【R18】注文の多い料理店【TS】ー完結ー

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第三章 メスに染められて

第五十二話 ラストオーダー(1)

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 それからの二カ月はあっと言う間だった。

 メイドの仕事時間以外、ほぼ毎朝毎晩ご主人様に犯され続けた。
 犯されるたびに、女の刻印が心と体に刻まれていく。

 ご主人様は絶倫だ。
 秘裂おまんこは、陽根おちんちんに占有されて、何度も精液を注がれた。
 外も中も、精子まみれ。メイド服も汚された。
 濃い精液の匂いを嗅いだだけで、お腹がキュンとする。
 ご主人様のものと思うだけで、頭がくらくらしてしまう。

 もう、ご主人様とのセックスなしでは、生きていけない体にされてしまった。
 犯されて、挿入されるのが、女のあたしにとってのセックス。
 エッチと言えば、もうそれしか思い浮かばない。


 そしてついに、お月のものが止まった。

 朝食の後、紅茶を注いでいるときに、猫姫様にお声を掛けられた。

「アカネ。最近きていないんじゃない?」

 その言葉に、あたしはハッとする。

 女になって長くないので、毎月生理が来るという感覚はまだない。
 だけど言われてみれば、一月半以上来ないのは確かにおかしい。

 あたしの体、どうかしてしまったの?
 やっぱりあたしは、他の女の人と違うのだろうか。

 猫姫様は、不安いっぱいのあたしのお腹に手をかざして、難しい顔をしながら呪文を唱える。

「コノナンオタシンシンニハタナア!」

 何を言っているの? 何を調べているの?
 やっぱり変な病気なの?

 心配しすぎて、ネコミミがシュンとしてしまう。

 あたしの心中と相反して、猫姫様の表情は明るい。
 優しい手つきで、あたしの長くなった髪を撫でてくれる。

「よくやったわ、アカネ。おめでとう。ネコミミが生えたから素質はあると思っていたけど」

 急によくやったと言われて混乱する。おめでとうって、どういうこと?
 ドジで使えないメイドのあたしに、褒められる要素なんて何かあっただろうか。

「素質って何のことですか?」

「あら。ニャン太はちゃんと説明していないのね。まったくあの子ったら」

 素質なんて知らないわ。説明もされていないもの。

 しばらく考えて、ご主人様が不機嫌そうに、「アカネは所詮人間だから、ネコにはなれない」と仰っていたことを思い出す。

 今思い返せば、なんて失礼だったのだろう。

「ネコになっちゃう」

 ネコミミが生えたあの時あたしは、確かそう言った。
 その否定的な言葉が、どれだけご主人様を傷つけたのだろう。
 ヤマネコのご主人様に対して、どれだけ無礼だったのだろう。

 だから、何も説明してもらえなかったのだ。

 あたしって、つくづくダメな女だわ。
 でもあの時のあたしは、どうかしてたのよ。

 生意気にも、反抗心のようなものが残っていた時期だったから。

 あたしなんかが、ご主人様や猫姫様に敵うわけなんてないのに。
 歯向かうなんて、ほんと救いようがなかったわ。昔のあたし。

 今はもちろん、ペットのメス奴隷にしてくださったご主人様たちに対して、感謝の気持ちしかない。


 猫姫様は話を更に続けた。

「人間の中には、猫因子を受け入れて、私たちヤマネコの子供を妊娠できるようになる娘がいるの」

「猫因子? 子供? って、赤ちゃん!?」

 頭が追い付かない。
 もう数カ月もメイドとして一緒に過ごしているのに、体を重ね続けているのに、ご主人様と猫姫様は謎が多い。
 でも、あたしが知らなければいけないことは、一つだけ。
 それを、猫姫様がきっちりと教えてくれる。

「そうよ。あなたのお腹には、今赤ちゃんがいるわ。ちゃんと受精して、着床しているわ」

「ご主人様の赤ちゃんが、あたしの中に……」

 その言葉に、あたしの胸に暖かいものがこみ上げてくる。

 優しくお腹を撫でる。
 そこに芽吹いた新しい命。
 ご主人様とあたしの赤ちゃん。

「そうよ。アカネはこれからママになるの」

「あたしが……ママ」

 ママ、という響きにうっとりしてしまう。
 女の本当の悦びが、あたしの頭を幾重にも包み込む。

ーーーー
次回、最終回です。19日20:10公開予定です。
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