【R-18】踊り子なのに世界を救えと命令されて? ~勇者として魔王を逝(イ)かせる旅に出ます~

湊零

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第四章『魔王城で婚活を!?」

第77話 拷問部屋 ★

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(うそ、魔王に返り討ちに遭うとか以前に、普通に死、ぬ……)

 このままだと城の尖塔にぶつかる。
 思わず目を閉じた瞬間、何かがヒミカの身体に巻きついた。

「へ? 縄? 引っ張られるっ!」

 外壁に叩きつけられると思いきや、窓の開いた場所へ身体が引きずり込まれた。

「…………あれ、痛くない。生きて、る?」
 
 ヒミカは空中に浮かんでいた。

「腕を縛ってるこれ、縄じゃない。ローパーの触手だ!」

 天井に張り付いた巨大なナメクジのような魔物がゆらゆらと無数の触手を伸ばしている。
 内、二本がヒミカの手足を縛りつけ、宙吊りにしていた。

「このっ……、離しなさい!」

 いくら叫んでも足をじたばたさせても、天井を這うローパーの身体はビクともしない。
 仕方なく薄暗い部屋の中を見渡した。

「なに、これ……っ?」

 悪趣味としか言いようのない空間だった。

 剣、槍、ナイフ、斧、鎌、ハンマー、鎖、手錠、鞭、車輪、アイアンメイデン。
 そして、ヒミカの真下に鎮座する、不気味な三角木馬。
 部屋というより、監獄、牢屋と呼ぶべきか。

「拷問、部屋……?」
 
 ふと、独特の生臭い匂いが鼻を突き、思わず顔を顰める。
 何者かの気配を感じて目線を床の方に移した。

「ゴブリン……の赤ちゃん?」
 
 得体の知れない液体に塗れたゴブリンの赤子か、ペタペタと床を駆け回っていた。
 さらに追いかけるように視線を動かしていくと、異様なものを発見する。

「誰か、いるの……?」

 暗がりの奥で、魔物独特の臭気に交じる、どこか甘ったるい香りと喘ぎ声。

「嘘、でしょ……?」
 
 目を凝らすと、成熟したゴブリンが人間の女性と交尾をしていた。
 
 裸のまま壁際に座らされ、ヒミカと同じように腕に手錠をかけられている。
 魔界戦線で見たことはない、と思う。
 明かりに乏しく全貌は確認できないけど、ヒミカよりも年上、二十代後半の婦人のようだ。

「あんっ♡ はあっ♡ イくっ♡ またイグぅぅウウウウっ♡ んああっ♡」

 ズシン! と音が聞こえてきそうなほど、ゴブリンが強く腰を打ち付けた。
 余程興奮しているのか、ゴブリンは顔を仰け反らせ、口から泡を吹いている。

(イってる……。射精、してるんだ)

「あああ♡ すっごい勢い……♡ ザーメンで子宮が溺れちゃう♡ 孕まされるっ♡」

 魔物に犯されているというのに、まだうら若い女性は恐怖に慄くどころか、歓喜の涙を流している。
 吐精が終わったのか、ゴブリンの緑色のペニスが引き抜かれると、ヴァギナからボトボトと大量の精液が溢れ出す。

「ひっ」

 夜目に慣れてきたのか、今までぼんやりとしていた女性の姿が顕わになる。
 引き締まっていたお腹が、一瞬にして臨月の妊婦のように大きく膨らんだ。

「あっ……! おっ! おほっ……! 生まれる……産まれりゅっ! 魔物の赤ちゃんっ!!」

 女性がジタバタともがくと、やがてヴァギナからにゅるりと何かが出てきた。
 隣で賢者モードになっているゴブリンと同じ、濁った緑色の頭が顔を覗かせていた。

「オンギャアー!」

 羊水塗れの全身が吐き出されると、一人でに起き上がり、何が嬉しいのかそこら中を駆け回る。
 女性はぐったりとして動かない。

「ギギッ! ギヘッへッへ!」

 しこたま射精したはずの大人ゴブリンが、産まれた赤子を放っておいて女性に覆い被さり、再び交尾を始めた。

「ぅう……あー、……んああ……あぅ……」

 急な妊娠、出産により疲れ果てているのか、女性はうわ言のようにわずかに喘ぐだけだ。
 さらに、産まれたばかりのゴブリンの赤子が、女性の乳房に吸い付き、ちゅうちゅうと乳を吸っている。

「助けないと……!」

 けれども、ヒミカの腕は天井に張り付くローパーの触手によって縛られている。

(魅了ならできるかも? でも、今度は私が……っ)

「止めておきなよ」

「誰!?」

「ゴブリン共なんかに、君はもったいない」

 声がする方向へ振り向くと、誰かが扉を開けて部屋に入ってきた。 

 紫の髪。
 血のように赤い瞳。
 幼い子ども相応な童顔な顔。
 厳めしいローブで身を包んだ少年。

 当然、迷い込んだ村の子供でも、ゴブリンに犯されている女性の息子でもないだろう。

「あんたが……っ!」

「手荒い歓迎で悪かったね。そう、ボクが今代の魔王、ブレドさ。やっと会えたね、勇者ヒミカ」
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