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俺は時を超える
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「ここの螺旋階段は下の技術部で俺たちが作ったんだ。設置も俺たち。建物自体の4階の空間は、業者に任せたが後は全て俺たちが作ったんだ。2年近くかかった。」
親父の説明を聞きながら、白い螺旋階段を登る。鉄骨風だがカンカン音がしない。手すりも手触りが冷たくない……何の素材で出来ているんだ?
4階へ上がると、縦長の部屋に着いた。全て真っ白な素材で出来ており、異空間へ迷い込んだような気持ちになる。対面にある剥き出しの窓からは、夏の日差しが差し込んで空間自体が輝いていた。
「屋上駐車場があるんじゃないのか?」
俺の呟きに雄也が反応した。
「あるさ。でも見えなくしてある。外からも内側からも。」
「おっ!結構広いな。」
幸也の声で左を見る。機能すれば、「未来の部屋」となる空間の入り口が開いていた。中の壁と天井はは藍色でどことなく暗い感じがする。床も暗い。入り口から対面にある窓にはブラインドがかかっていた。広さは20畳ほど。
『ここに4人で住むのか……。』
木の床に雑魚寝をする自分たちを想像していると、後ろから聞き覚えのない声がした。
「失礼します。」
「洸一さん!」
幸也の声で入ってきた男が、同僚だと言うことが分かる。多分同じ開発部。親父や雄也も話しかけているところを見ると、顔馴染みらしい。雄也と同じぐらいの背の高さだが、結構細身だ。俺よりは……ガッシリしてるか?
「こいつが1番下の駿也です。」
徐に幸也が後ろを向いたかと思うと、俺を紹介してきた。取ってつけたような笑顔を貼り付ける。
「よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
出された手を握り、顔を見る。短髪が男らしさを引き立てているようだ。俺には似合わない髪型を見て、少しだけ羨ましくなった。若そうには見えるが、幸也よりは若干年上かもしれない。
洸一さんの案内で、キッチンがある「管理人室」や、その奥の畳の部屋、風呂場などを案内してもらった。
「買い物はこのショッピングモール内でほとんど済むはずだが、1つだけ注意してほしい。」
最後に洸一さんからの話に、みんなで彼を囲んで耳を傾ける。
「何か?」
幸也が聞くと、洸一さんが口を開いた。
「常に3年前の自分たちが、ここの地下にいると言うことだ。仕事帰りにモール内を彷徨いたことはないか?又は仕事中にカフェに寄ったり。俺はしょっ中だ。出会えば、どんなことになるか予想がつかない。特に出会った男が未来の自分だと気づいてしまった時。これは今までに前例がない。どうなるか予想がつかない。」
洸一さんの言葉に、皆目つきが変わった。
「今回、駿也君を連れて行くことが認められたのはそのためだ。このモールの中を動くのに、彼なら4人の中で1番リスクが少ない。」
なるほど……3年前なら、俺はイギリスだ。絶対にこの辺で出会うことはないだろう。
その後、仕事のことについて話し始めた4人から離れ、さっきはブラインドで覆われていた窓に近づいた。窓からは、ここで見えるはずのない山の中が見えた。川辺に覆い被さるように枝を伸ばしたブナの木は風に揺れ、川辺の大きな石には流れてきた水がぶつかって水飛沫を上げていた。
『どこの風景だ?』
窓から手を伸ばせば葉に届くかもしれない。こんな自然が豊かなところに望と一緒に行けたら楽しいだろう……そんな事を考えていた。
親父の説明を聞きながら、白い螺旋階段を登る。鉄骨風だがカンカン音がしない。手すりも手触りが冷たくない……何の素材で出来ているんだ?
4階へ上がると、縦長の部屋に着いた。全て真っ白な素材で出来ており、異空間へ迷い込んだような気持ちになる。対面にある剥き出しの窓からは、夏の日差しが差し込んで空間自体が輝いていた。
「屋上駐車場があるんじゃないのか?」
俺の呟きに雄也が反応した。
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「よろしくお願いします。」
「こちらこそ。」
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「買い物はこのショッピングモール内でほとんど済むはずだが、1つだけ注意してほしい。」
最後に洸一さんからの話に、みんなで彼を囲んで耳を傾ける。
「何か?」
幸也が聞くと、洸一さんが口を開いた。
「常に3年前の自分たちが、ここの地下にいると言うことだ。仕事帰りにモール内を彷徨いたことはないか?又は仕事中にカフェに寄ったり。俺はしょっ中だ。出会えば、どんなことになるか予想がつかない。特に出会った男が未来の自分だと気づいてしまった時。これは今までに前例がない。どうなるか予想がつかない。」
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「今回、駿也君を連れて行くことが認められたのはそのためだ。このモールの中を動くのに、彼なら4人の中で1番リスクが少ない。」
なるほど……3年前なら、俺はイギリスだ。絶対にこの辺で出会うことはないだろう。
その後、仕事のことについて話し始めた4人から離れ、さっきはブラインドで覆われていた窓に近づいた。窓からは、ここで見えるはずのない山の中が見えた。川辺に覆い被さるように枝を伸ばしたブナの木は風に揺れ、川辺の大きな石には流れてきた水がぶつかって水飛沫を上げていた。
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