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第四章『魔王城で婚活を!?」
第87話 魔王は勇者を理解らせる ★
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地響きのように、少し遅れてやってくる強烈な圧迫感。
「う~ん、感慨深いね。【繁殖】の権能を持ちながら童貞だなんて少し恥ずかしいと思っていたけど、この温かさ、痺れるような肉の抱擁。我慢してきた甲斐があった」
「あ、ああっ……!」
困惑、恐怖、絶望、そして快感。
ヒミカは息が詰まったまま、言葉を発することができない。
「このまま一気に突いてやりたいけど、さすがにこの体型だとフィット感がイマイチかな。申し訳ないけど、一度射精すよ?」
「え? あ?」
何もかも現実として受け止めきれていないまま、ブレドは少し汗を滲ませながら魔王の精を解き放った。
ごびゅっ。
びゅるっ、びゅるるううっ!
びゅっくううううううううううううっ!!
「あぁ、あ? んあああああああっ!?」
下腹部の裏で濁流が起こる。
肉棒自体は小振りなのに、精液はペンキよりも粘度が高く、ミルクよりも滑らかだ。
まるで繁殖期の魚が滝を勢いよく遡上するかのように、湿りうねった膣を流れていく。
今まで精を搾り取ってきた人間、魔物全てを軽く凌駕する絶頂。
「あ……赤ちゃんの部屋が隙間なく埋めつくされてる……っ♡ 魔力に変換されないで全部入ってくるっ!? ダメっ、こんなの絶対孕むっ♡」
「ふぅ、これが膣内射精か。女の胎に精を注ぐというのは、何物にも代えがたい極上の悦楽だ」
「……? だ、れ……?」
いつの間にか目の前の少年が、急激に成長した姿へと変貌していた。
「我の精液は特別でね。【繁殖】の権能を持つ魔王として、三つの特性がある」
人間で言うところの、一八歳ぐらいだろうか。ヒミカと同い年くらいだ。
口調が変わり、体格の年齢相応に声変わりもしている。
驚くことに、背中から悪魔のような翼まで生えている。
「一つは催淫効果。これは説明するまでもないだろう。喘ぐようにだらんと舌を垂らしているキミの姿がそれさ」
ヒミカは異変に気づく。
ズグン──。
膣に包まれ、ありったけの精を吐き出したはずのペニスが、増大していく。
元の大きさを超えて。
「二つ、強い相手に種づけすればするほど、我自身が成長していく。つまり、経験値ってヤツだ」
「は……?」
精通して大人になっていく子どものように、セックスによって強くなる魔王。
こんな馬鹿げた相手に、世界は平和を脅かされているのか。
「三つ。我の強靭な精子は必ずメスを孕ませる。排卵なんて関係ない。必ずだ」
「無駄、よ。わらし、はぁ、弱い存在の精子は受け付けない、のっ……!」
「ほう、なら勇者ヒミカ、勝負といこうか。我の子を孕むか、それとも勇者として、力で精を滅却できるか!」
一度も膣から抜かれることはなく、肉槍の抽送が再開する。
「はぁ、……あンっ♡ おちん×んが大きいっ♡ 子宮貫通しちゃうっ、苦しい♡」
「嬉しいの間違いだろう」
少々大きさに欠けていたペニスの形は今や黄金比を成し、ヒミカのヴァギナが居場所であるかのようにフィットしている。
「身体の相性は抜群だな、夫婦において大事なことだ」
「んぐっ、ひ、ぅあ……♡ だめ、抜いてぇ♡」
「いいとも」
ブレドは素直に腰を引いた。
だけど、それは軽率だった。
ぴったりと馴染んでいたはずの膣から無理やり抜かれて、びっちりと密集した肉襞が思いっきり掻き回された。
「んああああっ♡ ちょっと動かすだけでごりゅごりゅって抉られて、せーしかきだされてるっ。ダメだめっ、動かないで! 戻してっ♡」
「勇者の名に恥じない名器だ。おかげで少し抜くのも一苦労さ」
