ポチは今日から社長秘書です

ムーン

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雪の降らない日々

たんじょーびぱーてぃ、じゅうさん

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ひとまず結腸の手前まで挿入した。俺の陰茎を締め付けて悶える雪風の身体はほんのりと赤い。

「……っ、ん、ぁあ……真尋ぉっ」

一番赤いのは頬、いや、瞳だ。夕焼けの空よりも、上等な宝石よりも、傷口から溢れたばかりの血よりも赤い双眸。それが映すのは今は俺だけ、この世で最も美しい赤に映り込む贅沢を噛み締め、腰を突き出す。

「んんっ、んっ、そこっ、もっと奥ぅっ……! きてっ! 真尋ぉ、奥までぇっ……!」

犯され慣れた雪風の結腸口はこれ以上の侵入を阻もうとはしていない、もっと構って欲しくて吸い付いているような感じがする。

「……っ、雪風」

自分でも驚くほど低い声を発すると、後孔の締まりが良くなった。柔らかく蕩けた蜜壷から与えられる快感に味をしめた俺は雪風に覆い被さり、形のいい耳に唇を触れさせた。

「ひぁっ! 耳っ、やめろよぉっ……」

「雪風」

「んんんっ……! その声ずるいって、やだ、脳みそとろけるぅ……」

「……っ、締め過ぎ。ちぎる気かよっ……はぁっ、この奥、入れさせろっ!」

細い腰を掴み、やや強引に陰茎を押し込む。ぐぽっ、と雪風の体内で音が鳴った気がした。結腸口の奥へと入った亀頭は今まで以上に強く締め付けられる、射精を遂げたばかりの陰茎には辛い快感だ。

「ひっ、ぁ、あぁあああんっ! んぁあっ……ぁ、はぁっ、全部きたぁ……」

「くっ……」

「へ、へへっ、エロい顔しやがって……んっ、やば、また締めちゃっ、ぁ、あぁあっ! イったぁ……ふ、ふふ、ぁ、んっ、んんんっ……!」

俺には何がいいのか分からないが、俺の顔が好きらしい雪風は快感に耐える俺の顔にときめいて後孔の締め付けを強くし、勝手に絶頂を迎えた。

「俺まだ動いてないんだけど?」

「んっ、なら、さっさと動けっ……!? ぁ、あぁっ! んぁああんっ! んひっ、ひ、ゃああぁっ! ぁゔっ、ぅ、んんっ!」

雪風の腰ではなく太腿を掴み、彼の腹に太腿がつくように足を曲げさせ、無防備な後孔を激しく掘削する。

「んぁんっ! あっ、イイっ! ひっ、ゔ、奥ぅっ! ぉぐっ、すきっ、しゅきぃっ! イくっ、イぐぅううっ! ぅあっ!? ぁひっ、ひっ、ゃ、ぁああっ!」

絶頂を迎えて締め付けを強め、痙攣する腸壁を堪能することなくひたすら腰を振る。発情期を迎えた獣のように、あっという間に連続絶頂に陥った雪風に構うことなく敏感になっているのだろう腸壁を擦りまくる。

「イっだ、もぉイっ、ぁああっ! イってるっ、今イっ、ぐぅゔぅううっ!」

白い二の腕に赤いリボンがくい込む。快感に耐え切れず腕を動かしているようだ。跡が残るのはいいが、リボンは首にまで回してある。首が絞まらないかは心配だ。

「イぐっ、もぉずっとイっでっ、ひっ、ィゔぅっ! ぅあっ、これ、しゅきぃっ……! んんっ!?」

行為を一度も完了しないうちにプレゼントの証であるリボンをほどくのは無粋だ。首に巻かれたリボンが絞まらなければいいのだから、腕を縛るリボンへ伸びているうなじの結び目を俺が掴んでおけばいい。

「んっ、ぁ、あぁっ……まひろっ、まひ、ろぉっ」

焦点が合わなくなってきた。そろそろ深い絶頂を迎える頃だ。俺は最奥を責めるよう意識して腰振りの角度を少し変えた。

「イっ、くぅ……イくっ、イっ、んんんんぅゔーっ……!」

ぎゅっと目と口を閉じ、足をピンと伸ばして絶頂を迎えた雪風の中で俺も果てた。身をよじると彼の中に注いだ精液がぐちゅりと音を立て、熱い吐息と甘い声がそれぞれ漏れた。

「はぁ……」

「んっ……ん、ま、ひ……ろ?」

「あぁ、もちろんまだまだヤるぞ。二発じゃ足りない。まだ開封もしてないしな。外箱愛でるのはそろそろ終わりだ、中身も見ないとな」

みぞおちの辺りを撫でてリボンに触れてやると雪風は薄く笑った。

「ほどいていいよな? ひっくり返すぞ」

「んっ、ぁ、あぁああーっ……! ぁひんっ!」

萎えた陰茎を抜いてぬぽんっと音を立て、くったりとした雪風をひっくり返す。リボンの結び目は予想通り小さく固くなっており、とてもほどけそうになかった。

「……っ」

結び目はうなじと両手が重なった場所の二つ。俺はそれぞれの結び目の数センチ隣に犬歯を突き立て、噛みちぎって開封した。
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