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第7話『優しい手』
(054)【1】まだ見ぬ境界(1)
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(1)
先日の大火が、厳密に言えばその後処理が、彼の指揮能力を鮮烈にアピールしたのはまだまだ記憶に新しい。
彼はどちらかと言えばクリーム色に近い金髪をしていた。
伊達眼鏡は二十八歳という年齢の割に若く見えすぎる容貌を誤魔化す為で、その奥の空よりも爽やかな深いブルーの瞳にははっきりとした知性が宿っている。
きめ細かな肌は女性と見紛う美しさでありつつ、体躯は貴族出身や識者としての魔術師のイメージから少々離れており、ガッシリしていた。いわゆる細マッチョの部類に入る。魔術師らしくない。
ローブは青で、下には袖のない、やや色味の異なる淡く青いシャツを着ていた。
特徴的なのは右腕──指先から肩までを覆う革のグローブを複数のベルトで留めている。夏場であっても右腕を露出した事がない。
理由は明かされていないが、魔術を記述する右腕だけあって「魔術に失敗した痕でもあるのではないか」と噂されている。
本人が何も言わないので、噂だけが一人歩きして「魔物を右腕に封印している」だの「実は生身の腕ではなく義手なのだ」とか、まことしやかに語られている。
彼こそが、ヒルド国を支える魔術師集団オルファースの副総監が一人カイ・シアーズである。
例の彼女が八度目の不合格を押されてからも、カイ・シアーズは調べ続けていた。正確には彼女をというより、彼女が持つ『属性』を。
彼女とはもちろん、『紫紺色の瞳をした少女』の事だ。
そもそもカイ・シアーズが『紫紺の瞳の少女』に興味を持つようになったのには、ちょっとした経緯がある。
カイ・シアーズは副総監である以前に第一級の魔術師なのだが、この昇級試験には『古代ルーン文字の簡単な読み書き』がある。第二級魔術師資格試験にはなかった分野で、第一級魔術師にはより深い知識が要求されるという事を示している。第一級魔術師は古代ルーン文字で書かれた文献も読める魔術師という証である。
カイ・シアーズが古代ルーン文字を読む勉強に使用したのは、古い古い歴史書だった。世界に名だたる魔術大国であるヒルド国の前身──『魔道大国メルギゾーク』の歴史書。書かれた時代は最早おとぎ話とされるほど……昔々の物語。
現在では子供に読んで聞かせる絵物語や異世界の物語のように分類されてしまっているが、その根源には彼が読んだ古代ルーン文字で書かれた歴史書がある。それを紐解き読んだ時、子供の頃からおとぎ話として聞かされていた物語が現実にあった出来事だったのだとさとり、俄然恐ろしくなったものだ。
彼が古代ルーン文字を学ぶのにメルギゾークの歴史書を選んだのには訳がある。
人々に『蒼の魔術師』とあだ名されるカイ・シアーズは風の魔術を得意とし、大空を自在に飛び回れる事で知られている。大気の精霊は彼のもので、空は『蒼の魔術師』の庭とさえ言う者もある。
後にそれほどの魔術を修めるカイ・シアーズが幼少期に『昔々、メルギゾークの人々はその背に羽を持ち、大空を自由に飛び回っていました』と聞かされて、興味を持たない方がおかしい。
歴史書を読み進めれば、その羽は鳥のような形状をしており、人によって色や模様が異なったという。子供の頃のカイ・シアーズにとって、単純に面白かったのだ。純粋に楽しんでいたのだが、その中で強烈に、『自由に飛びまわった人々』よりも、その彼らを掌握し支配したという『少女』が居た事に衝撃を受けた。この少女こそ、その歴史書に何度も登場する『紫紺の瞳の少女』だった。
魔道大国メルギゾークの長い歴史を語る書には、八人の『少女』が登場するが、誰も新王朝を興し、溜まった膿を焼き払い、腐敗を払拭するかのように革命を成す。まるで、その時を待っていたとばかりに。『紫紺の瞳の少女』が時を追って登場する度、メルギゾークはより一層発展していくのである。
