アイツはいつの間にか俺たちの中にいた。誰一人として気づいていない。俺以外は…。え?嘘だろ?変なのはオレっ?〜未来への追憶〜

もこ

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今日は唐揚げー駿也sideー

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「おい、朝っぱらから何ガタガタさせてんだ?つか、この部屋油くさっ!窓開けろよ。」
次兄が起きてきて文句を言う。正面にある窓に目を向ける。外は雨だ。風に煽られて雨が窓に激しく打ちつけている。この窓ははめ殺し。開くはずないだろ。開ける事ができるのは、隣でまだ2人が寝ている寝室のみ。部屋に続く扉を開けてもここの部屋の構造上、物でも挟まない限り、開けっぱなしには出来ない。

「換気扇つけてるだろ。昼食を作ってるんだ。文句言うな。」
昨夜のうちに茹でておいたほうれん草をカットして、フライパンの上でバターと一緒に焼かれている人参に加える。ここで黄色も欲しいとこだ。冷凍しておいたとうもろこしを取り出して、ほぐしながら加える。雄也(ゆうや)は…トイレだな。大欠伸をして何も言わずに手紋で扉を開け、寝室とは逆の、隣の部屋に消えていった後ろ姿を見送った。

『望、食べるか?』
唐揚げを食べて幸せそうな笑顔になるところを想像しながら、塩胡椒を加えた。望が鷄肉料理を好むのは知っている。何度も学食で食べている所を見かけた。ソテーは付け合わせ。彩も大事だろ?弁当なんだから…。

『でも、昨夜は嬉しかったな。』
一昨日、休むと告げていても良かったが、初対面で戸惑っている望をあれ以上混乱させるのは悪いと思って何も言えなかった。寝る時にスマホを開いてメールがきているのを見た時には一気にテンションが上がった。俺のメールに返ってきたのが熊のスタンプ。…可愛すぎだろ。

ミニトマトも入れるか…。出来上がったものを弁当箱に詰めて、冷ましている間にシャワーを浴びようと、雄也が消えた隣の部屋に移動した。

この部屋の一角が俺の荷物置き場。この部屋は結構広くて助かる。ベッドを置いてもいいぐらいだ。仮の住処じゃなければな…。パソコンが載ってるデカい机が一つあるが、あれは仕事で次兄たちが使う。買ったばかりのテーブルの下に置いたバッグの中から下着を取り出して、洗面所に歩いていった。





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