冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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呼び出して聞き出し (水月+ミフユ・ネザメ・リュウ)

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上気した頬、潤んだ瞳、下がった眉尻、熱い吐息を漏らす半開きの口、その端に輝く涎。

(エッッッッ…………ルォオッッ!)

もう、俺達一年生は小走りで教室に向かわなければ五時間目の授業に間に合わない。いつものミフユなら俺達を怒鳴りつけて教室に返しているだろう、その後ゆっくりとネザメと語らいながら己の教室へ向かうのだろう。

(期待されてまそ……!)

だが今のミフユは何も言わずにただ俺を見つめている。蕩けた表情からは期待を感じる、ネザメの視線からも期待を感じる。

(考えろ、考えるのでそ、わたくしは今何を求められている? 何をすればいい?)

ミフユにちょっとした愛撫と気の利いた一言をかけて、何事もなかったかのように授業へ向かうことが求められているんだ。人気のないところへ連れ込んで交尾に励むような、欲望のままの行動は求められていない。俺はそう理解した、ここまでの所要時間およそ0.02秒。

「ミフユさん」

脳をフル回転させ、俺は空いている手でミフユの肩を抱き寄せ、耳の縁に唇を触れさせた。

「ひぁ……! なっ、何だ……鳴雷一年しぇえっ!?」

ぎゅぅうっ、と強く乳首を抓った。シャツの上からなら遠慮はいらないだろうと、爪を立ててやった。

「……今度またゆっくりあなたと過ごしたい。その時までこの熱を取っておいてくれますか? ネザメさんとのおままごとで……俺恋しさの慰め合いで、消費しちゃわないで欲しいんです。今のあなたの可愛さを」

「おや、おままごとだなんて言い切ってしまうのかい? 僕達の時間を」

「失礼ながら……ネザメさんがいくら可愛がってあげたところで、ミフユさんのここの疼きはどうにも出来ないでしょうから」

乳首を虐めるのをやめ、緩く指先だけを当てたままミフユの身体を撫で下ろし、臍の辺りで手を止める。

「ね、ミフユさん」

「……っ、ふ…………ぅ、うぅっ……」

「ミフユ? どうしたんだい?」

「…………は、腹の……その、奥が……きゅうっと、何か……切なくなって、ぅうぅ…………こ、こんなにしておいてお預けなどとっ、鳴雷一年生貴様……! こんな、意地悪なぁ……」

責めるような口調でありながら、ミフユの声は蕩けきっている。う~ん、ドM!

「そろそろ行かないと授業に遅れますね。それでは、また……お前ら行くぞ、限りなく走りに近い歩きで急げ!」

急いで教室へ向かいながら彼氏達の様子を見る。俺が時間を浪費したことによる不満の声はない、みんなほんのりと顔が赤い。ミフユを愛でる俺の攻めオーラにあてられてしまったようだ……フフフ。

(ムラついてますなぁみなさん! はぁ、放課後乱交パーティとか出来ないかな……)

今日はバイトが休みだし、時間はある。ヤりたい、一人でもいい、誰か都合がつかないかな。勃起の原因のミフユか、先程生殺しを食らったシュカが理想だが、もちろん他の子達でもいい。

(学校内の彼氏達の誰かがいいな~、帰ればレイたそか荒凪きゅんとヤれるのはほぼ確定ですが……そっちは夜ですな)

後で誘ってみよう、どう誘おうか、そんな考え事ばかりしていて授業に集中出来なかった。



休み時間が訪れてすぐ、俺はリュウを呼び出した。

「リュウ、ちょっといいか」

「なにぃ」

「来てくれ」

呼び出し先は生徒はあまり使わない方の階段の踊り場。廊下やトイレなら静かに移動する者も居るが、階段は足音が必ず鳴る、気がする。ので人が来たらすぐに分かって密会に適している、と思っている。

「なんやの水月」

「……リュウ、なんか俺に言いたいことあるか?」

「へ……? ゃ、別にあらへんけど」

「本当か?」

「なんやの、水月が呼んだんやん。こんなとこに……話あるん水月なんちゃうん」

リュウってこんなにすぐに俺に対してイライラしたっけ?

「元気がない気がしてな」

「……俺の?」

「あぁ、いつももう少し明るいから……大丈夫か?」

「大丈夫やで、なんともあらへん」

「……ほら、俺みんなに随分心配かけただろ? それで何か、心配疲れ? 的な感じかなと思って……違うか? それとも、自分じゃ分かんないか?」

他の彼氏達は誰も気付いていない、俺だって気付くのにかなり時間がかかった。もしかしたらリュウは自分でもこの微かな体調不良に気付けていないかもしれない。

「なんともないっちゅうとるやん。しつこいわぁ……心配し過ぎなん水月の方やで」

確かにしつこくしているが、リュウはこの程度ではこんなにあからさまに機嫌を悪くしなかったはずだ。

「なんともないならいいんだ、ごめんな」

「んー……」

「……呼び出しちゃったお詫びにさ、何か一つ言うこと聞くよ。して欲しいこと、ないか?」

「別に……」

「次の休みとか、放課後とかでもいいぞ? ここにデート行きたいとか、こういうプレイしたいとか」

「……えらい媚びはるなぁ」

要望を出さないどころか非難してきただと? いや、非難じゃないのか? 非難と言えるほどではないにしろ、今の俺の発言が気に入らなかったのは確実だ。

(ほわい何故!? ハッ……! リュウどのはドM、わたくしが言うことを聞くというのはSM的には逆!)

最近は大人しかったが、リュウは本来俺が朝普通に挨拶をしただけでため息をつくようなヤツだ。心配をかけたお詫びに何か言うことを聞くなんて、そんなことリュウが受け入れるはずは……あるだろ、俺が躊躇うようなプレイ要求してくるだろ、リュウなら。

(もっと傲慢で身勝手な態度取って欲しいんですけどみたいな愚痴言いながらして欲しいプレイを言いそうなもんですよな、やっぱり普段と調子違いまそ)

だが、体調が悪いとも不満があるとも言ってくれないんじゃ、俺にはどうしようもない。

「媚び……てる、訳じゃないんだけど……俺はただリュウに元気出して欲しくてさ」

「そらどうも。せやけど俺別に元気のうなってへんて」

「ならよかった」

「納得してへん顔やなぁ」

「……だってなんか普段と違うんだよお前! どうしたんだよ心配だよ何かあるなら言ってよぉ!」

「おぉ、とうとうイケメンの顔かなぐり捨てよったわ。ほんまに俺元気なんやって……」

「本当に?」

「ほんまほんま」

信用ならない。だが話してくれない以上、今日は様子見だ。明日もこの調子が続くようなら強制的に放課後デートの対象とさせてもらおう、じっくり二人きりで話したり観察したりして不機嫌の理由を探るのだ。
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