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強い愛情は前提条件 (水月+荒凪・シュカ・ハル・ネザメ)
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荒凪の背に回していた手を下ろし、射精後の達成感と倦怠感に任せて深く息を吐く。
「ん……?」
荒凪の下半身に跨り、彼の腹に陰茎を擦り付けた体勢のまま一息ついていたが、すぐに全く萎えていないことに気付く。
(ビンビンのバキバキじゃないですか、ちょっと痛いでそ。ホワイ何故……わたくし確かに絶倫ですが、サンたそとヤった後なのですぞ? インターバル0秒は二発目三発目までが限度のはず)
俯いて考え込む俺の目に、俺と自身の精液を混ぜて捏ねて幼児のように遊んでいる荒凪の手が目に入る。
(……まさか、荒凪きゅんの媚毒のせいですかな?)
スマホを手に取ると荒凪が顔を上げ、ヒレ耳をピクピクと揺らした。俺の言葉を、スマホの音声を待っているのだ。健気な仕草が可愛らしい。
『荒凪くん、なんか全然萎えないんだけど、これ媚毒のせい?』
「なえない……?」
「多分そう」
『俺には効かせないでって頼んだけど、完全には無理?』
「きゅうぅ……ごめんなさい……」
「完全は、無理。それでも、抑えてる……」
『責めたつもりじゃないんだ、聞いただけなんだ、ごめんね』
スマホの機械音声では細かいニュアンスが伝わらないのだろう、荒凪を落ち込ませてしまった。微笑み、頭を撫で、どうにか慰めた。
(わたくしは感度アップさえなければいいのでそ、それさえなければ攻めの面目保てるので)
荒凪が抑えてくれた効果はおそらく感度が上がるもの、残りの性欲増強と絶倫化の効果が効いている。俺は元々人一倍性欲が強いし絶倫なのだが……それが強化ってヤバくね?
(いっぱいヤれるのはいいのですが、あんまり擦るとてぃんてぃんが後日痛くなるのと腰痛が心配ですな)
肉体強度も上げてくれないかなぁ。
「みつき? いっぱい考えてる。みつき怒ってる?」
「ん……? ゃ、怒ってないよ」
「きゅっ! みつき、喋った! ダメ!」
『ごめんごめん。怒ってないよ、ちょっと考え事が多くて。気を悪くしたかな、ごめんね』
「きゅ~……みつき、ごめんやだ……」
「水月、考える……俺達? 俺達、人間違うから」
『そうだね、どうしても今まで俺が蓄えた知識が通用しないから、色々考えなきゃいけなくて』
「……面倒臭い?」
「キュルルル……」
俺が自分の声を出せていたら、彼にこんな顔はさせなかっただろうか。いや、俺は口下手だ。どちらにせよ荒凪を誤解させていたかもしれない。
『大好きな人のこと考えるのは楽しいよ』
声色で伝えられないのなら、表情で伝えろ。荒凪は胸が痛むくらい真っ直ぐに俺を見つめてくれている。
「きゅ……」
「水月……」
超絶美形による慈愛に満ちた微笑みをくらえ。どうだ、効いたか?
「みつき、好き」
「……大好き」
効いた! よしよし、この情緒的な雰囲気が落ち着いたらまたおピンクなおムードに持っていって、ヤろう。勃ち過ぎて痛いんだ。
『俺、荒凪くんのこと大好きだよ、それは分かってる?』
「きゅ、分かる」
「水月、俺達好き」
『そう、大好きなんだ。だから、人間じゃないとか、重いとか強いとか、そういうの気にしなくていいんだよ。不安にならなくていいんだ。いや、俺が不安にさせちゃってるのか、気を付けるよ』
「きゅ……みつき、絶対僕達好き?」
「何があっても? 何、しても?」
『うん、何があっても。君が何をしてしまったとしても』
四本の腕が俺を強く抱き締めてベッドに横たわり、蛇のように長い下半身が俺の足に巻き付く。
(うわすごい全然身動き取れない)
四本の腕はしっかりと俺の二の腕と前腕を押さえており、抱き返すことも出来ない。足も同様、少し膝を曲げることすら出来ない。自由な関節は首と各指だけだ。
「きゅるるるるっ」
「キュルルルル……」
機嫌良さげな鳴き声が被る。相当ご機嫌な様子だ、勃ち過ぎて痛い陰茎も身動きが取れない不快感も、今はなかったことにしよう。
荒凪に抱き締められてしばらく、インターホンが鳴った。サンの家に兄弟以外の来客はほぼないはずだ、買い物が面倒だと言っていたし出前か? いや、まだ夕飯には早い。ネットスーパーで食材を頼んだのか?
