夢も現実で奴隷も現実で~異世界転生は見るものだ!~

にゃんころの助

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奴隷

第三話

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「牛丼大盛と豚汁お願いします」
ラーズ支部での仕事から数日。あれから夢世界に入ることができていない。ちなみに二週間になる。見れなくなった理由はわからないが、そのうちまた見れると信じて社畜生活を満喫していた。
なにも変わらない日常。少し寂しい気もするが所詮夢の世界。現実とは違う。
「お待たせしましたー牛丼大盛と豚汁っす」
運ばれてきた牛丼を一口食べる。いつも俺を癒してくれる牛丼。
「でも、おばさんのミノウスの肉かけが恋しい」
やっぱり夢世界が恋しいようだ。

―――――――――――――

「で、タクミはあの奴隷に惚れたのかい?」
部屋に戻った僕にそう聞く。
「いや、惚れたっていうか可愛いとは思いましたけど…」
実際に可愛かったしあのなんでも受け入れてくれそうな表情といい、守ってあげたくなるような仕草?オーラ?実に素晴らしいと思ってはいた。
「気に入ったなら買ってしまえばいい。値段は張るけどね」
テアさんが言うには最近入荷すると根こそぎ買っていく大富豪、彼は素性がはっきりしないらしい。どこか胡散臭く奴隷とはいえ自分の所の商品を売るのをためらっているらしい。
「お金を払ってくれる以上売らないわけにもいかないだろ?でも奴隷たちにも奴隷なりに幸せになってほしいと思っているんだ。なんか矛盾しているようだけどね」
それで依頼を受けてきた俺にあの奴隷が気に入ったなら買ってやってくれないかと。
なんだろう…俺の世界で言うブリーダーのような気持なのだろうか?
「そんな急には決められないですし、なんせお金もそんなにありません」
実際俺の夢世界での全財産はせいぜい金貨一枚。この依頼の報酬
金貨三枚を足してもD級奴隷にすら届かない。あの奴隷がS級だとしたらもっとだ。
数日待ってもらうことにして、俺は奴隷協会を後にした。

―――――――――――――――

まだあれから戻れていないので、結局あの奴隷がいくらするのかもわからないまま。
「て、買うのが決まったわけじゃないのになに考えているんだ」
別にあの奴隷に義理があるわけでもないし生い立ちも素性も知らない。ただの奴隷なんだ。

 ネクタイを外しスーツを脱いで部屋着になる。そのままベッドにダイブ。
ここ最近連続で夢世界という癒しを得ていないので疲れた。思考を停止させ俺は眠りについた。
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