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4[リア]
合同訓練
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窓にペッタリとへばりついて尻尾をブンブン振るわたしに、アレンさんは「こんなに喜ばれるとは……」と言った。
騎士団の訓練所までヴィルさんをお迎えに行く道すがら、彼は馬車の窓から見える景色を説明してくれている。
普段、馬車は一人ぼっちかヴィルさんと二人のどちらか。
二人だとイチャイチャしてしまうことが多く、窓の外の景色について語り合う余裕がない。
見慣れた建物は増えつつあるものの、ごく限られた場所以外は、相変わらず何が何だかほとんど分かっていないわたしだった。
今日はアレンさんという最強のガイドがついている。
表通りの郵便局、銀行、図書館、ちょっと有名なレストラン、裏通りにあるオルランディア・チェスマニアが集まるカフェに、くまんつ様行きつけの釣り道具屋さん、嘘つきな占いの店、モヒカン専門美容室(誰が行くのでしょう?)などなど、アレンさんが案内してくれるポイントは一癖あって面白い。
窓の外ではフィデルさんがこちらを見て、肩を揺らして笑っていた。そして、斜め前にあるお店を指差した。
「フィデルさんが何か合図していますよ」
「あの店も紹介しろと言っていますね」
「あれは酒屋さんですか?」
「ええ。酒を買うと店主が歌を歌うのですよ。彼が歌い終えるまで帰れない困った酒屋です。あ、ほら、歌っていますよ」
「クセがすごいですねぇ……」
酒屋の店主と思しき男性が、お腹の前で手を組み、オペラ歌手のように歌っていた。かなり本格的だ。
アレンさんいわく、それは店主のオリジナルソングで「我が友よ、お買い上げありがとう。明日も来てね。明後日も買ってね。明々後日は定休日です」みたいな歌詞らしい。ここを通るたびにわざわざ徐行して歌詞を聞き取ったそうだ(笑)
わたしがお腹を抱えて笑っていると、外でもフィデルさんがゲラゲラ笑っていた。歌を聞き終えないとお釣りが貰えないらしく、お客さんが困っていた。
☟
ヴィルさんは第一騎士団と第三騎士団の合同訓練に参加していた。時間的にそろそろ終盤といったところのようだ。
馬車を降りると、目の前にスタジアムのような大きな建物が見えていた。
「男所帯ですので多少のむさくるしさは目を瞑って頂けると助かります」と、アレンさんは言った。
皆がいる場所を目指してトコトコ歩く道中、騎士団がどのような訓練をしているか軽く説明を受けた。
王都の騎士団は軍隊とは少し違うけれども、訓練は似たようなものだという。
合同訓練は実戦を想定した紅白戦がメインで、新しい陣形や作戦などを試す場でもあるらしい。
「第三騎士団はヒト族の比率が高いので、魔法への対処を重点的に訓練します。それに対して第一騎士団はついつい魔法に頼りがちなので、第三騎士団と『魔法抜き』の戦い方を学ぶ場になります」
第三騎士団は腕っぷしが強いだけでなく、馬の扱いもお上手とのこと。第一騎士団のイケメン達が魔法で防御力を強化しても、ムキムキマッチョパワーでそれをブチ抜いてくるそうだ。
「お互いに学び合える関係なのですねぇ。あ、お庭のパーティーに来て下さった皆さまもいらっしゃるのでしょうか」
「一部いるかも知れませんね」
「くまんつ様にもお魚のお礼を言わなくちゃ」
「あれは美味でしたね。是非またお願いしたいものです」
「うふふ♪」
話しながらいくつかの階段を上がり、アレンさんに促されてドアを抜けると、すり鉢状のスタジアムの観客席にいた。
アリーナだけならドーム球場よりも広い気がする。
スタンドは低めだけれども、北側と南側に扇状の観覧席があり、わたし達は北側スタンドの中腹あたりにいた。
「騎馬を使った紅白戦が終わったところのようですね」と、隣でアレンさんが言った。
アリーナには人がごったがえして土煙が舞っており、水を撒いていた。
団員以外にもスタッフと思しき人が大勢いる。さらには馬と、大きな謎の四足動物(?)まで。それらがアリーナの中で混ざり合い、ひしめき合っていた。
わたし達の前のスタンド席にもスタッフの人が大勢いて、馬具や道具を運んだり、メンテナンスをしている。
人、人、人、とにかく人が大勢いる。老いも若きもすべて男性だ。
アレンさんの言う「むさくるしい」の意味が少しだけ分かったような気がした。
☟
「あれが第三騎士団員の巨体をものともしない怪力馬です」
アレンさんが謎の四足動物を指差した。
「第三騎士団は、あれを乗りこなせないと管理職にはなれません」
「馬? あれは……馬なのですか??」と、わたしは首を傾げた。
それは馬というにはだいぶサイズが大きく、体も顔もいかつい四足動物だった。
