暗闇を超えてきた君が僕を離してくれない

もこ

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もうどこにも行かないで? 僕を独りぼっちにしないで?

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 セイちゃんの顔が近づいてきた時に目を瞑ってしまったのは勘弁して? ドクドクと早鐘を打ち始めた心臓の音を感じながら、僕はようやく言葉を発した。

「どうしてここに、同じ布団にいるの?」

「ん? 眠れなくて。涉の寝顔を見ようと思っただけなんだが、つい。」

「つい、って……。」

 答えになってないじゃんか! ダメだ。恥ずかしすぎる。セイちゃんの胸のあたりに目を移しながら、右手を外した。

「おっと、もう少しこうしていて? 至福の時間だった。」

 僕の右手をとり、腰にあてる。僕は恥ずかしすぎてどうにかなりそうだった。

「と、と、トイレに行きたい。」

「あと10分。涉の真っ赤になった顔を堪能したい。……どうした?」

 どうしたって。その整った顔を直視できない。髪の毛を切って露わになった顔、髭もなくなって眉も整えられたセイちゃんの顔は、一週間前よりも溌剌として見えた。

「正午過ぎに荷物が届くようにしてあるんだ。涉、荷解きを手伝ってくれる?」

 胸の辺りを見ながら頷く。その途端に僕の背中に回されていた腕が動き、顎を持ち上げられた。

「何故こんなに真っ赤になってるの? ん? 意識してる?」

「い、い、意識? だ、だ、誰がっ!」

「ははっ、ますます赤くなった。」

「違うっ! こ、これはっ!」

「はいはい。」

『!!』

 これは……のあとに何と言おうとしたのかどうでも良くなってしまった。

  上向きに倒されて、上に乗ってきたセイちゃんに口を塞がれる。上唇を撫でたセイちゃんの舌が、ゆっくりと中に入り込み、僕の口の中を探るように動き出していた。

 下半身に痺れが走って疼き始める。半分萎えかけていた僕の分身に再び血が集まってくるのを感じた。

「ん、んんんんっ! ぷはっ! はっ、はっ、はっ……。」

 ようやく離れた唇。セイちゃんの舌から僕の口まで銀色の糸が繋がって、消えた。

「嫌がらないの? 前みたいに。俺、つけあがっちゃうんだけど。」

 僕の唇を長い指で撫でながら、セイちゃんが呟く。つけあがっちゃうってなに? 前みたいに? ぼくはセイちゃんが、セイちゃんの、セイちゃんを嫌がって……ない?

「ここも苦しそう。」

 セイちゃんの遠慮のない手が僕の分身を握った。服の上からなのに、僕の分身がビクンと反応するのが分かった。

「や、や、やめて。ぼ、僕の出ちゃうっ!」

「いいよ。」

 セイちゃんの手がショートパンツとボクサーをいっぺんに通り越して中に入ってきた。思い切り腰を引いたけど、セイちゃんの長い腕に逃げ場がなかった。

 先端を撫でられてビクッと分身が動く。上から円を描くようにして下げられた手が僕の分身を優しく握った。

「俺の手でイッて。」

 再び口を塞がれ、声が出なくなる。首元にある熱い腕。強烈な口づけ。速くなったりゆっくりになったりするセイちゃんのエッチな左手……。

「ん、んんんっ、んあっ、あっ、あっ!」

 あっという間にセイちゃんの手の中で、自分が上りつめたのが分かった。


 
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