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78 かぼちゃのキャセロール焼き
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結局クラゲのミゲールがどんな力を持っているか不明ではあるんだが、ふわふわと浮いて俺についてくる。
ずっとついてまわられるとなんか気になるんだが……。
まさかトイレの時にもついてくるのか?
「ミゲール、あの、もしかしてずっとふわふわ俺の側で浮いてるのか? 必要な時まで姿を消せたりはしないか? 申し訳ないのだが、ずっと側にいられるとかなり目立つというか、気になるんだ……」
俺がそう問いかけると、クラゲはすっと消えた。召喚獣の類なら、普段は精霊界とかそんなところにいてくれた方が悪目立ちせずにすむので、正直ほっとした。
「消えたね」
ユージーンが何度か瞬きしつつ周囲をキョロキョロ確認してる。
「ずっと浮いてられるとめちゃくちゃ気になるから仕方ない」
それから朝を迎えた。
秋の朝はだいぶ冷える。
いつもなら、アルテちゃんが暖を取りに布団に入って来るのだが、流石に昨夜はエイダに止められたとみえる。
まあ、妻が不在の時や昼寝でもする時は愛でておこう。
そしていずれ俺の妻となるだろう令嬢達は朝から慌ただしくドレスがどうのとか騒いでる。
立太子を祝うパーティーが星祭りと重なるとかで、何か大変なのかな?
それとも婚約披露パーティーとかで?
あ! 婚約披露パーティーをするなら俺は当事者じゃないか!
ま、まあ、まずは彼女等の両親に挨拶回りだ。
家門のか家格が高い順から行くべきだよな?
とりあえず心を落ち着ける為に俺は厨房に向かい、料理人にあれこれ指示を出し、朝食にはひき肉とかぼちゃのキャセロール焼きのパンとスープにした。
何気に発注してた蒸し器が届いてたから。
簡単に説明するとハンバーグの生地を蒸したかぼちゃと交互に重ねてオーブンに入れるだけ。
汁物はベーコンとキノコと玉ねぎのスープだ。
鶏ガラからしっかり出汁をとってもらってる。
「これもかぼちゃから滲み出てくるお汁がジューシーで美味しいですわ、なんと言う料理ですの?」
ニコレットが俺に問いかける。
「ひき肉とかぼちゃのキャセロール焼きです、今朝は少し冷えますから温かく秋らしい料理をと」
チーズが入ってればたいてい美味くなる説!
「ベーコンとキノコと玉ねぎのスープも美味しいですわ」
レベッカがスープも忘れず褒めてくれる。
料理人が頑張ってスープの出汁を作ってくれてるからな、これで報われるだろう。
「こちらのかぼちゃ料理の材料を詳しく聞いても?」
エマはレシピが知りたいのかな?
「ひき肉、玉ねぎ、バター、ミルク、パン粉、卵、塩こしょう、ナツメグ、かぼちゃ、粉チーズってところです。あ、パン粉は硬くなったパンを削ると作れます」
令嬢達がそれぞれ料理を褒めてくれたり、レシピを知りたがったりした。
「ひとまずオラール侯爵様から挨拶に行きますね」
三人の令嬢達は承知とばかりにうなずいた。
そして、
「ありがとうございます!」
ニコレットは花が咲くようにほほ笑んだ。
とても幸せそうにほほ笑むので、こんな俺でも誰かを幸せにできることがあるんだな、と思った。
◆ ◆ ◆
さて、婚約の挨拶回りで獣人を連れて行くわけにいかないので、彼女等は砦でお留守番をさせる。
そしてまずは転移ゲートで騎士達をお見送り。
ユージーンは剣術大会の手続きとか、他の騎士も諸々の手続きがあるので一旦王都に行くので。
「諸々手続きが終わったらまた会おう、何かあれば連絡を」
「かしこまりました」
騎士達を見送り、次にレベッカ嬢とエマ嬢が先にそれぞれの領地に帰るので、見送りをした。
「先んじてお父様やお母様に連絡をしてきますね!」「わたくしも!」
「はい、よろしくお願いします」
そうして最後にオラール侯爵領まで例の神殿の転移ゲートを使用し、俺達も移動した。
侯爵夫妻に会って挨拶をすると、これで病で苦しむ娘が助かると、喜んでくれた。
俺達は婚約披露パーティーの話などを軽くし終えてから買い物に出かけることにした。
侯爵領のお店でレベッカやエマの両親に挨拶するための貴族服を購入。
オーダー品ではないが、急ぎなので既成服でも仕方ない。
ここまではニコレットもついてきて、デートの様に一緒に服を選んでくれた。
それから自分のドレスをオーダーするらしいので、一旦そこで別れた。
俺はというと、せっかく海街についでに美味しい酒と魚介類を買ってお土産にしようと買い込んだ。
美味いもの沢山でホクホクしてから次にレベッカの伯爵領へ護衛騎士達と向かう。
伯爵領は何気に始めての土地なので愉しみだ。
神殿のゲート経由で転移して、神殿から出て見ると、その土地の大地は赤い土で、まるで前世で見たプリンスエドワード島のようだった。
木々も美しく紅葉しているので、レベッカの赤い縦ロール髪が自然と思い浮かぶ。
「紅葉がとても綺麗な土地だな」
「本当ですねー」
などと護衛騎士達と旅行気分で話しつつ、今からフレーテラ伯爵家に馬車で向かい、最後にエマの実家のジェラルディーヌ子爵領へ向かう予定だ。
ずっとついてまわられるとなんか気になるんだが……。
まさかトイレの時にもついてくるのか?
