焦っちゃった。ごめんね、荒凪くん……サウナに閉じ込めて。汗かけないんだね、知らなかった、それじゃ全然熱発散出来なくて暑かったろ? 本当にごめん」
「…………水月、真尋に言われて、調べるの手伝っただけ……真尋も、僕達のために、僕達調べるためやった……ごめんいらない」
眉尻が下がっている。無表情な人間の姿と表情豊かな人魚の姿のギャップは、分かっていても毎度ときめいてしまうな。もはや胸が痛いくらいだ。
「ううん、どんな理由があっても嫌なことしたんだからごめんなさいは言わなきゃ」
「じゃあ僕達は……許す? で、いいの?」
「許してくれるなら」
「許す!」
「……仲直りのキスしてくれる?」
「ちゅー? 危ない、違う方……?」
「うん、安全な方」
荒凪はにっこりと笑って俺の首に腕を回し、唇を押し付けてきてくれた。
「だして……あつい……あつい、みつき、まひろ、あつい……やだ、だして、だして」
荒凪の声だ、サウナから出たがっている。
「どうします? 可哀想ですよ。体液全部危険だろうって仮説立ててるなら無理して採取しなくてもいいんじゃないですか?」
「仮説立てたから実証しなきゃなんですよ」
「あけて、あつい、みつき、まひろ、あついよ」
「でも、可哀想……」
「聞かないことにして、もう少し俺と話しましょ」
「だして……だして、だして、みつき、だして」
背後の扉を叩いて名前を呼んでいる荒凪を無視するなんて俺には出来ない。
「あぁ、そうそう……荒凪は弟や家族の話をすると豹変するんでしたよね? 確か。前言ってたでしょ水月くん」
「あ、はい。暴れちゃったりして……その時は弟の人魚が目の前で死んだりしたのかなーとか思ってたんですけど、霊視結果と合わせて考えると……」
「仲のいい兄弟を材料にしてるって感じですよね。二人居るとは認めてくれませんし、生前の記憶もほぼないみたいなんですが……採血の際など、庇い合うような言動が見られる」
「……荒凪くんを預かった時にもらった紙に書かれてた、怪異の作り方……犬神法とか、蠱毒法とか、名前からして呪い関係ですよね。都市伝説法とかとは違って。しかも両方、材料……犬や虫に酷いことをする。荒凪くん……何か、とても酷い目に遭わされて……でも、兄にはもうやめて僕にしてって、弟にはもうやめて俺にしてって、そう……庇い合ってたんじゃ」
「荒凪の製造過程か……オークション会場に居た連中からは情報絞れるだけ絞ったんですが、まぁほぼめぼしい情報持ってなかったんですよね。組織に関すること何も」
「神秘の会が開いてるオークションではなかったんですよね?」
「繋がりは確実にあるんですがそれを追えないというか……裏バイトやった一般人と大元の組織くらいの差があるっぽくて。出品者はバラバラでしたね、個人で妖怪捕まえてるヤツとかオカ研が行くとこまで行ったようなグループとか……神秘の会以外は全員居場所特定してシメたんですが、神秘の会だけは上手くいかない。表の顔もあって追いやすそうなのに……腹立たしいですよ」
「……荒凪くんに神秘の会の代表を呪うように頼んだら見つかったりしませんかね?」
「さっきあなたがあの女って言っただけでフルネーム言い当てたんですから、荒凪なら見つけられそうな気もしますが……自分の作品とも言える荒凪への霊視に対する罠仕掛けるような相手、十中八九呪詛返しを張ってるでしょう。荒凪負傷、こちらの居場所の特定、反撃される、って流れが目に見えますね」
やはりダメか……後はネイの捜査力に期待するしかないかな。
「あの、真尋殿」
「なんです?」
「私……他者の夢を覗くことが出来ます。荒凪の夢を見たら何か分かるかもしれません」
「……へぇ、そういえば海の近くで死んだんでしたっけ。海系の怪異ってなんか夢関係の能力持ち多いんですよね……心強い、起きてる間は思い出せないことでも夢に出てくることってありますもんね。荒凪の記憶喪失が加工による人格の断絶によるものではないのなら、生前の記憶も覗けるかも。そうでなくとも作り出された当時の環境が分かれば神秘の会の施設がある場所が分かるかもしれませんね」
