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125 最終話 春に花
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そうしてなんだかんだでやはり新しい衣装を作り、無事に凱旋式を終えた。
そしてトーナメントを勝ち抜いたユージーンへ興味を示していたのはシルバーリリー公爵家の3番目の妻の娘さん、メイヴィス嬢であった。
ユージーンは俺の婚約式でまたお会いしましょうと彼女に声をかけられていた。
◆ ◆ ◆
━━━━時はすぎて春になり、婚約式の日となった。
婚約式は綺麗に揃えられた離宮で行い、大勢の貴族が我々と縁を繋ごうと集まってきた。
何しろ国王陛下夫妻と王太子と婚約者の公爵令嬢も来てるしな。ちなみにそちらは来年結婚するらしい。
「ネオ伯爵、本日はご婚約、おめでとう」
「国王陛下に祝福いただき、光栄至極にございます」
「ニコレット嬢、婚約おめでとうございます」
「王太子殿下、ありがとう存じます」
王族との挨拶も一通り終え、貴族達と歓談のターン。
「ところでいたる所にかわいらしい花の形にしたリボンが飾られていて、素敵ですね」
伯爵夫人も声をかけてくれた。
「ネオ様が発注ミスで雑貨屋をクビになった者を救った時に買い上げたものを使ったんですの」
「まぁ、ネオ伯爵はなんて慈悲深いお方でしょう」
「ふふふ、そうでしょう。ネオ様はお優しいのですわ」
「普通です……」
ニコレットに褒められ、なんだかくすぐったい。
そしてレベッカやエマも次々と祝福の言葉を貰ってる。
着飾った日本の両親からも「まさか婚約者が三人もおられるとはと、最初は面食らいましたが、うさ耳のエイダさんに事情を聞いて納得しました。
おめでとうございます、お幸せに」と、涙ながらに言われた。
ちなみに衣装は俺が用意した。
そしてレベッカの兄弟は、ザカロス国との戦争でだいぶ活躍したようで、特にモテてる。
めちゃくちゃモテてる。
なにせファビオラの実家だった侯爵領の土地をも貰ってるから。
「唯一の治癒師の妻の実家と姻戚関係になりたい家門も多いのでしょう」
と言って、レベッカは笑った。
ああ、そういう縁の繋ぎ方も確かにあるか……。
俺の三人の婚約者は本日の主役らしく、とても綺麗に着飾っていた。
皆、それぞれに違う魅力がある。
三人共に、違う石の指輪を贈った。
それぞれ似合う色も違うからな。
「「「ありがとうございます」」」
「聖女、リーディア、私と踊っていただけませんが?」
おっと、王弟殿下のご子息が聖女にアプローチをしているぞ!
王弟殿下は俺の方を見て、なんかウインクしてるし、よろしくって言われてる?
息子の嫁にしたいってこと?
俺はリーディアがいいならそれでいいけど?
聖女は頬を染めて、ダンスを踊ることを承諾した。
王弟殿下のご子息のエスコーで踊るリーディアの様子を見ていると、まんざらでもないようだ。
もしや好みのタイプだったか?
━━そして気になっていた、ユージーンに惚れてるらしい掲示板のあの令嬢、自らユージーンにダンスを申し込んでいる。
公爵家のお嬢様なのだが……なかなか積極的。
あれで婚約者も決めずにまだ放置されてたのは、やはり3番目の妻の娘だからだったのか?
俺はニコレットとダンスを踊りつつ、ユージーン達のことを気にしていた。
「先に断っておきますが、僕はよその家門には移りません」
ユージーンはダンスの申し込みを受けつつも、メイヴィス令嬢にハッキリと宣言してしまった。
「大丈夫です! 私がそちらに行きます!」
「!?」
「実は私は騎士に憧れているので、そちら、ソーテーリアで女騎士になれたらと思います!」
まさか、今まで婚約者が決まらなかったのは、もしや、じゃじゃ馬だったから?
