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〜tuning〜
最初の音
しおりを挟む季節は3月
3年生は1週間前に卒業をした。
生徒たちは待ちに待った春休み。
一区切りつきそうな季節ではあるが
私立北四洛高校吹奏楽部は…
そうもいかない。
原宮「まずは楽しんで。こんなに大勢の人の前で…こんなにも素晴らしいホールでたったひとりで演奏できる機会なんて人生で1度あるかないかだからな!」
「わか…っわかってます…あっ、たっ…楽しみ…だな…」
「楽しむにきまってますよ。狙うは金賞のみっす。」
「ほーい!」
そう、
今日は全日本吹奏楽個人コンクール
通称「ソロコン」
団体で演奏するのではなく、1人で演奏し、その技術を審査されるコンクール。
今日はその全国大会の当日。
僕、原宮渉 ーハラミヤ ワタル ー は
この私立北四洛高校吹奏楽部の顧問として今日は引率している。
うちの学校からは3人が全国へとコマを進めた。
この明らかに緊張しているのが
西田 朱莉 ーニシダアカリー
4月から新3年になる女子生徒。
担当楽器はトランペット
うちのムードメーカーだが緊張しいだ。
次のちょっと強気な子は
檜山 瀬名 ーヒヤマセナー
西田と同じく4月から
新3年。そして新部長の男子生徒
担当楽器はサックス
…そして最後のおちゃらけが
関口 凛 ーセキグチリンー
4月から新2年の女子生徒
担当楽器はフルート
そしてうちの将来を担うことになる
エースとして注目している。
部員「先生、部員全員到着しました。」
原宮 「わかった。そしたらソロコン出場メンバーは演奏までの時間各自で過ごすように。控えの応援メンバーは全員で他の学校の演奏を見て色々吸収してこう」
部員全員「はい!!!!!」
西田「まだ9時か…」
控えのメンバーが次々にホールの客席へと入っていく姿を見ながら西田が呟いた。
檜山「中学生の部門が9時半から始まるからな…きっと次の新入生の推薦スカウトも兼ねて早めに入ったんだろうね。」
西田「部員のお前らもよく見とけってことね…ってもう原宮先生居ないし…」
檜山「今の中学生が入学する頃には俺たちは卒業だけど、この先の北四洛吹奏楽部のことを考えたら俺たちも少し見といた方がいいかもな。」
西田「なるほどね…だかね、しかしね、私にそんな余裕ないのよ…
あんたすごすぎ。冷静すぎ。さすが部長だね…」
檜山「まあ………っオイ!関口!」
関口「ひィッ…!!!」
檜山「何してんだよ…」
関口「いやそこのパンの自販機のクリームパンが美味しそうなんで買って食べてました」
西田「嘘でしょ
りんりんめっちゃ面白いじゃん(笑)」
檜山「お前な…お前が1番見ておかなきゃいけないんだからな…お前が三年になる時の1年なんだぞ…」
関口「わぁかってまぁすよモグモグ
私だって先輩たちと同じで北四洛の長ーーーい伝統守りたいっすよモグモグ」
檜山「頼むぞほんとに…」
関口「任して下さいよ!檜山部長♡
あたしもうホール入って中学生の演奏見てきますねー」
西田「檜山部長♡」
檜山「………」
西田 「…エッ?怒った……?」
檜山「ステージに上がると沢山の人…そしてスポットライトが熱くお前を照らしつけ我北四洛高校吹奏楽部を背負い…」
西田 「ごめんなさい…っ私がっ…私が悪かったから…プレッシャー作戦だけはっ…やめて…あんたそれでもほんとに部長……?ガクブルガクブルガクブルガクブルガクブルガクブル…」
檜山「(笑)」
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