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僕は君が好き、君も僕が好き?
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「あ、三浦部長、本日の打ち込み終わりました。確認をお願いします。」
ファイルを送った途端に現れた部長に声をかける。三浦さんは情報管理部の部長。経理にも詳しく兼任でしばらく働くことになったという。
「ああ、やっておく。訂正があれば直しておくから今日は帰ってもいいぞ。」
6時退勤の10分前。ありがたい。三浦部長は毎日こんな調子だった。ひどい間違いを指摘されたことなどない。それは僕もこの業務に慣れてきたから? なんて少しだけ自惚れている。
情報管理部にいる時間の方が断然長いから、噂以上のことは何も知らない。噂と言っても既婚子持ち。十数年前に社内恋愛をして、奥さんは結婚を機に退社したという噂だ。奥さんと鈴木さんは同期だったとか。
「今日はとても集中していたわね? 何かあった?」
「友だちと飲みに行く予定で。」
隣の鈴木さんの言葉に思わず顔が綻ぶ。目の前の伊東さんも目を上げてこちらを見ていた。
「良いわね。楽しんで。」
「はい。」
パソコンの電源を落として鞄を持つ。待ち合わせまで時間があるから、駅前に新しくできたコーヒーチェーン店に寄ろう。アイスコーヒーで喉を潤して、それから駅に向かうんだ。
『齋藤さんを待っていてもいいけど。』
少しだけ頭を過ぎったけど、待たないことに決めた。どうせ30分後には会うし、誰かと一緒に行こうと計画しているかもしれないし。
『同期の子を誘ったのかどうか聞いておくんだったな。』
漠然とそんな考えが浮かんだけど、それよりも新しい店の方に頭を切り替えることにした。
「ありがとうございましたーー。」
アイスコーヒーを買うためだけに20分以上。新規オープンした店には行列ができていた。でもこの甘いモカのコーヒーが飲みたかったんだ。
僕は、天辺に乗っている生クリームを舐めながら外に出た。ストローでコーヒーを啜ると、甘くて蕩けそうな液体が喉を通って行った。
『みんな集まったかな?』
もうそろそろ6時半だろう。両手が塞がっている状態でスマホを出すわけにはいかず、店の軒先をキョロキョロ眺めながら時計を探した。駅までは5分はかからないはず。
コーヒーを飲みながら駅前に繋がる地下道を降りようとした時、目の前の小集団の中に齋藤さんを見つけた。6人……7人は集まっている?
地下道ではなく横断歩道へと向かう。赤信号で立ち止まった時、齋藤さんがこちらに気づいて手を振ってきた。僕も半分に減ったコーヒーを翳す。
『青だ。』
「危ない!」
目の前の信号が青になったのを見て駆け出した時、後ろから声が聞こえた。
ファイルを送った途端に現れた部長に声をかける。三浦さんは情報管理部の部長。経理にも詳しく兼任でしばらく働くことになったという。
「ああ、やっておく。訂正があれば直しておくから今日は帰ってもいいぞ。」
6時退勤の10分前。ありがたい。三浦部長は毎日こんな調子だった。ひどい間違いを指摘されたことなどない。それは僕もこの業務に慣れてきたから? なんて少しだけ自惚れている。
情報管理部にいる時間の方が断然長いから、噂以上のことは何も知らない。噂と言っても既婚子持ち。十数年前に社内恋愛をして、奥さんは結婚を機に退社したという噂だ。奥さんと鈴木さんは同期だったとか。
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「はい。」
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『同期の子を誘ったのかどうか聞いておくんだったな。』
漠然とそんな考えが浮かんだけど、それよりも新しい店の方に頭を切り替えることにした。
「ありがとうございましたーー。」
アイスコーヒーを買うためだけに20分以上。新規オープンした店には行列ができていた。でもこの甘いモカのコーヒーが飲みたかったんだ。
僕は、天辺に乗っている生クリームを舐めながら外に出た。ストローでコーヒーを啜ると、甘くて蕩けそうな液体が喉を通って行った。
『みんな集まったかな?』
もうそろそろ6時半だろう。両手が塞がっている状態でスマホを出すわけにはいかず、店の軒先をキョロキョロ眺めながら時計を探した。駅までは5分はかからないはず。
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