「公爵家の令嬢が騎士に!?」
「はい! 母の許しはいただきましたので!」
ダンスが終わって、令嬢の方からうちの騎士になりたいと俺に申し込みをして来た。
「ユージーンがいいなら、私は構わないよ」
「……女騎士になる分にはいいと思いますよ。
男性騎士が同行出来ない場所へも行けますから、奥様の護衛などに……助かるかと」
ユージーンは少し戸惑いつつも、令嬢に悪印象はないようだ。
「では、とりあえずしばらくソーテーリアで暮らしてみて、水が合うか試してみてもいいかもな」
好きだか嫌いとかは関係なく、ひとまず騎士見習いになって側にいるならいいらしい。
ポニーテールのかわいらしい16歳の快活そうな子だし、わりとお似合いに見える。
そして婚約式の後は、楽しみにしていた、たけのこ狩りに竹林に向かった。
しかし両親は竹林にはトラウマがあると言ったので、砦に置いて来た。
二人が異世界転移したのは確か竹林だったから、仕方ないと思った。
俺は竹林にはトラウマないし、領民の竹細工や竹炭などは彼らの貴重な収入源なので、嫌いではない。
そしてたけのこといえば、たけのこご飯!
土の上にごくわずかに頭を出してるたけのこを見つけて収穫!
俺は存分にたけのこ狩りを楽しんだ。
アルテちゃんもたけのこを見つけるのが上手く、楽しそうだし、少し、背も伸びた気がする。
◆ ◆ ◆
そして、たけのこごはんといえば、米! 田んぼ!
立派な田んぼも作られ、日本の両親も異世界で鮮やかな緑の苗がずらりと植えられた田んぼが見れて、米や味噌汁まで食えると喜んでいた。
醤油もあるよ。
そして俺は自ら作った、たけのこご飯弁当を持って、いつメンの皆と日本の両親も加え、ピクニックにでかけた。
ここに桜もあれば完璧だったが、変わりによく似た薄い桃色のアーモンドの花を見ながらピクニックに来て、春の味覚を漫喫する。
タラの芽の天ぷらもあるよ!
「これおいしい」
アルテちゃんのおいちいはいつの間にかおいしいに進化していた。成長を感じる。
たけのこご飯は、かつて日本で食べたもののように、優しい味がしたし、タラの芽の天ぷらは現地で揚げたので、温かくてさくっとして美味しかった。
皆も美味しそうに食べてくれて、口にあったようでホッとした。
「皆が美味しそうに食べてくれて、作った甲斐があったよ」
「こちらこそ、いつも美味しい料理をありがとうございます」
皆が口を揃え、そんな言葉をくれる。
━━悲しい過去があっても、俺は前に進める。
選んだ道の先々に、美しい花が咲いていた。
それらは俺を慰め、優しく癒してくれた。
美味しいものも見つけた。
宝物のような子供も、いずれ授かるだろう。
日本の両親が、生まれ変わりでも会いたいと望んでくれるほどの愛を、自分の子にもあげられたらと、俺は思う。
それと、冬の間に必死に言葉と文字を覚えようとする両親を見て、ミゲールがお助けアイテムをくれた。
『このノートに自分で言語と数字を書き込めば、言葉と数字を覚えるよー』と言って。
なので、新しく領地に作った宿兼レストランで、両親と村で見た料理上手さんを追加で雇って任せてみた。
美味しい料理の食べられる宿として、大人気になった。
父にはたまに魔法使いが凄い速さで作った新居の城に出張して貰い、経理の仕事もお願いしてる。
てん菜にバナナにチョコレートに癒しの水。
収入もめちゃくちゃ増えたから、計算の強い人がいてくれて助かる。
店が軌道に乗る前は息子の手伝いもできるし、いい収入源だと喜んでいた。
ふと、風が吹き、アーモンドの枝が揺れた。
花びらが舞い、どこからかタンポポの綿毛も飛んで来た。
風にのって遠くに種が運ばれ、そこで花咲くこともある。
━━俺は、この異世界で幸せになった。
愛してくれる人に囲まれて……こんなに心震えるような景色が見れた。
俺は爽やかな春の青空を仰いで、救済の神の存在を信じた。
━━神様、また両親に会わせてくださって、愛する女性を三人もくれて、ありがとうございました。
帰ったらまた、レディ達のおっぱいをいっぱい揉みます!