前の王朝を潰してしまうだけのパワー。その『紫紺の瞳の少女』達は誰もが恐ろしい程の魔力を持っていたという。
誰それは噴火した火山の活動を支配し、その山を根こそぎ消滅させただの、大空に陸地を作ってしまっただの、海底に巨大な魔術の研究施設をこさえただの、それこそおとぎ話になっているような事柄をやってのけているのだ。そして、最後に登場した『紫紺の瞳の少女』によって、最盛期を迎えていた超魔道大国メルギゾークは焦土と化している──それが最後の変革だ。
メルギゾークは消滅し、場所を移してヒルド国に生まれ変わる。
なぜ、カイ・シーアズがこれらの『紫紺の瞳の少女』に衝撃を受けたのか。
現代では不可能と思われる事をやってのけている、という点もある。が、最も気になったのは、そのような『紫紺の瞳の少女』らがまともに伝承されていない点だ。
古く難解で、読める者も少ない古代ルーン文字で書かれた歴史書、誰にも忘れ去られてしまったような文献にしか『紫紺の瞳の少女』は登場しない、という点だ。
おとぎ話に残された偉業には具体的に『紫紺の瞳の少女』としては登場しない。『紫紺の瞳の少女』達の偉業は時の王や勇者や魔術師と挿げ替えて語られていたのだ。
──明確に伝えられているただ一つの伝承に魔道大国メルギゾークを滅ぼしたのが『紫紺の瞳を持つ者』であるという事を除いて。
伝承にある一節は「紫紺の瞳がもたらす災厄──」というものであって、具体的でもない。
なぜ『少女』達は現代に伝えられていないのか。国をたやすく覆す程の魔力を持っていた『紫紺の瞳を持つ少女』達の存在は、何故隠されたのか。
──何故、現代に現れた『紫紺の瞳を持つ少女』に魔術を使う資格を魔術機関オルファースは与えようとしないのか……。
カイ・シアーズは大火の一件から、一層仕事が増えて忙しくなった。その為、同僚ギルバートに依頼していた魔道大国メルギゾークの調査を片手間ですら続ける事が難しくなっていた。
彼には『そもそもこの伝承には不明な点が多い。調べるだけ無駄だと思うが……』と、メモという形をとって伝えられてもいた。調査続行を依頼しはしたが、自分で調べられないのが歯がゆかった。
そんな中、西の森で『例の少女』を見かけた。
早朝、依頼されていた品物を採取した後、帰る途中だった。いつものように魔術で空を舞って帰り、その日は弟子の少年ナルディの仕事の助言もしてやりたかった。
風は、様々な情報をその空気中にばら撒いている。匂いや魔力、そして殺気。異様に研ぎ澄まされ、それでいて丁寧に隠された殺気だったが、風を、大気を自在に操るカイ・シアーズにはあまりに生々しく届いた。
慌てて方向を変え、その殺気の元へ飛んで見下ろせば『少女』が『黒装束』の連中に囲まれていたのだ。冷や汗が吹き出た。慌てて大気を整えて魔術を書いた。
あの時あの場に居た『黒装束』がまだ成人していないように見えた事を思えば、本腰で『少女』狙ってきた訳ではないのかもしれない。全く別件なのかもしれない。
ただ一つ言える事は、『紫紺の瞳の少女』の存在が、『黒装束』と繋がる一部の人間達に明らかになっているという事。
あのような殺気、気配を発する『黒装束』は他に考えようがない──王族直下の忍び。
現代にある『その存在』に気付いた王族は誰なのか。また何をしようというのだろうか。
カイ・シアーズの目には、まだ『目覚めて』いないように見えた。
秘されて伝わる『紫紺の瞳の少女』……。
「……伝承に斯く在り……紫紺の瞳がもたらす災厄を──」
カイ・シアーズはつぶやいた。
朝陽はオルファースのドーム状の屋根を持つ本館を照らし、影は裾野に広がる。その様子をオルファースの執務室から見ていた。
じわじわと混沌の影が広がり始めているのかも知れない。
どこで何が起こっているのだろうか。
今日も予定は晩までみっちりと仕事で詰まっている。
──キーワードは『紫紺の瞳の少女』……。
調べに行く事も、『少女』の様子を見に行く事もできない。
もどがしいが仕方ないと、カイ・シアーズは自分に言い聞かせた。
