ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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夏休み

まいおなほーる、いち

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三十分の約束から三十分オーバー、つまり一時間俺は尿道から前立腺を責められた。俺の絶頂のさせ方に実験的な楽しさを見出していた雪兎は玩具の振動を止めた後、少し申し訳なさそうな顔をした。

「ポ、ポチ……? 生きてる? ごめんね、三十分も過ぎちゃった……」

「ぁ、う」

「話せない感じ……? 本当にごめんね」

「は、ぅ……ひ、へっ」

尿道に入ったコードとその先端の玉状のバイブ。それは振動が止まっただけだ、前立腺に内側からくい込んでいるのは変わりない。ずっとズクズクと快感を与えてくる。

「ぬい、へぇ……」

「……玩具取って欲しいの? 標準装備って言ったじゃん、尻尾とかカチューシャとかと一緒なんだよ」

雪兎は不満そうに頬を膨らませながらも俺の下半身をチラリと見る。ビクンビクンと腰を跳ねさせ、ギチギチと貞操帯に陰茎をくい込ませる、情けない下半身をだ。

「ぅ……分かったよ、抜いてあげる。今も尻尾は生やしてないもんね。標準装備はいつもの話、今はいつもじゃないってことで」

俺の悲惨な淫らさに折れてくれた。絶頂で疲れきって声にも態度にも出せないが、心の中では感謝する。

「抜くねー」

雪兎は貞操帯に玩具を固定していた留め具を外すと、イヤホンコードを巻き取るように尿道に入っているコードを引っ張った。

「ひゔぅううっ!? ぅあっ、あぁあぁあああっ! イっ、ぎゅ、ぅうぅううっ! ひゔっ、ゔぅうううっ!」

玉が尿道を奥側から拡げながら抜けていく。にゅぽんっと情けない音を立てて玩具が抜け切ると、拡がった鈴口から白濁液が漏れ始めた。

「わ……勃ってなくても出るもんだね」

トロトロと溢れた白濁液はすぐに止まり、俺に射精欲を思い出させた。

「ゆき、さまぁ……出させてください……射精、させてください……」

「えー? うーん……そうだね、お散歩の時は頑張ってくれたし、そのご褒美と……約束の時間から三十分超えちゃったお詫びを兼ねて、させてあげる」

「……っ! ありがとうございますっ!」

「ちょっと待っててね、僕の知る限り最高の射精させてあげるから」

雪兎は俺を放って棚の方へ向かった。俺はただ苦しいから射精したいだけで、もう快感は欲しくない。でも知る限り最高という表現には興味が湧いた。

「よしっ、準備完了。今外してあげるからね」

温めたローションとオナホを用意した雪兎はポケットから貞操帯の鍵を取り出し、俺の股間でカチャカチャと音を立て、貞操帯を外した。

「はい、外れたよ」

貞操帯が腰の横に投げ捨てられると同時に俺の陰茎はむくむくと膨らみ、びゅるびゅると精液を噴いて雪兎の顔を汚した。

「うわっ……もぉっ! 何もしてないのに出さないでよ!」

「ご、ごめんなひゃいぃっ……! しゃせー気持ちぃれすっ!」

「誰が感想言えって言ったの。そんな腰ヘコヘコさせて、それが謝ってる態度!?」

顔射が相当頭にきた様子の雪兎は俺の陰茎に思いっきり平手打ちを食らわせ、収まり始めていた射精と情けない腰振りに拍車をかけた。
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