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105 朝焼けの中で
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「ネオ様、よくいらしてくださいました」
なんとエマはダンジョンの側に天幕と軽食を用意して待っていてくれて、夕焼けの中で美しく佇んでいた。
今は既に冬だからガチキャンプ装備でも寒いだろうに。
「エマ、何も君がダンジョン入り口付近で待ってなくても良かったのに」
俺たちは焚き火の側でサンドイッチやスープなどの軽く軽食をつまみつつも会話をする。
「き、気になりましたので」
ふと、別にニコレットでなくてもエマも知ってるかもしれないな、と思い直した。
「じゃあついでに、質問いいかな?」
「はい?」
「白百合と二本の剣の家紋てどこのか分かるかな?」
「それは、シルバーリリー公爵家のものです」
「公爵家!?」
「あの、掲示板の令嬢の件ですよね?」
「あ、エマもあそこを見たのか。でも公爵家の令嬢なら騎士より同クラスの公爵家か、なんなら王家、王子様とかに婚約者はいないのかな?」
「確かに第一夫人の令嬢は王太子殿下の婚約者で第二夫人の令嬢はカーティス公爵家の令息の婚約者です。
そしてあそこは夫人が三人いますから、第三夫人あたりの子ならもしかしたらまだお相手が決まってない令嬢がいたかもしれません」
「な、なるほど……あそこも第三夫人まで。
公爵が特殊な血をお持ちなのかな」
「現公爵は五大精霊全ての精霊を使役できる天才なので」
「なるほど、それは強そうだ」
公爵家か……公爵家がユージーンを欲しいと言ったら、困るけど……。
でも、俺ばかり女性に囲まれて幸せになって、ユージーンは俺につきっきりで、せっかくイケメンなのに青春を仕事ばかりで台無しにしたら、それはそれで申し訳ない。
俺はエマから一旦離れて少し離れた天幕前にいるユージーンと会話をしに向かった。
「ユージーン、公爵家の令嬢がお前に興味を持っているようなんだが」
「え?」
ダンジョン突入前に軽食を食べた後、念入りに剣の手入れをしていたユージーンがこちらを向いた。
「それがどうもトーナメントで優勝した時からな」
「叙任式で僕はネオに忠誠を誓った。主を変える気はないよ」
篝火で照らされたユージーンのイケメンぶりがすごい……っ!!
「そ、それはありがたいし光栄だよ。でもユージーンも女性とは交流したいよな? いい年齢だし、一応婚約式に招待状を送ろうかと思ってはいるんだ」
「この国の公爵家の令嬢なら……どのみち招待状は送らないと失礼だよね。会うくらいはかまわないけど」
クール!! 反応が超クールだ!
「それは……確かに公爵家なら元々送らないと失礼なくらいの家門だよな」
しかし……女性との出会いに興味なしか?
若い男なのに。
真面目だから仕事に集中したいとか?
「ねぇ、ダンジョンまだぁ?」
いかん、アルテちゃんが暇そうにしてる。
「アルテちゃん、今から入ると夜になるんだよ」
「ばしゃのなかでねたー」
「もう少し寝よう、騎士達は外で馬を走らせていたんだ」
「じゃあまたねるー」
「うん、朝に行くからもう一回寝て。
歯磨きやお花摘みとかはもう終わったかな?」
「歯磨きもおしっこも、もうしたー」
「そうか、えらいな」
因みに明日のダンジョン突入メンバーは俺とユージーン(剣士)と聖女(治癒回復)とアルテちゃん(斥候)とコニー(魔法使い)とユージーン以外の騎士二人(弓と槍)だ。
ゲーム的に考えたら俺が武闘家ならなかなかいいバランスのパーティーだろうが、どちらかと言うと荷物持ちの商人に近いな。
◆ ◆ ◆
そして翌朝、早朝。
朝食後、ダンジョン突入直前となった時に、エマが声をかけてきた。
「ネオ様、私も一緒に行きたいのですが」
さすがにそれは危ない。
エマはチラリとアルテちゃんの方を見た。
おそらくこんな小さな子が行くのなら、自分も連れて行ってくれてもいいのに。
と、思っているのだろうが、このアルテちゃんはすばしっこくて鼻が効くので、探し物が得意なんだよな。
てん菜はあるとほんとに金になるはずなんだ……。
「エマは危ないから留守番をしていてくれ、それとニコレットに公爵家の事を手紙で話したりとかしていてくれ」
「分かりましたわ。気をつけて無事にお戻りを……」
しょんぼりしてしまったが、仕方ない。
ちと、照れるけど俺は彼女を励まそうと頬にキスをした。
「っ!?」
エマは俺からキスされるとは思ってなかったのか、驚いた顔をして、朝焼けの中で真っ赤になった。