~ 完 ~
◆◆◆ オマケの情報 ◆◆◆
聖女リーディアは王弟殿下の子息の妻になりました。度々義理の父と共に治療の為、ソーテーリアに通います。
ネオには生涯で、子供が10人できました。
うち夫人の子供、それぞれ1人ずつが奇跡の手の持ち主でした。
(アルテはその内一人の護衛になりました)
ネオの三夫人は一人ずつは奇跡の子を産めましたので、役目は立派に果たしました。
もちろん、奇跡の力をひき継がなかった子たちも、大切に愛情をかけて育てられました。
ソル卿とマリアンも結婚し、エイダとコニーはソーテーリアの騎士と結婚し、マーヤは錬金術師と結婚しました。
ユージーンは結局、絆されたので、元公爵令嬢の女騎士メイヴィスと結婚し、娘と息子、一人ずつ授かりました。
そして騎士引退を考える頃、領地と屋敷を貰って、おだやかな余生を過ごし、力の一部を息子に渡し、長い眠りにつきました。
ユージーンのお墓もネオと彼本人の希望でネオの墓の右隣に建てられています。
先に逝った日本の両親のお墓も、ネオのお墓の左隣ですし、夫人達は三人とも仲がよく、ネオと同じお墓にて、安らかに眠っています。
奇跡の手の持ち主の子供達は王族や色んな貴族から引く手あまたでしたが、ちゃんと愛する人を選びました。
ミゲール。天使の名を持つ神の遣わした聖なる存在です。
ジプシー占い師。迷える人、困っている人を救う使命を帯びた一族の末裔です。
◆ ◆ ◆
ご愛読ありがとうございました。
そしてトーナメントを勝ち抜いたユージーンへ興味を示していたのはシルバーリリー公爵家の3番目の妻の娘さん、メイヴィス嬢であった。
ユージーンは俺の婚約式でまたお会いしましょうと彼女に声をかけられていた。
◆ ◆ ◆
━━━━時はすぎて春になり、婚約式の日となった。
婚約式は綺麗に揃えられた離宮で行い、大勢の貴族が我々と縁を繋ごうと集まってきた。
何しろ国王陛下夫妻と王太子と婚約者の公爵令嬢も来てるしな。ちなみにそちらは来年結婚するらしい。
「ネオ伯爵、本日はご婚約、おめでとう」
「国王陛下に祝福いただき、光栄至極にございます」
「ニコレット嬢、婚約おめでとうございます」
「王太子殿下、ありがとう存じます」
王族との挨拶も一通り終え、貴族達と歓談のターン。
「ところでいたる所にかわいらしい花の形にしたリボンが飾られていて、素敵ですね」
伯爵夫人も声をかけてくれた。
「ネオ様が発注ミスで雑貨屋をクビになった者を救った時に買い上げたものを使ったんですの」
「まぁ、ネオ伯爵はなんて慈悲深いお方でしょう」
「ふふふ、そうでしょう。ネオ様はお優しいのですわ」
「普通です……」
ニコレットに褒められ、なんだかくすぐったい。
そしてレベッカやエマも次々と祝福の言葉を貰ってる。
着飾った日本の両親からも「まさか婚約者が三人もおられるとはと、最初は面食らいましたが、うさ耳のエイダさんに事情を聞いて納得しました。
おめでとうございます、お幸せに」と、涙ながらに言われた。
ちなみに衣装は俺が用意した。
そしてレベッカの兄弟は、ザカロス国との戦争でだいぶ活躍したようで、特にモテてる。
めちゃくちゃモテてる。
なにせファビオラの実家だった侯爵領の土地をも貰ってるから。
「唯一の治癒師の妻の実家と姻戚関係になりたい家門も多いのでしょう」
と言って、レベッカは笑った。
ああ、そういう縁の繋ぎ方も確かにあるか……。
俺の三人の婚約者は本日の主役らしく、とても綺麗に着飾っていた。
皆、それぞれに違う魅力がある。
三人共に、違う石の指輪を贈った。
それぞれ似合う色も違うからな。
「「「ありがとうございます」」」
「聖女、リーディア、私と踊っていただけませんが?」
おっと、王弟殿下のご子息が聖女にアプローチをしているぞ!