「きゅ? 誰か来た?」
「人間になる? 水月」
返事をしようにも声を出せば怒られるし、腕が押さえられているからスマホも扱えない。俺がモゾモゾしたのに気付いたのか、荒凪の左複腕が左主腕を引き剥がし、右複腕が俺にスマホを渡した。
『ありがとう。多分宅配の人だから何もしなくていいよ、静かにしておけばそれでOK』
「きゅ……しずか……」
「分かった……」
囁くような声で話し始めた荒凪につい笑いが零れた。すると荒凪は眉を顰め、唇に人差し指を当てる仕草をした。可愛い。
(そんなに静かにしなくていいのですよ? かわゆい~)
スマホを離し、荒凪の頭を撫で回す。サンが応対に出ていった音がしたかと思えば、ドカドカと複数人の足音と話し声がし始めた。
「……っ!?」
しまった、読み違えた。配送業者じゃなかった。
「水月! 怪我をしたとっ、聞き……ました、が…………元気そうですね、特に下が」
「どいてどいて、みっつん大丈夫……めっちゃ大丈夫そう」
「おや……ふふ、元気そうで何よりだ。邪魔をしてすまないね」
寝室の扉が無遠慮に開け放たれ、制服姿のままの彼氏達が心配そうな顔で入ってきては、事後、いや、事中にしか見えない、というか実際そうな俺を見て、呆れのため息をついて部屋から出て行った。
「ん……?」
荒凪の下半身に跨り、彼の腹に陰茎を擦り付けた体勢のまま一息ついていたが、すぐに全く萎えていないことに気付く。
(ビンビンのバキバキじゃないですか、ちょっと痛いでそ。ホワイ何故……わたくし確かに絶倫ですが、サンたそとヤった後なのですぞ? インターバル0秒は二発目三発目までが限度のはず)
俯いて考え込む俺の目に、俺と自身の精液を混ぜて捏ねて幼児のように遊んでいる荒凪の手が目に入る。
(……まさか、荒凪きゅんの媚毒のせいですかな?)
スマホを手に取ると荒凪が顔を上げ、ヒレ耳をピクピクと揺らした。俺の言葉を、スマホの音声を待っているのだ。健気な仕草が可愛らしい。
『荒凪くん、なんか全然萎えないんだけど、これ媚毒のせい?』
「なえない……?」
「多分そう」
『俺には効かせないでって頼んだけど、完全には無理?』
「きゅうぅ……ごめんなさい……」
「完全は、無理。それでも、抑えてる……」
『責めたつもりじゃないんだ、聞いただけなんだ、ごめんね』
スマホの機械音声では細かいニュアンスが伝わらないのだろう、荒凪を落ち込ませてしまった。微笑み、頭を撫で、どうにか慰めた。
(わたくしは感度アップさえなければいいのでそ、それさえなければ攻めの面目保てるので)
荒凪が抑えてくれた効果はおそらく感度が上がるもの、残りの性欲増強と絶倫化の効果が効いている。俺は元々人一倍性欲が強いし絶倫なのだが……それが強化ってヤバくね?