顔の大きさに対して有り得ないほど首と脚がぶっといし、なにより『多毛』だ。タテガミのヴォリュームは普通の馬の倍はある。脚にはモッフモフの長い毛。ぶんぶん振り回している尻尾もモッフリと大きい。
よく見るとクセ毛の子もいて、昭和のフォーク歌手みたいなアフロヘアーになっている。……なんてファンキーな馬なのだろう。
鞍上が筋肉バキバキのゴリさんなら、馬はまるで異世界版の『ばん馬』だった。
「でも、よく見るとカワイイおめめ♪」
「あんな見た目ですが頭が良いので、馬の扱いが上手い人間の言うことしか聞きません」
「ちょっと触ってみたいですねぇ」
「リア様は馬が好きですよね。乗っていたのですか?」
「あ、いいえ、乗ったことはないです」
わたしはモフモフしている生き物は好きだけども、馬に関してはただの競馬ファンだった……。推し馬はもう引退していたので、正確には引退馬ファンだ。
水撒きが終わったアリーナには、大きな人の輪ができていた。
一斉に「うおおっ」という野太いどよめきと拍手が上がり、音が圧となって伝わってくる。驚いて思わずアレンさんの腕を掴んだ。
「な、なにが始まるのですか?」
「最後の模範試合が始まるところです。これが一番盛り上がるのですよ。ちょうど良い時間に着きましたね」
「模範試合ですかぁ」
合同訓練の最後は管理職クラスが模範試合をして締めるらしい。
大きな歓声の中、前に進んで出たのはくまんつ様とヴィルさんだった。
「まさか、あの二人が戦うのですか?」
「これは珍しい。団長同士の模範試合は滅多にないことです」
「あの、怪我とか……しませんよね?」
「大丈夫ですよ。あの二人はお互いの実力が良く分かっていて信頼関係もある。絶妙な間合いで良い勝負をします」
二人とも剣先を丸めた訓練用の木剣を持っていた。
普段くまんつ様は大きな剣を背負っているけれど、エキシビションマッチだからなのか、普通サイズ(?)の木剣を持っている。相対的に剣が小さく見えるから不思議だ。
大きな輪の中央に進みながら、二人は何か話して笑っていた。
周りの団員からやんややんやと声を掛けられ、それに笑顔で応えながら進んでいく。途中、彼らが足を止めて何か言うと、周りからどっと笑い声が湧いた。
和やかな雰囲気だ。
二人が戦うと聞いて驚いたけれども、幼馴染らしい仲良しな様子を見ているとホッコリする。
場所がスタジアム風なことも相まって、スポーツ観戦に来たかのような錯覚を起こしていた。
騎士団の訓練所までヴィルさんをお迎えに行く道すがら、彼は馬車の窓から見える景色を説明してくれている。
普段、馬車は一人ぼっちかヴィルさんと二人のどちらか。
二人だとイチャイチャしてしまうことが多く、窓の外の景色について語り合う余裕がない。
見慣れた建物は増えつつあるものの、ごく限られた場所以外は、相変わらず何が何だかほとんど分かっていないわたしだった。
今日はアレンさんという最強のガイドがついている。
表通りの郵便局、銀行、図書館、ちょっと有名なレストラン、裏通りにあるオルランディア・チェスマニアが集まるカフェに、くまんつ様行きつけの釣り道具屋さん、嘘つきな占いの店、モヒカン専門美容室(誰が行くのでしょう?)などなど、アレンさんが案内してくれるポイントは一癖あって面白い。
窓の外ではフィデルさんがこちらを見て、肩を揺らして笑っていた。そして、斜め前にあるお店を指差した。
「フィデルさんが何か合図していますよ」
「あの店も紹介しろと言っていますね」
「あれは酒屋さんですか?」
「ええ。酒を買うと店主が歌を歌うのですよ。彼が歌い終えるまで帰れない困った酒屋です。あ、ほら、歌っていますよ」
「クセがすごいですねぇ……」
酒屋の店主と思しき男性が、お腹の前で手を組み、オペラ歌手のように歌っていた。かなり本格的だ。
アレンさんいわく、それは店主のオリジナルソングで「我が友よ、お買い上げありがとう。明日も来てね。明後日も買ってね。明々後日は定休日です」みたいな歌詞らしい。ここを通るたびにわざわざ徐行して歌詞を聞き取ったそうだ(笑)
わたしがお腹を抱えて笑っていると、外でもフィデルさんがゲラゲラ笑っていた。歌を聞き終えないとお釣りが貰えないらしく、お客さんが困っていた。
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ヴィルさんは第一騎士団と第三騎士団の合同訓練に参加していた。時間的にそろそろ終盤といったところのようだ。
馬車を降りると、目の前にスタジアムのような大きな建物が見えていた。
「男所帯ですので多少のむさくるしさは目を瞑って頂けると助かります」と、アレンさんは言った。
皆がいる場所を目指してトコトコ歩く道中、騎士団がどのような訓練をしているか軽く説明を受けた。