王弟殿下は俺の方を見て、なんかウインクしてるし、よろしくって言われてる?
息子の嫁にしたいってこと?
俺はリーディアがいいならそれでいいけど?
聖女は頬を染めて、ダンスを踊ることを承諾した。
王弟殿下のご子息のエスコーで踊るリーディアの様子を見ていると、まんざらでもないようだ。
もしや好みのタイプだったか?
━━そして気になっていた、ユージーンに惚れてるらしい掲示板のあの令嬢、自らユージーンにダンスを申し込んでいる。
公爵家のお嬢様なのだが……なかなか積極的。
あれで婚約者も決めずにまだ放置されてたのは、やはり3番目の妻の娘だからだったのか?
俺はニコレットとダンスを踊りつつ、ユージーン達のことを気にしていた。
「先に断っておきますが、僕はよその家門には移りません」
ユージーンはダンスの申し込みを受けつつも、メイヴィス令嬢にハッキリと宣言してしまった。
「大丈夫です! 私がそちらに行きます!」
「!?」
「実は私は騎士に憧れているので、そちら、ソーテーリアで女騎士になれたらと思います!」
まさか、今まで婚約者が決まらなかったのは、もしや、じゃじゃ馬だったから?
「公爵家の令嬢が騎士に!?」
「はい! 母の許しはいただきましたので!」
ダンスが終わって、令嬢の方からうちの騎士になりたいと俺に申し込みをして来た。
「ユージーンがいいなら、私は構わないよ」
「……女騎士になる分にはいいと思いますよ。
男性騎士が同行出来ない場所へも行けますから、奥様の護衛などに……助かるかと」
ユージーンは少し戸惑いつつも、令嬢に悪印象はないようだ。
「では、とりあえずしばらくソーテーリアで暮らしてみて、水が合うか試してみてもいいかもな」
好きだか嫌いとかは関係なく、ひとまず騎士見習いになって側にいるならいいらしい。
ポニーテールのかわいらしい16歳の快活そうな子だし、わりとお似合いに見える。
そして婚約式の後は、楽しみにしていた、たけのこ狩りに竹林に向かった。
しかし両親は竹林にはトラウマがあると言ったので、砦に置いて来た。
二人が異世界転移したのは確か竹林だったから、仕方ないと思った。
俺は竹林にはトラウマないし、領民の竹細工や竹炭などは彼らの貴重な収入源なので、嫌いではない。
そしてたけのこといえば、たけのこご飯!
土の上にごくわずかに頭を出してるたけのこを見つけて収穫!
俺は存分にたけのこ狩りを楽しんだ。
アルテちゃんもたけのこを見つけるのが上手く、楽しそうだし、少し、背も伸びた気がする。
◆ ◆ ◆
そして、たけのこごはんといえば、米! 田んぼ!
立派な田んぼも作られ、日本の両親も異世界で鮮やかな緑の苗がずらりと植えられた田んぼが見れて、米や味噌汁まで食えると喜んでいた。
醤油もあるよ。
そして俺は自ら作った、たけのこご飯弁当を持って、いつメンの皆と日本の両親も加え、ピクニックにでかけた。
ここに桜もあれば完璧だったが、変わりによく似た薄い桃色のアーモンドの花を見ながらピクニックに来て、春の味覚を漫喫する。
タラの芽の天ぷらもあるよ!
