【R-18】踊り子なのに世界を救えと命令されて? ~勇者として魔王を逝(イ)かせる旅に出ます~

湊零

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第二章『えっ! 踊り子なのに魔物と戦うんですか!?』

第40話 女の子同士でエッチなこと!? ★

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「ここには僕と受付嬢のお二人しかいません。あそこのテーブルをどかしてスペースをつくりますから!」
 
 誰かが制止する間もなく、気合たっぷりのユーマが応接用のテーブルをどかすと、部屋にぽっかりとした空間が生まれた。

「さぁさぁ! 勇者様の力は魅了の力。蝶のように一度舞えば、貴方達の疑いの眼差しは瞬く間に消えるどころか、勇者様の虜となるでしょう」
 
 ムースは、『わぁ、ヒミカちゃん踊ってくれるんですの?』とむじゃきにはしゃいでいるけど、ババロアに至っては『踊りで人心掌握などできるわけなかろう』という内心の声がありありと伝わってくる。
 
 覚悟を決めた。
 
 【踊り子】である以上こうして誰もがヒミカを疑う。
 ならば、かけられた疑いは晴らすしかない。
 踊ることでギルドの信頼を得られるのなら安いものだ。
 
 それに、ユーマがフォローしてくれたのが大きい。
 観客から踊ってくれと熱望されているのに背を向けては、【踊り子】としてすら失格だ。

「【魅惑の舞!】」
 
 両手を鳥の翼の如く広げて、回転。そして跳躍。
 ドレスに包まれた大きな果実がたゆんと跳ねる。
 全身から魔力を帯びたピンク色のオーラを放出し、受付嬢たちを包み込んでいく。
 
 狭い部屋で多少動きにくいけど、その分観客との距離は近い。
 威力は十分なはず。

(でも女の子相手に魅了って効くのかしら?)

 踊りながら冷や汗をかく。
 最悪、ユーマを魅了できればいいと考え始めた時だった。

(あれ……?)

 受付嬢の様子がおかしい。

 特にムース。
 とろんと目尻下がり、ぽや~っとした面持ちでヒミカをじーっと見つめている。

(何だろう……すごい見られてる。慣れてるはずなのに、なんだかこそばゆいな……)

 とりあえず、効果が出ているのかもしれない。
 踊りはもう十分だろう。
 
 身体の火照りに心地よさを感じながら、フィニッシュ。
 拍手がユーマから沸き起こる。

(うん。冒険には役に立たなくても、踊るのって楽しいし、好きだわ)
 
 決めポーズで下げた頭を戻すと、ムースの顔が目と鼻の先にあった。

「えっ!? あ、あの?」

「ヒミカちゃん……、わたくし、勇者の力についてよぉく分かりましたわ!」

 新人受付嬢(ヒミカに負けず劣らず巨乳)が、ばるんっ! と突然制服を脱いで身を寄せてくる。

「わたくし、ヒミカちゃんの踊りを見てから、同じ女の子なのに胸の高鳴りが止まりませんのよ」

「む、ムース! 何をして……っ!」

「あら? ババロア先輩もヒミカちゃんに触りたいんですか? お顔がトマトのように真っ赤でしてよ」

「ち、違──」

「違くないですわ。この力は本物です。殿方も淑女も、人も魔王も、全員魅了されてヒミカちゃんのことを好きになれば、世界はもれなく平和になるのですわ!」

 がばーっ!
 下着姿になったムースが、まだ汗ばんだヒミカの谷間に顔面からダイブして手近のソファに押し倒す。

「わ、わわっ!」
 
 驚きの声を上げようとした口は、マシュマロのように柔らかい唇で蓋をされる。

「んっ! ……んんっ、んむっ」

 見開く目に映るのは、眠るように小さな瞳を閉じたムースの顔。

(あ、睫毛かわいい。……ってそんな場合じゃないし! 私、女の子とキスしちゃってる!?) 

「ちゅっ……ちゅっちゅっ……れるっ」

「う、うむっ!? ムースちゃ……舌が」

「じゅるっ……れろっ。もちろん、でぃーぷきすですわ。恋人同士が人目につかない場所でねっとりするヤツですよぉ。あ、安心してください。わたくし、殿方より女の子の方が好きなんです」

「そういう問題じゃ……はあっ……レろっあむっ……。ちゅっ……じゅるる……くちゅっ」

 咄嗟に離れようとする意志に反して、侵入を許した舌にを、唇で啄むようにくちゅくちゅと吸いあげる。

(女の子の舌と唇……こんなに柔らかいんだ。自分じゃ分からないから気付かなかった。それに、いい匂いもする)

「んぷっ。じゅるっ。……ぷぱあっ。ヒミカちゃんもノリノリじゃないですわね。えっちな唾液が、こんなにとろ~んと溢れてきますわ」

「あっ……やぁ」

 唇が離れると、きらりと濡れて光る露の橋が互いの唇に架かる。

(あわわわ……。効いてる。相手が女の子でもしっかり魅了されちゃってるし!)

 自称女の子好きのムースだけではない。
 後輩が痴態を晒しているのに、先輩であるババロアは諫めることも忘れ、頬を上気させながらも乙女二人がまぐわう様子をしっかりとガン見している。

「うわぁ~。ヒミカちゃんのおっぱい、すごいですわ。メロンのように大きいのに、ハリがあって、それでいてふわふわで。私は少し垂れてきちゃって、乳輪もちょっと大きくてコンプレックスなんですわ」

「なに当たり前のように脱がしてるの!?」

「だってぇ、ヒミカちゃんのこと、食べちゃいたいんですもの。ヒミカちゃんも、以前わたくしのこと食べたいって言ってじゃないですかぁ」

「あれは単に空腹で……ちょっ、ユーマは外に出てって! あと誰も入ってこないようにして!」 

「え、あ、ごめんなさい!」

 怒鳴られたユーマが股間を覆いながらそそくさと出ていった。
 少し申し訳ないことをしたなと思う。

「だってぇ、もう無理ですよぉ。わたくし、ヒミカちゃんと愛し合いたくて、心のおちん×んがバッキバキなんですからぁ」

「ひっ」

 掠れた吐息が、乾いた喉から漏れた。
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