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2:美久ちゃんの告白?
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『駿也は何色が好き?』
俺は黒。結構持っている服は黒が多くなった。けれど、最近は茶色も気になっている自分がいる。服を買いに出かけた時は、茶色い服を手に取っては体に当てて、諦めて棚に返すという事を繰り返している。駿也には……白が似合いそうだな。俺は見つめていた画面を閉じて前を見た。
「今日は2人だね。」
美久ちゃんがオムライスを前に俺に話しかけてきた。
「うん、みんな『麺一』に行っちゃったからな。」
俺は珍しく鯖の味噌煮を乗せたお盆に目を向けた。学食て魚を食べるのは初めてだ。ずっと唐揚げやチキンソテーばかりだったけど、何だか魚を食べようと思い立ち、鯖の味噌煮の皿を手に取っていた。
「「いただきます。」」
早速鯖に箸をつける。一切れつまんで口に入れると、生姜の香りと甘く味付けされた味噌の味が口の中いっぱいに広がった。
「望君が魚なんて初めて見るかも。」
「いや、食べるし……。でも学食では初めてかな?」
家での夕飯は、母さんが健康的だとかいう理由で、週に2,3回は魚料理を作る。実は昨日も鯖の塩焼きを食べた。
「ところで……良太君って何かあったの?」
美久ちゃんに言われた途端に、箸で摘んだご飯を茶碗の中に落とした。
「いや、どうして?」
もう一度箸で摘んで聞いてみる。この1ヶ月、良太は大学に来ていない。伸一や雅人が教えてくれた。どの講義にも顔を出してないらしい。雅人とは連絡を取ってるみたいだけど、詳しく聞いてないから分からない。
「この前、隆介君と話をした時に心配してたのよね。理由聞いても教えてくれないし。」
「……そうか。」
「望君も何かあった? 大学祭からしばらく学校休んだでしょ?」
「いや、何もないよ。大丈夫。家の都合で休んでただけ。」
全く、女子の勘は侮れない。多分、美久ちゃんは俺と良太に何かあったんだと感づいている。
あれから3週間がすぎた。俺は、3日間学校を休んだけど、それからまた学校に通い始めた。今日で2週間休みなし。日常を取り戻した感じがする。バイトを辞めたから、夜が何だか長くなったけど。
『良太は、どうするんだろう……。』
今週ひさしぶりにサークルに顔を出したが良太はいなかった。少し事情を知っている福島先輩は、何か言いたそうにしていたけど、話しかけられなかった。ホッとしている自分と、姿を見せない良太に不安になってる自分がいる。……かといって、良太に会ったら……。
「ね、私ね、告白しようと思うの。」
「へっ?」
突然話題を変えられて、対応に遅れた。思考を良太から無理矢理引き離し、美久ちゃんを見る。告白? って隆介だよな? 久しぶりに聞く美久ちゃんの恋バナに慎重になる。
「誰に?」
「望くん! 知ってるでしょ?」
……やっぱり隆介か……。つうか、美久ちゃん片想いを抱えて過ごすの長くないか? 高2の文化祭からだって言ってた。もう2年じゃないか。
「はは。……隆介?」
一応念のために聞いてみる。頷く美久ちゃんに不安が広がった。つい2週間ほど前、隆介に好きな子がいるって聞いたばかり。誰かはわからなかったけど……。
『俺? いるよ。この年だもん、好きな子の1人や2人いるだろ、普通。』
隆介と美久ちゃん、どちらも大切な友だちだ。うまくいって欲しい気持ちと、もしかしたら……という気持ちで、胸がギュッと締め付けられるような気がした。
俺は黒。結構持っている服は黒が多くなった。けれど、最近は茶色も気になっている自分がいる。服を買いに出かけた時は、茶色い服を手に取っては体に当てて、諦めて棚に返すという事を繰り返している。駿也には……白が似合いそうだな。俺は見つめていた画面を閉じて前を見た。
「今日は2人だね。」
美久ちゃんがオムライスを前に俺に話しかけてきた。
「うん、みんな『麺一』に行っちゃったからな。」
俺は珍しく鯖の味噌煮を乗せたお盆に目を向けた。学食て魚を食べるのは初めてだ。ずっと唐揚げやチキンソテーばかりだったけど、何だか魚を食べようと思い立ち、鯖の味噌煮の皿を手に取っていた。
「「いただきます。」」
早速鯖に箸をつける。一切れつまんで口に入れると、生姜の香りと甘く味付けされた味噌の味が口の中いっぱいに広がった。
「望君が魚なんて初めて見るかも。」
「いや、食べるし……。でも学食では初めてかな?」
家での夕飯は、母さんが健康的だとかいう理由で、週に2,3回は魚料理を作る。実は昨日も鯖の塩焼きを食べた。
「ところで……良太君って何かあったの?」
美久ちゃんに言われた途端に、箸で摘んだご飯を茶碗の中に落とした。
「いや、どうして?」
もう一度箸で摘んで聞いてみる。この1ヶ月、良太は大学に来ていない。伸一や雅人が教えてくれた。どの講義にも顔を出してないらしい。雅人とは連絡を取ってるみたいだけど、詳しく聞いてないから分からない。
「この前、隆介君と話をした時に心配してたのよね。理由聞いても教えてくれないし。」
「……そうか。」
「望君も何かあった? 大学祭からしばらく学校休んだでしょ?」
「いや、何もないよ。大丈夫。家の都合で休んでただけ。」
全く、女子の勘は侮れない。多分、美久ちゃんは俺と良太に何かあったんだと感づいている。
あれから3週間がすぎた。俺は、3日間学校を休んだけど、それからまた学校に通い始めた。今日で2週間休みなし。日常を取り戻した感じがする。バイトを辞めたから、夜が何だか長くなったけど。
『良太は、どうするんだろう……。』
今週ひさしぶりにサークルに顔を出したが良太はいなかった。少し事情を知っている福島先輩は、何か言いたそうにしていたけど、話しかけられなかった。ホッとしている自分と、姿を見せない良太に不安になってる自分がいる。……かといって、良太に会ったら……。
「ね、私ね、告白しようと思うの。」
「へっ?」
突然話題を変えられて、対応に遅れた。思考を良太から無理矢理引き離し、美久ちゃんを見る。告白? って隆介だよな? 久しぶりに聞く美久ちゃんの恋バナに慎重になる。
「誰に?」
「望くん! 知ってるでしょ?」
……やっぱり隆介か……。つうか、美久ちゃん片想いを抱えて過ごすの長くないか? 高2の文化祭からだって言ってた。もう2年じゃないか。
「はは。……隆介?」
一応念のために聞いてみる。頷く美久ちゃんに不安が広がった。つい2週間ほど前、隆介に好きな子がいるって聞いたばかり。誰かはわからなかったけど……。
『俺? いるよ。この年だもん、好きな子の1人や2人いるだろ、普通。』
隆介と美久ちゃん、どちらも大切な友だちだ。うまくいって欲しい気持ちと、もしかしたら……という気持ちで、胸がギュッと締め付けられるような気がした。
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