──……いっその事、『目覚めて』しまえば、『少女』は己に降りかかる全てを容易く払いのけてしまえるであろうに……。
それこそ、かの改革を。こんな国、オルファースなど……。
先日の大火が、厳密に言えばその後処理が、彼の指揮能力を鮮烈にアピールしたのはまだまだ記憶に新しい。
彼はどちらかと言えばクリーム色に近い金髪をしていた。
伊達眼鏡は二十八歳という年齢の割に若く見えすぎる容貌を誤魔化す為で、その奥の空よりも爽やかな深いブルーの瞳にははっきりとした知性が宿っている。
きめ細かな肌は女性と見紛う美しさでありつつ、体躯は貴族出身や識者としての魔術師のイメージから少々離れており、ガッシリしていた。いわゆる細マッチョの部類に入る。魔術師らしくない。
ローブは青で、下には袖のない、やや色味の異なる淡く青いシャツを着ていた。
特徴的なのは右腕──指先から肩までを覆う革のグローブを複数のベルトで留めている。夏場であっても右腕を露出した事がない。
理由は明かされていないが、魔術を記述する右腕だけあって「魔術に失敗した痕でもあるのではないか」と噂されている。
本人が何も言わないので、噂だけが一人歩きして「魔物を右腕に封印している」だの「実は生身の腕ではなく義手なのだ」とか、まことしやかに語られている。
彼こそが、ヒルド国を支える魔術師集団オルファースの副総監が一人カイ・シアーズである。
例の彼女が八度目の不合格を押されてからも、カイ・シアーズは調べ続けていた。正確には彼女をというより、彼女が持つ『属性』を。
彼女とはもちろん、『紫紺色の瞳をした少女』の事だ。
そもそもカイ・シアーズが『紫紺の瞳の少女』に興味を持つようになったのには、ちょっとした経緯がある。
カイ・シアーズは副総監である以前に第一級の魔術師なのだが、この昇級試験には『古代ルーン文字の簡単な読み書き』がある。第二級魔術師資格試験にはなかった分野で、第一級魔術師にはより深い知識が要求されるという事を示している。第一級魔術師は古代ルーン文字で書かれた文献も読める魔術師という証である。
カイ・シアーズが古代ルーン文字を読む勉強に使用したのは、古い古い歴史書だった。世界に名だたる魔術大国であるヒルド国の前身──『魔道大国メルギゾーク』の歴史書。書かれた時代は最早おとぎ話とされるほど……昔々の物語。
現在では子供に読んで聞かせる絵物語や異世界の物語のように分類されてしまっているが、その根源には彼が読んだ古代ルーン文字で書かれた歴史書がある。それを紐解き読んだ時、子供の頃からおとぎ話として聞かされていた物語が現実にあった出来事だったのだとさとり、俄然恐ろしくなったものだ。
彼が古代ルーン文字を学ぶのにメルギゾークの歴史書を選んだのには訳がある。
人々に『蒼の魔術師』とあだ名されるカイ・シアーズは風の魔術を得意とし、大空を自在に飛び回れる事で知られている。大気の精霊は彼のもので、空は『蒼の魔術師』の庭とさえ言う者もある。
後にそれほどの魔術を修めるカイ・シアーズが幼少期に『昔々、メルギゾークの人々はその背に羽を持ち、大空を自由に飛び回っていました』と聞かされて、興味を持たない方がおかしい。
歴史書を読み進めれば、その羽は鳥のような形状をしており、人によって色や模様が異なったという。子供の頃のカイ・シアーズにとって、単純に面白かったのだ。純粋に楽しんでいたのだが、その中で強烈に、『自由に飛びまわった人々』よりも、その彼らを掌握し支配したという『少女』が居た事に衝撃を受けた。この少女こそ、その歴史書に何度も登場する『紫紺の瞳の少女』だった。
魔道大国メルギゾークの長い歴史を語る書には、八人の『少女』が登場するが、誰も新王朝を興し、溜まった膿を焼き払い、腐敗を払拭するかのように革命を成す。まるで、その時を待っていたとばかりに。『紫紺の瞳の少女』が時を追って登場する度、メルギゾークはより一層発展していくのである。
前の王朝を潰してしまうだけのパワー。その『紫紺の瞳の少女』達は誰もが恐ろしい程の魔力を持っていたという。