(いっぱいヤれるのはいいのですが、あんまり擦るとてぃんてぃんが後日痛くなるのと腰痛が心配ですな)
肉体強度も上げてくれないかなぁ。
「みつき? いっぱい考えてる。みつき怒ってる?」
「ん……? ゃ、怒ってないよ」
「きゅっ! みつき、喋った! ダメ!」
『ごめんごめん。怒ってないよ、ちょっと考え事が多くて。気を悪くしたかな、ごめんね』
「きゅ~……みつき、ごめんやだ……」
「水月、考える……俺達? 俺達、人間違うから」
『そうだね、どうしても今まで俺が蓄えた知識が通用しないから、色々考えなきゃいけなくて』
「……面倒臭い?」
「キュルルル……」
俺が自分の声を出せていたら、彼にこんな顔はさせなかっただろうか。いや、俺は口下手だ。どちらにせよ荒凪を誤解させていたかもしれない。
『大好きな人のこと考えるのは楽しいよ』
声色で伝えられないのなら、表情で伝えろ。荒凪は胸が痛むくらい真っ直ぐに俺を見つめてくれている。
「きゅ……」
「水月……」
超絶美形による慈愛に満ちた微笑みをくらえ。どうだ、効いたか?
「みつき、好き」
「……大好き」
効いた! よしよし、この情緒的な雰囲気が落ち着いたらまたおピンクなおムードに持っていって、ヤろう。勃ち過ぎて痛いんだ。
『俺、荒凪くんのこと大好きだよ、それは分かってる?』
「きゅ、分かる」
「水月、俺達好き」
『そう、大好きなんだ。だから、人間じゃないとか、重いとか強いとか、そういうの気にしなくていいんだよ。不安にならなくていいんだ。いや、俺が不安にさせちゃってるのか、気を付けるよ』
「きゅ……みつき、絶対僕達好き?」
「何があっても? 何、しても?」
『うん、何があっても。君が何をしてしまったとしても』
四本の腕が俺を強く抱き締めてベッドに横たわり、蛇のように長い下半身が俺の足に巻き付く。
(うわすごい全然身動き取れない)
四本の腕はしっかりと俺の二の腕と前腕を押さえており、抱き返すことも出来ない。足も同様、少し膝を曲げることすら出来ない。自由な関節は首と各指だけだ。
「きゅるるるるっ」
「キュルルルル……」
機嫌良さげな鳴き声が被る。相当ご機嫌な様子だ、勃ち過ぎて痛い陰茎も身動きが取れない不快感も、今はなかったことにしよう。
荒凪に抱き締められてしばらく、インターホンが鳴った。サンの家に兄弟以外の来客はほぼないはずだ、買い物が面倒だと言っていたし出前か? いや、まだ夕飯には早い。ネットスーパーで食材を頼んだのか?
「きゅ? 誰か来た?」
「人間になる? 水月」
返事をしようにも声を出せば怒られるし、腕が押さえられているからスマホも扱えない。俺がモゾモゾしたのに気付いたのか、荒凪の左複腕が左主腕を引き剥がし、右複腕が俺にスマホを渡した。
『ありがとう。多分宅配の人だから何もしなくていいよ、静かにしておけばそれでOK』
「きゅ……しずか……」
「分かった……」
囁くような声で話し始めた荒凪につい笑いが零れた。すると荒凪は眉を顰め、唇に人差し指を当てる仕草をした。可愛い。
(そんなに静かにしなくていいのですよ? かわゆい~)
スマホを離し、荒凪の頭を撫で回す。サンが応対に出ていった音がしたかと思えば、ドカドカと複数人の足音と話し声がし始めた。
「……っ!?」
しまった、読み違えた。配送業者じゃなかった。
「水月! 怪我をしたとっ、聞き……ました、が…………元気そうですね、特に下が」
「どいてどいて、みっつん大丈夫……めっちゃ大丈夫そう」
「おや……ふふ、元気そうで何よりだ。邪魔をしてすまないね」
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