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目覚めのキス
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閉め忘れたカーテンから明るい光がリビングを照らしていた。もう朝だ、起きなくちゃ。温かい腕が俺の首元にズルズルと入り込んできた。枕が取り上げられて、少しだけ意識がハッキリしてくる。誰だ? 俺の体をゆっくりと背後から覆った誰かが、耳元でチュッと音を立てた。
「おはようございます。」
「!」
聞きなれた声。大好きな声が耳元で響き、覚醒して後ろを振り向く。いきなりすぎて、首がグギッと音を立てたような気がした。
「愼!」
そこにいたのは、確かに昨日から動かなくなったはずの愼だった。
「イテッ、イテテテッ!」
痛んだ首元を押さえて涙目になる。こんなに痛んだのは初めてだったけど、そんなことに構ってはいられなかった。
「大丈夫ですか?」
俺の手の上から重ねられた手はとても温かかった。それに柔らかい微笑み……。初めて見た表情。愼ってこんな表情も作れたんだ。
「愼! き、昨日はどうしたんだよっ! し、し、心配したんだ!」
「涙を流すほど?」
愼の手が首から頬に上がってくる。俺は体を反転させて愼に向き合った。
「な、な、泣いてなんかないっ!」
「ふふっ。可愛い。」
目元を愼の指がサッと撫でたかと思うと、愼の体が少しだけ浮き上がり、いきなり口を塞がれた。目を瞑る暇もなかった。温かい愼の唇が俺の口を覆って、舌がペロリと俺の唇を舐めていった。
「じ、愼!」
何だっていうんだ! 調子が狂っちゃう。顔が熱い。何か言ってやらなくちゃ。昨日丸1日、死んだように動かなかったのは何故? 死んだように……そこで初めて俺は気づいた。
「愼。お前、温かい。」
顔をペチペチと触ってみる。頬も額も、首元も温かかった。首を触ったときには、くすぐったそうに愼が少しだけ身を捩った。
「温かいですよ?」
「えっ? えっ? 何で?」
赤いチェックのシャツの上から体を触る。どこも温かい。腕も胸も、脇腹も。
「ふふふっ。擽ぐったい。これがか……ああ、良かった!」
いきなり愼に抱え込まれて、胸元に顔を押し付けられる。愼のシャツの柔軟剤の香りとは他に、今までに嗅いだことのない爽やかな香りがしたような気がした。そして、愼の胸元から聞こえる規則正しい音。
「愼。愼、もしかして……。」
いやまさか、と言葉にするのを躊躇う。でも、じゃあどうして温かいんだ? とまた口にしたくなる。もしかして俺は夢を見ているのかも。とまた言葉が引っ込んでいく。
「そう。私は、人間になれました。」
何も言えないでいるうちに、眩しいほどの笑顔を見せた愼が再び口を覆ってきた。
「おはようございます。」
「!」
聞きなれた声。大好きな声が耳元で響き、覚醒して後ろを振り向く。いきなりすぎて、首がグギッと音を立てたような気がした。
「愼!」
そこにいたのは、確かに昨日から動かなくなったはずの愼だった。
「イテッ、イテテテッ!」
痛んだ首元を押さえて涙目になる。こんなに痛んだのは初めてだったけど、そんなことに構ってはいられなかった。
「大丈夫ですか?」
俺の手の上から重ねられた手はとても温かかった。それに柔らかい微笑み……。初めて見た表情。愼ってこんな表情も作れたんだ。
「愼! き、昨日はどうしたんだよっ! し、し、心配したんだ!」
「涙を流すほど?」
愼の手が首から頬に上がってくる。俺は体を反転させて愼に向き合った。
「な、な、泣いてなんかないっ!」
「ふふっ。可愛い。」
目元を愼の指がサッと撫でたかと思うと、愼の体が少しだけ浮き上がり、いきなり口を塞がれた。目を瞑る暇もなかった。温かい愼の唇が俺の口を覆って、舌がペロリと俺の唇を舐めていった。
「じ、愼!」
何だっていうんだ! 調子が狂っちゃう。顔が熱い。何か言ってやらなくちゃ。昨日丸1日、死んだように動かなかったのは何故? 死んだように……そこで初めて俺は気づいた。
「愼。お前、温かい。」
顔をペチペチと触ってみる。頬も額も、首元も温かかった。首を触ったときには、くすぐったそうに愼が少しだけ身を捩った。
「温かいですよ?」
「えっ? えっ? 何で?」
赤いチェックのシャツの上から体を触る。どこも温かい。腕も胸も、脇腹も。
「ふふふっ。擽ぐったい。これがか……ああ、良かった!」
いきなり愼に抱え込まれて、胸元に顔を押し付けられる。愼のシャツの柔軟剤の香りとは他に、今までに嗅いだことのない爽やかな香りがしたような気がした。そして、愼の胸元から聞こえる規則正しい音。
「愼。愼、もしかして……。」
いやまさか、と言葉にするのを躊躇う。でも、じゃあどうして温かいんだ? とまた口にしたくなる。もしかして俺は夢を見ているのかも。とまた言葉が引っ込んでいく。
「そう。私は、人間になれました。」
何も言えないでいるうちに、眩しいほどの笑顔を見せた愼が再び口を覆ってきた。
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