Estrella

碧月 晶

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3-15

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カツカツと黒板にチョークが当たる音がする中、授業は半ばぐらいまで進んでいた。

前では右から左まで文字で埋められていき、一杯になれば古いところは消され、また右から埋められていくという作業を繰り返している。


このクラスの現国の教師は、俺達と同じでこの春赴任してきたばかりの新人女性教師だ。

正直、ただ白一色の文字を羅列させていくこの授業はつまらなかった。

別に面白さを求めている訳ではないが、言ってしまえばそういう事。


まだ1時間目だというのに、睡魔が襲ってくる。
その証拠にちらほらと首が揺れている奴が続出中だ。

かく言う俺もその内の一人になりつつある。


ねみぃ…


眠気を覚まそうと、一度シャーペンを置いて小さく伸びをした。

そのおかげでちょっとだけ目が冴えた。

そして、何気なく隣の奴に目を向けた。


が、





「………グー………」


隣の奴は教師の声を子守歌に既に寝ていた。
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