「ミゲール、あの、もしかしてずっとふわふわ俺の側で浮いてるのか? 必要な時まで姿を消せたりはしないか? 申し訳ないのだが、ずっと側にいられるとかなり目立つというか、気になるんだ……」
俺がそう問いかけると、クラゲはすっと消えた。召喚獣の類なら、普段は精霊界とかそんなところにいてくれた方が悪目立ちせずにすむので、正直ほっとした。
「消えたね」
ユージーンが何度か瞬きしつつ周囲をキョロキョロ確認してる。
「ずっと浮いてられるとめちゃくちゃ気になるから仕方ない」
それから朝を迎えた。
秋の朝はだいぶ冷える。
いつもなら、アルテちゃんが暖を取りに布団に入って来るのだが、流石に昨夜はエイダに止められたとみえる。
まあ、妻が不在の時や昼寝でもする時は愛でておこう。
そしていずれ俺の妻となるだろう令嬢達は朝から慌ただしくドレスがどうのとか騒いでる。
立太子を祝うパーティーが星祭りと重なるとかで、何か大変なのかな?
それとも婚約披露パーティーとかで?
あ! 婚約披露パーティーをするなら俺は当事者じゃないか!
ま、まあ、まずは彼女等の両親に挨拶回りだ。
家門のか家格が高い順から行くべきだよな?
とりあえず心を落ち着ける為に俺は厨房に向かい、料理人にあれこれ指示を出し、朝食にはひき肉とかぼちゃのキャセロール焼きのパンとスープにした。
何気に発注してた蒸し器が届いてたから。
簡単に説明するとハンバーグの生地を蒸したかぼちゃと交互に重ねてオーブンに入れるだけ。
汁物はベーコンとキノコと玉ねぎのスープだ。
鶏ガラからしっかり出汁をとってもらってる。
「これもかぼちゃから滲み出てくるお汁がジューシーで美味しいですわ、なんと言う料理ですの?」
ニコレットが俺に問いかける。
「ひき肉とかぼちゃのキャセロール焼きです、今朝は少し冷えますから温かく秋らしい料理をと」
チーズが入ってればたいてい美味くなる説!
「ベーコンとキノコと玉ねぎのスープも美味しいですわ」
レベッカがスープも忘れず褒めてくれる。
料理人が頑張ってスープの出汁を作ってくれてるからな、これで報われるだろう。
「こちらのかぼちゃ料理の材料を詳しく聞いても?」
エマはレシピが知りたいのかな?
「ひき肉、玉ねぎ、バター、ミルク、パン粉、卵、塩こしょう、ナツメグ、かぼちゃ、粉チーズってところです。あ、パン粉は硬くなったパンを削ると作れます」
令嬢達がそれぞれ料理を褒めてくれたり、レシピを知りたがったりした。
「ひとまずオラール侯爵様から挨拶に行きますね」
三人の令嬢達は承知とばかりにうなずいた。
そして、
「ありがとうございます!」
ニコレットは花が咲くようにほほ笑んだ。
とても幸せそうにほほ笑むので、こんな俺でも誰かを幸せにできることがあるんだな、と思った。
◆ ◆ ◆
さて、婚約の挨拶回りで獣人を連れて行くわけにいかないので、彼女等は砦でお留守番をさせる。
そしてまずは転移ゲートで騎士達をお見送り。
ユージーンは剣術大会の手続きとか、他の騎士も諸々の手続きがあるので一旦王都に行くので。
「諸々手続きが終わったらまた会おう、何かあれば連絡を」
「かしこまりました」
騎士達を見送り、次にレベッカ嬢とエマ嬢が先にそれぞれの領地に帰るので、見送りをした。
「先んじてお父様やお母様に連絡をしてきますね!」「わたくしも!」
「はい、よろしくお願いします」
そうして最後にオラール侯爵領まで例の神殿の転移ゲートを使用し、俺達も移動した。
侯爵夫妻に会って挨拶をすると、これで病で苦しむ娘が助かると、喜んでくれた。
俺達は婚約披露パーティーの話などを軽くし終えてから買い物に出かけることにした。
侯爵領のお店でレベッカやエマの両親に挨拶するための貴族服を購入。
オーダー品ではないが、急ぎなので既成服でも仕方ない。
ここまではニコレットもついてきて、デートの様に一緒に服を選んでくれた。
それから自分のドレスをオーダーするらしいので、一旦そこで別れた。
俺はというと、せっかく海街についでに美味しい酒と魚介類を買ってお土産にしようと買い込んだ。
美味いもの沢山でホクホクしてから次にレベッカの伯爵領へ護衛騎士達と向かう。
伯爵領は何気に始めての土地なので愉しみだ。
神殿のゲート経由で転移して、神殿から出て見ると、その土地の大地は赤い土で、まるで前世で見たプリンスエドワード島のようだった。
木々も美しく紅葉しているので、レベッカの赤い縦ロール髪が自然と思い浮かぶ。
「紅葉がとても綺麗な土地だな」
「本当ですねー」
などと護衛騎士達と旅行気分で話しつつ、今からフレーテラ伯爵家に馬車で向かい、最後にエマの実家のジェラルディーヌ子爵領へ向かう予定だ。
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