誰それは噴火した火山の活動を支配し、その山を根こそぎ消滅させただの、大空に陸地を作ってしまっただの、海底に巨大な魔術の研究施設をこさえただの、それこそおとぎ話になっているような事柄をやってのけているのだ。そして、最後に登場した『紫紺の瞳の少女』によって、最盛期を迎えていた超魔道大国メルギゾークは焦土と化している──それが最後の変革だ。
メルギゾークは消滅し、場所を移してヒルド国に生まれ変わる。
なぜ、カイ・シーアズがこれらの『紫紺の瞳の少女』に衝撃を受けたのか。
現代では不可能と思われる事をやってのけている、という点もある。が、最も気になったのは、そのような『紫紺の瞳の少女』らがまともに伝承されていない点だ。
古く難解で、読める者も少ない古代ルーン文字で書かれた歴史書、誰にも忘れ去られてしまったような文献にしか『紫紺の瞳の少女』は登場しない、という点だ。
おとぎ話に残された偉業には具体的に『紫紺の瞳の少女』としては登場しない。『紫紺の瞳の少女』達の偉業は時の王や勇者や魔術師と挿げ替えて語られていたのだ。
──明確に伝えられているただ一つの伝承に魔道大国メルギゾークを滅ぼしたのが『紫紺の瞳を持つ者』であるという事を除いて。
伝承にある一節は「紫紺の瞳がもたらす災厄──」というものであって、具体的でもない。
なぜ『少女』達は現代に伝えられていないのか。国をたやすく覆す程の魔力を持っていた『紫紺の瞳を持つ少女』達の存在は、何故隠されたのか。
──何故、現代に現れた『紫紺の瞳を持つ少女』に魔術を使う資格を魔術機関オルファースは与えようとしないのか……。
カイ・シアーズは大火の一件から、一層仕事が増えて忙しくなった。その為、同僚ギルバートに依頼していた魔道大国メルギゾークの調査を片手間ですら続ける事が難しくなっていた。
彼には『そもそもこの伝承には不明な点が多い。調べるだけ無駄だと思うが……』と、メモという形をとって伝えられてもいた。調査続行を依頼しはしたが、自分で調べられないのが歯がゆかった。
そんな中、西の森で『例の少女』を見かけた。
早朝、依頼されていた品物を採取した後、帰る途中だった。いつものように魔術で空を舞って帰り、その日は弟子の少年ナルディの仕事の助言もしてやりたかった。
風は、様々な情報をその空気中にばら撒いている。匂いや魔力、そして殺気。異様に研ぎ澄まされ、それでいて丁寧に隠された殺気だったが、風を、大気を自在に操るカイ・シアーズにはあまりに生々しく届いた。
慌てて方向を変え、その殺気の元へ飛んで見下ろせば『少女』が『黒装束』の連中に囲まれていたのだ。冷や汗が吹き出た。慌てて大気を整えて魔術を書いた。
あの時あの場に居た『黒装束』がまだ成人していないように見えた事を思えば、本腰で『少女』狙ってきた訳ではないのかもしれない。全く別件なのかもしれない。
ただ一つ言える事は、『紫紺の瞳の少女』の存在が、『黒装束』と繋がる一部の人間達に明らかになっているという事。
あのような殺気、気配を発する『黒装束』は他に考えようがない──王族直下の忍び。
現代にある『その存在』に気付いた王族は誰なのか。また何をしようというのだろうか。
カイ・シアーズの目には、まだ『目覚めて』いないように見えた。
秘されて伝わる『紫紺の瞳の少女』……。
「……伝承に斯く在り……紫紺の瞳がもたらす災厄を──」
カイ・シアーズはつぶやいた。
朝陽はオルファースのドーム状の屋根を持つ本館を照らし、影は裾野に広がる。その様子をオルファースの執務室から見ていた。
じわじわと混沌の影が広がり始めているのかも知れない。
どこで何が起こっているのだろうか。
今日も予定は晩までみっちりと仕事で詰まっている。
──キーワードは『紫紺の瞳の少女』……。
調べに行く事も、『少女』の様子を見に行く事もできない。
もどがしいが仕方ないと、カイ・シアーズは自分に言い聞かせた。
──……いっその事、『目覚めて』しまえば、『少女』は己に降りかかる全てを容易く払いのけてしまえるであろうに……。
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