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それにしても、
「…きったねぇな」
そこかしこに目に付くお菓子の袋や紙くずの数々、脱ぎ落とされた衣服。
正直、汚い。
異臭がするとかではないが、ゴミと呼べるものが落ちまくっていた。
祭月が風呂から上がってきたらゴミ袋の場所を聞いて片付けようと決めた。
それまで祭月に言われた通り、本でも読んでいよう。
「改めて見るとすげぇ量だな…」
棚には、様々なタイトルの漫画が並べられていた。
漫画だけでなく専門書らしきものや、小説などのハードカバー等々…
色々有りすぎて目移りしてしまうが、取りあえず知っているタイトルの少年漫画を手に取った。
すると、
「ん?」
漫画を取った場所のその奥にまだ本が敷き詰められているのに気付いた。
つまり、この棚には二段構えで本が並べれていたのだ。
奥の本はやたらとピンクの背表紙だ。
そして、今見えている本のタイトルが……その…いわゆる妖しい系の……
…これはもしかしてアレか?アレ系の本を隠す時の…
意外だった。
いや、祭月だって年頃の男子なのだからそっちに興味を持っていても何らおかしくはないのだ。
ただ、想像しにくかっただけで。
「…………………………………。」
意味もなくゴクリと唾を飲み込んだ。
悪いとは思ったが、アイツがどんなものを読んでいるのか少し好奇心が湧いた。
前列の本を退かし、その本を棚から出した。
……が。
「何だ、これ…」
そこに描かれていた表紙絵は
2人の『男』が半裸で抱き合っているイラストだった。
「…きったねぇな」
そこかしこに目に付くお菓子の袋や紙くずの数々、脱ぎ落とされた衣服。
正直、汚い。
異臭がするとかではないが、ゴミと呼べるものが落ちまくっていた。
祭月が風呂から上がってきたらゴミ袋の場所を聞いて片付けようと決めた。
それまで祭月に言われた通り、本でも読んでいよう。
「改めて見るとすげぇ量だな…」
棚には、様々なタイトルの漫画が並べられていた。
漫画だけでなく専門書らしきものや、小説などのハードカバー等々…
色々有りすぎて目移りしてしまうが、取りあえず知っているタイトルの少年漫画を手に取った。
すると、
「ん?」
漫画を取った場所のその奥にまだ本が敷き詰められているのに気付いた。
つまり、この棚には二段構えで本が並べれていたのだ。
奥の本はやたらとピンクの背表紙だ。
そして、今見えている本のタイトルが……その…いわゆる妖しい系の……
…これはもしかしてアレか?アレ系の本を隠す時の…
意外だった。
いや、祭月だって年頃の男子なのだからそっちに興味を持っていても何らおかしくはないのだ。
ただ、想像しにくかっただけで。
「…………………………………。」
意味もなくゴクリと唾を飲み込んだ。
悪いとは思ったが、アイツがどんなものを読んでいるのか少し好奇心が湧いた。
前列の本を退かし、その本を棚から出した。
……が。
「何だ、これ…」
そこに描かれていた表紙絵は
2人の『男』が半裸で抱き合っているイラストだった。
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