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えっ?怪我してる?
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「駿也、持ってきたぞ?」
保健室の扉を開けてちょっと焦る。誰もいない…。康介先生は、職員室だな。三村先生は?…駿也は…?
中に入って長椅子に荷物を下ろし、辺りを見回した。ベッドの1つがカーテンで覆われている。
『駿也?』
カーテンの隙間から中に入り込むと、ベッドに横たわる駿也がいた。左足に保冷剤が乗せられ、何枚ものタオルでグルグル巻きにしてある。…ずれないようにか?枕元にメガネが置かれて、駿也の素顔を見ることができた。
『まつげ長っ!』
こうやってみると、駿也の顔のパーツ1つ1つが大きいことがわかる。少し釣り上がった目、眉毛、鼻、唇…。整ってるな…。
『モテるんだろうな…。』
実際に1週間ほど前に、昼食に向かう途中で1年生の小柄な女の子に呼び止められて、駿也が校舎裏に消えてった事があった。戻ってきた駿也に「告られた?」と冗談めかして聞いてみたが、「お断りした。」憮然とした調子で返答されてそれ以上突っ込めなかった。
可愛い子だったのに…。俺なら一発オーケーなんだけど…。ま、背が高かったから「ちょっと考えさせて。」かな?
「おい、駿也。荷物持ってきたぞ?」
グッスリ寝ているところを起こすのは忍びないから、小声で呼びかけてみた。
「……ん……の、む…」
望…と呼ばれた気がしてベッドに近づいた。
「呼んだ?」
顔を近づけて声をかけると、いきなり背中に手を伸ばされて、グイッと引き寄せられた。
「お、お、おいっ!駿也っ!」
真っ白な体操着の胸元に倒れ込むような形になり、めちゃくちゃ慌てた。自然と吸い込んだ駿也の体操着の香りは、前に嗅いだことのある爽やかなものだった。腕の中から抜け出し、体勢を立て直して駿也の頭を叩く。
「駿也っ!起きろっ!!」
その瞬間、駿也がパッと目を開けた。
「ん?…望っ?」
心臓がバクバクいってる。けれど、出来るだけ悟られないように平然を装った。
「そ、望。荷物持ってきた。」
「ああ。ありがと。こっちに持ってきてくれる?」
起き上がろうとする駿也に手を貸してから、長椅子まで荷物を取りに戻った。
「はい。」
起き上がった駿也は、メガネをかけていた。視力、よっぽど悪いのかな?素顔も結構イケてるんだから、コンタクトにすればいいのに。
「サンキュー。ああ…良い夢だったな。」
荷物を腕の中に抱え込んでる駿也君…目が遠くに行っちゃってるよ。どこに飛んでるんだ?
「なんの夢?」
純粋に駿也の「良い夢」に興味があった。
「望が家に遊びに来た夢。一緒に夕飯作って…それから…。」
「それから?」
「あまり人には言えないことをしてた。」
気がついたら駿也の遠くを見ていた目が、俺に向けられていた。口元は茶化すようにわらっているのに、目が俺を射抜くように真剣だった。……何故か…俺は顔が熱くなっていた。
「ぶっ、ぶぁ、ばーかっ!人に言えないことってなんだよっ!」
駿也の胸を小突いて冗談めかして言ってみたが、駿也の顔は見れなかった。
「聞きたい?」
俯いた俺の頭の上から、駿也の低い声が聞こえる。聞いてみたいような、聞いちゃまずいような…。俺は返事ができなかった。
「佐崎君!お兄さんいらしたわよ!」
ガラッと扉が開く音がして、三村先生の元気な声が聞こえた。
保健室の扉を開けてちょっと焦る。誰もいない…。康介先生は、職員室だな。三村先生は?…駿也は…?
中に入って長椅子に荷物を下ろし、辺りを見回した。ベッドの1つがカーテンで覆われている。
『駿也?』
カーテンの隙間から中に入り込むと、ベッドに横たわる駿也がいた。左足に保冷剤が乗せられ、何枚ものタオルでグルグル巻きにしてある。…ずれないようにか?枕元にメガネが置かれて、駿也の素顔を見ることができた。
『まつげ長っ!』
こうやってみると、駿也の顔のパーツ1つ1つが大きいことがわかる。少し釣り上がった目、眉毛、鼻、唇…。整ってるな…。
『モテるんだろうな…。』
実際に1週間ほど前に、昼食に向かう途中で1年生の小柄な女の子に呼び止められて、駿也が校舎裏に消えてった事があった。戻ってきた駿也に「告られた?」と冗談めかして聞いてみたが、「お断りした。」憮然とした調子で返答されてそれ以上突っ込めなかった。
可愛い子だったのに…。俺なら一発オーケーなんだけど…。ま、背が高かったから「ちょっと考えさせて。」かな?
「おい、駿也。荷物持ってきたぞ?」
グッスリ寝ているところを起こすのは忍びないから、小声で呼びかけてみた。
「……ん……の、む…」
望…と呼ばれた気がしてベッドに近づいた。
「呼んだ?」
顔を近づけて声をかけると、いきなり背中に手を伸ばされて、グイッと引き寄せられた。
「お、お、おいっ!駿也っ!」
真っ白な体操着の胸元に倒れ込むような形になり、めちゃくちゃ慌てた。自然と吸い込んだ駿也の体操着の香りは、前に嗅いだことのある爽やかなものだった。腕の中から抜け出し、体勢を立て直して駿也の頭を叩く。
「駿也っ!起きろっ!!」
その瞬間、駿也がパッと目を開けた。
「ん?…望っ?」
心臓がバクバクいってる。けれど、出来るだけ悟られないように平然を装った。
「そ、望。荷物持ってきた。」
「ああ。ありがと。こっちに持ってきてくれる?」
起き上がろうとする駿也に手を貸してから、長椅子まで荷物を取りに戻った。
「はい。」
起き上がった駿也は、メガネをかけていた。視力、よっぽど悪いのかな?素顔も結構イケてるんだから、コンタクトにすればいいのに。
「サンキュー。ああ…良い夢だったな。」
荷物を腕の中に抱え込んでる駿也君…目が遠くに行っちゃってるよ。どこに飛んでるんだ?
「なんの夢?」
純粋に駿也の「良い夢」に興味があった。
「望が家に遊びに来た夢。一緒に夕飯作って…それから…。」
「それから?」
「あまり人には言えないことをしてた。」
気がついたら駿也の遠くを見ていた目が、俺に向けられていた。口元は茶化すようにわらっているのに、目が俺を射抜くように真剣だった。……何故か…俺は顔が熱くなっていた。
「ぶっ、ぶぁ、ばーかっ!人に言えないことってなんだよっ!」
駿也の胸を小突いて冗談めかして言ってみたが、駿也の顔は見れなかった。
「聞きたい?」
俯いた俺の頭の上から、駿也の低い声が聞こえる。聞いてみたいような、聞いちゃまずいような…。俺は返事ができなかった。
「佐崎君!お兄さんいらしたわよ!」
ガラッと扉が開く音がして、三村先生の元気な声が聞こえた。
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