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2:伸一と隆介と弁当と
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「望さ、好きな子いるの?」
隆介が自分の生姜焼きをつまみ上げながら、突然話題を振ってきた。結構真剣な顔をしている。
「えっ? お、オレ?」
「ああ。良太が言ってた。あの時、望が他の奴を見てて、何が何だか分からなくなったって。」
あの時は……田崎さんが女の人と一緒に通り過ぎて……目が離せなくて……。
「い、いや……。」
「いないの?」
「隆介は? いるの?」
何て言ったらいいだろう。そう考えながら、咄嗟に言葉が出た。
「俺? いるよ。この年だもん、好きな子の1人や2人いるだろ、普通。」
「ええっ! 誰?」
俺よりも先に伸一が反応した。俺も知りたい。美久ちゃんの気持ちを知っている身としたら、それはそれで大問題だ。
「教えねーよ。今、温めてるところだし。で? 望は?」
「うーん……」
言おうか言うまいか迷う。駿也の事、そして駿也にとても似ている田崎さんの事……。
「いるな……いるんだな? そして相手はあまり公にはしたくない相手と見た。」
「っ。し、伸一っ!」
図星をさされて狼狽える。顔が熱くなる……。別に相手が誰だか知られたわけでもないのに……。
「はははっ! 真っ赤になってやんの。お前、女の子の前でそれじゃあ振られるよ。まあ、お姉様方なら可愛がってもらえるか?」
「お前……それは漫画の見過ぎだろ。」
伸一の揶揄いに隆介が冷静に突っ込んだ。
「で? 誰なんだ?」
「い、言うわけないだろっ! まだ本人にも言ってないのに。」
駿也の顔を思い浮かべる。……いつだったか、アイツもこんな事を言ってた。あれは俺が好きな子いるのか聞いた時だ。真面目な顔をして……誰だったんだろう……。
連絡が取れなくなった駿也……。俺は好きだと気づいても、この思いを伝えることはできないのかもしれない。フッと田崎さんの顔が脳裏を掠める。慌てて頭を振った。最近駿也とセットで頭に思い浮かぶようになってる。駿也……。俺はパーカーのポケットに入れているスマホを触った。
「ま、俺たち恋するお年頃ってとこだな。」
「伸一はいるのかよ!?」
伸一の言葉に隆介が突っ込む。伸一は……いないかな?
「俺? 俺はたくさんいすぎて困ってんの! 何せモテるから……。」
「プハッ。はははははっ!」
思わず吹き出した。伸一が女の子を追いかけてるとこなんて想像できない。まして、追いかけられてるところも。最近伸ばしていた髪にゆるくパーマをかけ、栗色に染めた。どこかの外国の映画に出てくる俳優みたいだ。でも、こいつはおちゃらけているけど、誰に対してもいつも優しい。
「「ははははははっ!」」
「おいっ! 笑うなっ。失礼だろっ。」
隆介と2人で思いっきり笑って、次第に心が元気になっていくのを感じた。
隆介が自分の生姜焼きをつまみ上げながら、突然話題を振ってきた。結構真剣な顔をしている。
「えっ? お、オレ?」
「ああ。良太が言ってた。あの時、望が他の奴を見てて、何が何だか分からなくなったって。」
あの時は……田崎さんが女の人と一緒に通り過ぎて……目が離せなくて……。
「い、いや……。」
「いないの?」
「隆介は? いるの?」
何て言ったらいいだろう。そう考えながら、咄嗟に言葉が出た。
「俺? いるよ。この年だもん、好きな子の1人や2人いるだろ、普通。」
「ええっ! 誰?」
俺よりも先に伸一が反応した。俺も知りたい。美久ちゃんの気持ちを知っている身としたら、それはそれで大問題だ。
「教えねーよ。今、温めてるところだし。で? 望は?」
「うーん……」
言おうか言うまいか迷う。駿也の事、そして駿也にとても似ている田崎さんの事……。
「いるな……いるんだな? そして相手はあまり公にはしたくない相手と見た。」
「っ。し、伸一っ!」
図星をさされて狼狽える。顔が熱くなる……。別に相手が誰だか知られたわけでもないのに……。
「はははっ! 真っ赤になってやんの。お前、女の子の前でそれじゃあ振られるよ。まあ、お姉様方なら可愛がってもらえるか?」
「お前……それは漫画の見過ぎだろ。」
伸一の揶揄いに隆介が冷静に突っ込んだ。
「で? 誰なんだ?」
「い、言うわけないだろっ! まだ本人にも言ってないのに。」
駿也の顔を思い浮かべる。……いつだったか、アイツもこんな事を言ってた。あれは俺が好きな子いるのか聞いた時だ。真面目な顔をして……誰だったんだろう……。
連絡が取れなくなった駿也……。俺は好きだと気づいても、この思いを伝えることはできないのかもしれない。フッと田崎さんの顔が脳裏を掠める。慌てて頭を振った。最近駿也とセットで頭に思い浮かぶようになってる。駿也……。俺はパーカーのポケットに入れているスマホを触った。
「ま、俺たち恋するお年頃ってとこだな。」
「伸一はいるのかよ!?」
伸一の言葉に隆介が突っ込む。伸一は……いないかな?
「俺? 俺はたくさんいすぎて困ってんの! 何せモテるから……。」
「プハッ。はははははっ!」
思わず吹き出した。伸一が女の子を追いかけてるとこなんて想像できない。まして、追いかけられてるところも。最近伸ばしていた髪にゆるくパーマをかけ、栗色に染めた。どこかの外国の映画に出てくる俳優みたいだ。でも、こいつはおちゃらけているけど、誰に対してもいつも優しい。
「「ははははははっ!」」
「おいっ! 笑うなっ。失礼だろっ。」
隆介と2人で思いっきり笑って、次第に心が元気になっていくのを感じた。
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