【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第二章 メス化調教

第二十九話 ネコミミ(2)

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 ご主人様から預けられた丸い手鏡には、パッチリとしたお目目の可愛らしい少女が映っている。
 男の頃のあたしの面影をとどめつつも、すっかり女顔になってしまっている。

 丸い輪郭に、柔らかそうな頬っぺた、ショートヘアから、若干の幼さが感じられる。
 肌はきめ細かく透き通るように光を反射して、唇は艶やかで、引き込まれそうなほど潤っている。

 自分で言うのも変だけど、アイドルのような、清楚な可愛らしさだと思う。
 そんな大和撫子の頭に、ちょこんと生えているのが、先の尖ったネコミミだ。
 頭の上に乗っかって、自然と溶け込んでいる。
 問題は、それが飾りではなく、本物というところ。

「あたし、ネコになっちゃったの?」

 言い方がまずかったのか、ご主人様は不機嫌そうに返した。

「アカネは、所詮人間だから、ネコにはなれないよ。ネコ型とヒト型の変幻だってできないし、妖術すら使えない、でき損ないのメス奴隷のままさ」

「えっじゃあ、この耳は?」

 間髪入れず、ご主人様は続ける。

「こうして使うのさ」

「ふぇぇぇ」

 ネコミミを触られた瞬間、変な声を出してしまう。目に涙が溜まっていく。

「思ったより敏感だね。オスのヤマネコは、メスのヤマネコの耳を甘噛みして求愛するんだ。つまり、アカネのこの耳も、クリトリスや、Gスポット、乳首や胸に並ぶなのさ」

 ネコミミに神経が通っている。
 それだけで、人間とは違う何かになってしまったことを思い知らされる。
 しかも、ネコミミを触られた瞬間、まるで敏感な乳首の先端を触られた時のような、電流が走った。

 もう一度手鏡を見る。
 いつの間にか、あたしの体はご主人様よりも小さくなってしまっている。
 体が小さい分、谷間がくっきり浮かぶおっぱいと細くて頼り無さそうな腰、丸く膨らんだおしりがより強調されている。

 あとは……。

 あたしの視線は、自然と少し盛り上がった股間に注がれる。

 今の体にはあまりに不釣り合いなあそこ。

 ご主人様は、あたしの心を読んだかのように、ツッコミをいれてくる。

「どうした、アカネ。おちんちんがあるのが恥ずかしいの?」

 その言葉に、顔がかーっと熱くなる。

 あって当たり前なのに。
 昔からついていたはずなのに。
 あたしに残されている、唯一の男の子の証なのに。

 どうしてこんなに恥ずかしいの?
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