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飯も食い終わって、後は残り時間を潰すだけになった昼休み。
唐突に、真琴が切り出した。
「そういえば朝は衝撃的だったなー」
朝、とは祭月の雰囲気が昨日とはごっそり違っていた事だ。
それについては俺も同意見だ。誰かと思ったわ。
「昨日も眠そうだったけど、あそこまでじゃなかったよね?」
「あー、アレねー」
漸く眠気も抜けてきたらしい祭月は、ばつが悪そうに笑う。
「俺、寝起き悪いんだー」
だろうな。
「でも昨日は徹夜明けだったから、こう…何て言うか徹夜症候群?的なノリだったからちょっとテンションが可笑しかったと言いますか…。あはははー」
ああ、なるほど。だから初日から寝てたのか。
「徹夜って何してたのさ?」
「内緒ー♪思春期の男の子には色々有るのよー」
その言葉に周りがザワリとした気がしたが、俺は気にしない。
…キーンコーンカーンコーン…
「あ、昼休み終わった」
「次なに?」
「古典」
「うげっ」
苦虫を噛み潰したような顔をしながら前へと向き直る真琴をからかいながら、俺も用意をする。
「……そんな気無かったしなぁ」
「? 何か言ったか?」
「んー?古典ヤダなーって」
「お前もかよ」
その後、教師に当てられてどもりながら古文を読む様はちょっと面白かった。
唐突に、真琴が切り出した。
「そういえば朝は衝撃的だったなー」
朝、とは祭月の雰囲気が昨日とはごっそり違っていた事だ。
それについては俺も同意見だ。誰かと思ったわ。
「昨日も眠そうだったけど、あそこまでじゃなかったよね?」
「あー、アレねー」
漸く眠気も抜けてきたらしい祭月は、ばつが悪そうに笑う。
「俺、寝起き悪いんだー」
だろうな。
「でも昨日は徹夜明けだったから、こう…何て言うか徹夜症候群?的なノリだったからちょっとテンションが可笑しかったと言いますか…。あはははー」
ああ、なるほど。だから初日から寝てたのか。
「徹夜って何してたのさ?」
「内緒ー♪思春期の男の子には色々有るのよー」
その言葉に周りがザワリとした気がしたが、俺は気にしない。
…キーンコーンカーンコーン…
「あ、昼休み終わった」
「次なに?」
「古典」
「うげっ」
苦虫を噛み潰したような顔をしながら前へと向き直る真琴をからかいながら、俺も用意をする。
「……そんな気無かったしなぁ」
「? 何か言ったか?」
「んー?古典ヤダなーって」
「お前もかよ」
その後、教師に当てられてどもりながら古文を読む様はちょっと面白かった。
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