「やった! じゃあ早速今晩夢に入ろう、サキヒコくん俺も連れてってよ」
「気を付けてくださいね、他人の夢って時点で危ないのに怪異の夢ともなるとSAN値ゴリゴリ削れると思うんで」
「はは……気を強く持ちますよ」
セイカの夢、結構クるものがあったもんなぁ……と思い返していると、秘書のスマホが鳴った。
「十分経ちましたね、一旦ドア開けてください」
「はい。荒凪くん! 無事!?」
荒凪は扉の前に座り込んでいた。全身の皮膚が真っ赤になり、熱を持っているが、触れてもサラサラとしている。汗をかいていない。
「汗かいてなさそうですね、サウナ続行します?」
「やだ……あつい、あつい、もうやだ……水!」
四本の腕と二本の足で這いずり、荒凪はプールに落ちた。酷い虐め方をしてしまった彼を止める気にはなれず、俺は荒凪がプールに入っていくのを見送った。
「汗かかないのかな荒凪くん……十分もこんな中入ってたら絶対汗かくはずですよね、あんなに暑がって真っ赤になってたんですし。汗かかないって考えた方がいいと思います」
「そうですねぇ」
「これじゃ虐めただけですよ。無理矢理サウナに閉じ込めるなんて、ひっどい虐待……はぁ、止めりゃよかった」
パシャンッ、と音を立て、ヒレ耳を生やした荒凪が水面から顔を出した。
「真尋、水月、嫌い!」
それだけ言うとまたパシャンと音を立て、水中に姿を消した。
「そんなぁ! あぁ……残当。クソ……」
「精液採取先にやった方がよかったですね、こっからムード作るの大変そう。やれます? やってもらわないと困るんですけど」
「事務的だなぁ! なんだろう、もっとこう、なんか……感情というか! 心を持って接して欲しいです!」
「身も心も社長のものなので……」
「えっちな顔でえっちな台詞言えば俺が折れると思っ、ンァアアッ! ちくしょうっ!」
このままでは負けてしまう。俺は乾いたプールサイドを走り、プールに飛び込んだ。頭が冷えていく。冴えていく。ヤバいここ深い足つかない服重い死ぬかも。
「おー、見事な腹打ち……いや俺えっちな顔とかしてないんですけど。ほんとキモいなぁあの子」
足をバタつかせても服の重みと焦りのせいで上手く浮かない。呼吸をするにはまず顔を水面に出さなければならないのに、手ばかり上に向けてしまう。
「水月……ふん!」
自分が吐いた泡の向こうに荒凪の姿が見えた。彼はぷいっと顔を背け、拗ねてみせた。
「……っ、ごぼ……」
「水月? 水月!」
だが、すぐに俺が溺れかけていることに気付いて泳ぎ寄り、俺の頭に泡を纏わせて呼吸をさせてくれた。
「はぁっ! はっ……死ぬかと思った、こっち側深いんだった……ありがと荒凪くん」
我が家のプールは底が斜めになり、色んな深さをグラデーションで楽しめる仕様だ。サウナに近いここが一番深いことを失念していた。
「水月……水月、息出来ないのになんで水入ってきた?」
足つかないとは思わなくて、焦りで立ち泳ぎが上手く出来なくて、そう正直に言うことは簡単だ。
「君に早く謝りたくて焦っちゃった。ごめんね、荒凪くん……サウナに閉じ込めて。汗かけないんだね、知らなかった、それじゃ全然熱発散出来なくて暑かったろ? 本当にごめん」
「…………水月、真尋に言われて、調べるの手伝っただけ……真尋も、僕達のために、僕達調べるためやった……ごめんいらない」
眉尻が下がっている。無表情な人間の姿と表情豊かな人魚の姿のギャップは、分かっていても毎度ときめいてしまうな。もはや胸が痛いくらいだ。
「ううん、どんな理由があっても嫌なことしたんだからごめんなさいは言わなきゃ」
「じゃあ僕達は……許す? で、いいの?」
「許してくれるなら」
「許す!」
「……仲直りのキスしてくれる?」
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