かわいいな。
ただのほっぺチューなのに。
なんとエマはダンジョンの側に天幕と軽食を用意して待っていてくれて、夕焼けの中で美しく佇んでいた。
今は既に冬だからガチキャンプ装備でも寒いだろうに。
「エマ、何も君がダンジョン入り口付近で待ってなくても良かったのに」
俺たちは焚き火の側でサンドイッチやスープなどの軽く軽食をつまみつつも会話をする。
「き、気になりましたので」
ふと、別にニコレットでなくてもエマも知ってるかもしれないな、と思い直した。
「じゃあついでに、質問いいかな?」
「はい?」
「白百合と二本の剣の家紋てどこのか分かるかな?」
「それは、シルバーリリー公爵家のものです」
「公爵家!?」
「あの、掲示板の令嬢の件ですよね?」
「あ、エマもあそこを見たのか。でも公爵家の令嬢なら騎士より同クラスの公爵家か、なんなら王家、王子様とかに婚約者はいないのかな?」
「確かに第一夫人の令嬢は王太子殿下の婚約者で第二夫人の令嬢はカーティス公爵家の令息の婚約者です。
そしてあそこは夫人が三人いますから、第三夫人あたりの子ならもしかしたらまだお相手が決まってない令嬢がいたかもしれません」
「な、なるほど……あそこも第三夫人まで。
公爵が特殊な血をお持ちなのかな」
「現公爵は五大精霊全ての精霊を使役できる天才なので」
「なるほど、それは強そうだ」
公爵家か……公爵家がユージーンを欲しいと言ったら、困るけど……。
でも、俺ばかり女性に囲まれて幸せになって、ユージーンは俺につきっきりで、せっかくイケメンなのに青春を仕事ばかりで台無しにしたら、それはそれで申し訳ない。
俺はエマから一旦離れて少し離れた天幕前にいるユージーンと会話をしに向かった。
「ユージーン、公爵家の令嬢がお前に興味を持っているようなんだが」
「え?」
ダンジョン突入前に軽食を食べた後、念入りに剣の手入れをしていたユージーンがこちらを向いた。
「それがどうもトーナメントで優勝した時からな」
「叙任式で僕はネオに忠誠を誓った。主を変える気はないよ」
篝火で照らされたユージーンのイケメンぶりがすごい……っ!!
「そ、それはありがたいし光栄だよ。でもユージーンも女性とは交流したいよな? いい年齢だし、一応婚約式に招待状を送ろうかと思ってはいるんだ」
「この国の公爵家の令嬢なら……どのみち招待状は送らないと失礼だよね。会うくらいはかまわないけど」
クール!! 反応が超クールだ!
「それは……確かに公爵家なら元々送らないと失礼なくらいの家門だよな」
しかし……女性との出会いに興味なしか?
若い男なのに。
真面目だから仕事に集中したいとか?
「ねぇ、ダンジョンまだぁ?」
いかん、アルテちゃんが暇そうにしてる。
「アルテちゃん、今から入ると夜になるんだよ」
「ばしゃのなかでねたー」
「もう少し寝よう、騎士達は外で馬を走らせていたんだ」
「じゃあまたねるー」
「うん、朝に行くからもう一回寝て。
歯磨きやお花摘みとかはもう終わったかな?」
「歯磨きもおしっこも、もうしたー」
「そうか、えらいな」
因みに明日のダンジョン突入メンバーは俺とユージーン(剣士)と聖女(治癒回復)とアルテちゃん(斥候)とコニー(魔法使い)とユージーン以外の騎士二人(弓と槍)だ。
ゲーム的に考えたら俺が武闘家ならなかなかいいバランスのパーティーだろうが、どちらかと言うと荷物持ちの商人に近いな。
◆ ◆ ◆
そして翌朝、早朝。
朝食後、ダンジョン突入直前となった時に、エマが声をかけてきた。
「ネオ様、私も一緒に行きたいのですが」
さすがにそれは危ない。
エマはチラリとアルテちゃんの方を見た。
おそらくこんな小さな子が行くのなら、自分も連れて行ってくれてもいいのに。
と、思っているのだろうが、このアルテちゃんはすばしっこくて鼻が効くので、探し物が得意なんだよな。
てん菜はあるとほんとに金になるはずなんだ……。
「エマは危ないから留守番をしていてくれ、それとニコレットに公爵家の事を手紙で話したりとかしていてくれ」
「分かりましたわ。気をつけて無事にお戻りを……」
しょんぼりしてしまったが、仕方ない。
ちと、照れるけど俺は彼女を励まそうと頬にキスをした。
「っ!?」
エマは俺からキスされるとは思ってなかったのか、驚いた顔をして、朝焼けの中で真っ赤になった。
かわいいな。
ただのほっぺチューなのに。
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