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125.また一難
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隙間風のような乾燥した風が、宙ぶらりんになっている足元から吹き上がる。
「大丈夫か、アメ」
「ギリね」
下を見れば、どれくらい深いのか分からない暗闇へとパラパラと砂が落ちていく。
「ニール、お前重たくなったなぁ…」
「なに感慨深げにしてんだよ。いいからさっさと上げろ!このノロマ!」
隣りを見れば、俺と同じように赤毛に腕を掴まれて宙ぶらりんになっているスイカ頭がいた。
さっきの地震の影響だろうけど、まさかいきなり地面が崩れるとはね。びっくりした。
まあもし落ちてたとしても飛べるから特に問題はなかったと思うけど、でも魔王化しないでも飛べるのか分からないし、ばれる訳にもいかないから、そういう意味じゃ助かったかな。
…なーんて、呑気に考えていた時だった。
「あ」
「え」
余震で、もう少しで上がりかけていたスイカ頭が足を滑らしたのは。
「ニール!!」
再び真っ逆さまに落ちていくスイカ頭。それ追って穴へと飛び込んでいく赤毛。
視界の端で見慣れたマントが揺らめいた。
俺は、それを咄嗟に掴んでいた。
「大丈夫か、アメ」
「ギリね」
下を見れば、どれくらい深いのか分からない暗闇へとパラパラと砂が落ちていく。
「ニール、お前重たくなったなぁ…」
「なに感慨深げにしてんだよ。いいからさっさと上げろ!このノロマ!」
隣りを見れば、俺と同じように赤毛に腕を掴まれて宙ぶらりんになっているスイカ頭がいた。
さっきの地震の影響だろうけど、まさかいきなり地面が崩れるとはね。びっくりした。
まあもし落ちてたとしても飛べるから特に問題はなかったと思うけど、でも魔王化しないでも飛べるのか分からないし、ばれる訳にもいかないから、そういう意味じゃ助かったかな。
…なーんて、呑気に考えていた時だった。
「あ」
「え」
余震で、もう少しで上がりかけていたスイカ頭が足を滑らしたのは。
「ニール!!」
再び真っ逆さまに落ちていくスイカ頭。それ追って穴へと飛び込んでいく赤毛。
視界の端で見慣れたマントが揺らめいた。
俺は、それを咄嗟に掴んでいた。
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