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しおりを挟む「はい、どうぞ♪」
玄関の鍵を開け、中へと通される。
えーと…
「お邪魔、します?」
同級生の家に入る事なんて滅多になかったから、疑問形になってしまった。
「あははっ、何で疑問なの?大丈夫だよ、俺一人しかいないから。」
「一人?」
「そう、一人暮らしだから。」
…この広さでか?
祭月の家はマンションの一室にしては広かった。
ここに来た時から何となく想像はしていたが、実際はそれ以上。
まあ、どちらかと言えばウチの方がスケール的にはもっとデカいが。
それにしても、こんな所に一人で住んでるとか…まさかコイツ金持ちか?
ルックスが良い上に金持ちと来たら、尚更世の女子達が黙っていないだろう。
「じゃあ俺ちょっと風呂行ってくるね。そこにある本、好きに読んでて良いよー。」
タオルを渡されながら、そこと指さされたのは
壁一面を埋め尽くす程の大量の本が詰まった棚。
「ゆっくり寛いでてー」
そう言い残し、祭月は風呂へと消えた。
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