王都の騎士団は軍隊とは少し違うけれども、訓練は似たようなものだという。
合同訓練は実戦を想定した紅白戦がメインで、新しい陣形や作戦などを試す場でもあるらしい。
「第三騎士団はヒト族の比率が高いので、魔法への対処を重点的に訓練します。それに対して第一騎士団はついつい魔法に頼りがちなので、第三騎士団と『魔法抜き』の戦い方を学ぶ場になります」
第三騎士団は腕っぷしが強いだけでなく、馬の扱いもお上手とのこと。第一騎士団のイケメン達が魔法で防御力を強化しても、ムキムキマッチョパワーでそれをブチ抜いてくるそうだ。
「お互いに学び合える関係なのですねぇ。あ、お庭のパーティーに来て下さった皆さまもいらっしゃるのでしょうか」
「一部いるかも知れませんね」
「くまんつ様にもお魚のお礼を言わなくちゃ」
「あれは美味でしたね。是非またお願いしたいものです」
「うふふ♪」
話しながらいくつかの階段を上がり、アレンさんに促されてドアを抜けると、すり鉢状のスタジアムの観客席にいた。
アリーナだけならドーム球場よりも広い気がする。
スタンドは低めだけれども、北側と南側に扇状の観覧席があり、わたし達は北側スタンドの中腹あたりにいた。
「騎馬を使った紅白戦が終わったところのようですね」と、隣でアレンさんが言った。
アリーナには人がごったがえして土煙が舞っており、水を撒いていた。
団員以外にもスタッフと思しき人が大勢いる。さらには馬と、大きな謎の四足動物(?)まで。それらがアリーナの中で混ざり合い、ひしめき合っていた。
わたし達の前のスタンド席にもスタッフの人が大勢いて、馬具や道具を運んだり、メンテナンスをしている。
人、人、人、とにかく人が大勢いる。老いも若きもすべて男性だ。
アレンさんの言う「むさくるしい」の意味が少しだけ分かったような気がした。
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「あれが第三騎士団員の巨体をものともしない怪力馬です」
アレンさんが謎の四足動物を指差した。
「第三騎士団は、あれを乗りこなせないと管理職にはなれません」
「馬? あれは……馬なのですか??」と、わたしは首を傾げた。
それは馬というにはだいぶサイズが大きく、体も顔もいかつい四足動物だった。
顔の大きさに対して有り得ないほど首と脚がぶっといし、なにより『多毛』だ。タテガミのヴォリュームは普通の馬の倍はある。脚にはモッフモフの長い毛。ぶんぶん振り回している尻尾もモッフリと大きい。
よく見るとクセ毛の子もいて、昭和のフォーク歌手みたいなアフロヘアーになっている。……なんてファンキーな馬なのだろう。
鞍上が筋肉バキバキのゴリさんなら、馬はまるで異世界版の『ばん馬』だった。
「でも、よく見るとカワイイおめめ♪」
「あんな見た目ですが頭が良いので、馬の扱いが上手い人間の言うことしか聞きません」
「ちょっと触ってみたいですねぇ」
「リア様は馬が好きですよね。乗っていたのですか?」
「あ、いいえ、乗ったことはないです」
わたしはモフモフしている生き物は好きだけども、馬に関してはただの競馬ファンだった……。推し馬はもう引退していたので、正確には引退馬ファンだ。
水撒きが終わったアリーナには、大きな人の輪ができていた。
一斉に「うおおっ」という野太いどよめきと拍手が上がり、音が圧となって伝わってくる。驚いて思わずアレンさんの腕を掴んだ。
「な、なにが始まるのですか?」
「最後の模範試合が始まるところです。これが一番盛り上がるのですよ。ちょうど良い時間に着きましたね」
「模範試合ですかぁ」
合同訓練の最後は管理職クラスが模範試合をして締めるらしい。
大きな歓声の中、前に進んで出たのはくまんつ様とヴィルさんだった。
「まさか、あの二人が戦うのですか?」
「これは珍しい。団長同士の模範試合は滅多にないことです」
「あの、怪我とか……しませんよね?」
「大丈夫ですよ。あの二人はお互いの実力が良く分かっていて信頼関係もある。絶妙な間合いで良い勝負をします」
二人とも剣先を丸めた訓練用の木剣を持っていた。
普段くまんつ様は大きな剣を背負っているけれど、エキシビションマッチだからなのか、普通サイズ(?)の木剣を持っている。相対的に剣が小さく見えるから不思議だ。
大きな輪の中央に進みながら、二人は何か話して笑っていた。
周りの団員からやんややんやと声を掛けられ、それに笑顔で応えながら進んでいく。途中、彼らが足を止めて何か言うと、周りからどっと笑い声が湧いた。
和やかな雰囲気だ。
二人が戦うと聞いて驚いたけれども、幼馴染らしい仲良しな様子を見ているとホッコリする。
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