「これおいしい」
アルテちゃんのおいちいはいつの間にかおいしいに進化していた。成長を感じる。
たけのこご飯は、かつて日本で食べたもののように、優しい味がしたし、タラの芽の天ぷらは現地で揚げたので、温かくてさくっとして美味しかった。
皆も美味しそうに食べてくれて、口にあったようでホッとした。
「皆が美味しそうに食べてくれて、作った甲斐があったよ」
「こちらこそ、いつも美味しい料理をありがとうございます」
皆が口を揃え、そんな言葉をくれる。
━━悲しい過去があっても、俺は前に進める。
選んだ道の先々に、美しい花が咲いていた。
それらは俺を慰め、優しく癒してくれた。
美味しいものも見つけた。
宝物のような子供も、いずれ授かるだろう。
日本の両親が、生まれ変わりでも会いたいと望んでくれるほどの愛を、自分の子にもあげられたらと、俺は思う。
それと、冬の間に必死に言葉と文字を覚えようとする両親を見て、ミゲールがお助けアイテムをくれた。
『このノートに自分で言語と数字を書き込めば、言葉と数字を覚えるよー』と言って。
なので、新しく領地に作った宿兼レストランで、両親と村で見た料理上手さんを追加で雇って任せてみた。
美味しい料理の食べられる宿として、大人気になった。
父にはたまに魔法使いが凄い速さで作った新居の城に出張して貰い、経理の仕事もお願いしてる。
てん菜にバナナにチョコレートに癒しの水。
収入もめちゃくちゃ増えたから、計算の強い人がいてくれて助かる。
店が軌道に乗る前は息子の手伝いもできるし、いい収入源だと喜んでいた。
ふと、風が吹き、アーモンドの枝が揺れた。
花びらが舞い、どこからかタンポポの綿毛も飛んで来た。
風にのって遠くに種が運ばれ、そこで花咲くこともある。
━━俺は、この異世界で幸せになった。
愛してくれる人に囲まれて……こんなに心震えるような景色が見れた。
俺は爽やかな春の青空を仰いで、救済の神の存在を信じた。
━━神様、また両親に会わせてくださって、愛する女性を三人もくれて、ありがとうございました。
帰ったらまた、レディ達のおっぱいをいっぱい揉みます!
~ 完 ~
◆◆◆ オマケの情報 ◆◆◆
聖女リーディアは王弟殿下の子息の妻になりました。度々義理の父と共に治療の為、ソーテーリアに通います。
ネオには生涯で、子供が10人できました。
うち夫人の子供、それぞれ1人ずつが奇跡の手の持ち主でした。
(アルテはその内一人の護衛になりました)
ネオの三夫人は一人ずつは奇跡の子を産めましたので、役目は立派に果たしました。
もちろん、奇跡の力をひき継がなかった子たちも、大切に愛情をかけて育てられました。
ソル卿とマリアンも結婚し、エイダとコニーはソーテーリアの騎士と結婚し、マーヤは錬金術師と結婚しました。
ユージーンは結局、絆されたので、元公爵令嬢の女騎士メイヴィスと結婚し、娘と息子、一人ずつ授かりました。
そして騎士引退を考える頃、領地と屋敷を貰って、おだやかな余生を過ごし、力の一部を息子に渡し、長い眠りにつきました。
ユージーンのお墓もネオと彼本人の希望でネオの墓の右隣に建てられています。
先に逝った日本の両親のお墓も、ネオのお墓の左隣ですし、夫人達は三人とも仲がよく、ネオと同じお墓にて、安らかに眠っています。
奇跡の手の持ち主の子供達は王族や色んな貴族から引く手あまたでしたが、ちゃんと愛する人を選びました。
ミゲール。天使の名を持つ神の遣わした聖なる存在です。
ジプシー占い師。迷える人、困っている人を救う使命を帯びた一族の末裔です。
◆ ◆ ◆
ご愛読ありがとうございました。
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