ブレドはヒミカの細い腰を掴むと、挿入したまま抱きかかえて、抱きしめ合うように密着した対面座位へと移行する。
魔王はすぐに肉槍で細い身体を貫いてやりたい衝動を堪えて、ヒミカの身体を抱きしめるとキスをする。
「れるっ……んむっ……♡ んあっ♡ や、だぁ……っ! そんな優しくしないでっ……♡」
「ヒミカは我の嫁だ。優しくするのは婿として当然だろう」
「ダメなの、ぉ……。優しくされると、気持ちいいのがとまんないか、らぁっ♡」
「もっと感じればいいさ」
「怖いのっ! 身体も心も、ずぶずぶって沼に沈んでくみたいで、ヒミカ、戻れなくなっちゃうの♡」
猫撫で声のように甘く喘ぐ。
魔王のことを『許さない』と睨みつけた面影はなく、快楽に目尻を濡らし、下半身に帯びた熱が喘いでいる。
「上出来だ」
蕩けきったヒミカの瞳はもう、魔王と彼のペニスしか映らない。
「貴様ら人間が好きな、強さと優しさでもって理解らせる。これが本当の魅了だ」
その時、勇者と魔王が子作りに励む、人知れぬ愛の巣を覗き込もうとする無粋な来訪者が現れた。
『ヒミカさん! そこにいるんですね!?』
「う~ん、感慨深いね。【繁殖】の権能を持ちながら童貞だなんて少し恥ずかしいと思っていたけど、この温かさ、痺れるような肉の抱擁。我慢してきた甲斐があった」
「あ、ああっ……!」
困惑、恐怖、絶望、そして快感。
ヒミカは息が詰まったまま、言葉を発することができない。
「このまま一気に突いてやりたいけど、さすがにこの体型だとフィット感がイマイチかな。申し訳ないけど、一度射精すよ?」
「え? あ?」
何もかも現実として受け止めきれていないまま、ブレドは少し汗を滲ませながら魔王の精を解き放った。
ごびゅっ。
びゅるっ、びゅるるううっ!
びゅっくううううううううううううっ!!
「あぁ、あ? んあああああああっ!?」
下腹部の裏で濁流が起こる。
肉棒自体は小振りなのに、精液はペンキよりも粘度が高く、ミルクよりも滑らかだ。
まるで繁殖期の魚が滝を勢いよく遡上するかのように、湿りうねった膣を流れていく。
今まで精を搾り取ってきた人間、魔物全てを軽く凌駕する絶頂。
「あ……赤ちゃんの部屋が隙間なく埋めつくされてる……っ♡ 魔力に変換されないで全部入ってくるっ!? ダメっ、こんなの絶対孕むっ♡」
「ふぅ、これが膣内射精か。女の胎に精を注ぐというのは、何物にも代えがたい極上の悦楽だ」
「……? だ、れ……?」
いつの間にか目の前の少年が、急激に成長した姿へと変貌していた。
「我の精液は特別でね。【繁殖】の権能を持つ魔王として、三つの特性がある」
人間で言うところの、一八歳ぐらいだろうか。ヒミカと同い年くらいだ。
口調が変わり、体格の年齢相応に声変わりもしている。
驚くことに、背中から悪魔のような翼まで生えている。
「一つは催淫効果。これは説明するまでもないだろう。喘ぐようにだらんと舌を垂らしているキミの姿がそれさ」
ヒミカは異変に気づく。
ズグン──。
膣に包まれ、ありったけの精を吐き出したはずのペニスが、増大していく。
元の大きさを超えて。
「二つ、強い相手に種づけすればするほど、我自身が成長していく。つまり、経験値ってヤツだ」
「は……?」
精通して大人になっていく子どものように、セックスによって強くなる魔王。
こんな馬鹿げた相手に、世界は平和を脅かされているのか。
「三つ。我の強靭な精子は必ずメスを孕ませる。排卵なんて関係ない。必ずだ」
「無駄、よ。わらし、はぁ、弱い存在の精子は受け付けない、のっ……!」
「ほう、なら勇者ヒミカ、勝負といこうか。我の子を孕むか、それとも勇者として、力で精を滅却できるか!」
一度も膣から抜かれることはなく、肉槍の抽送が再開する。
「はぁ、……あンっ♡ おちん×んが大きいっ♡ 子宮貫通しちゃうっ、苦しい♡」
「嬉しいの間違いだろう」
少々大きさに欠けていたペニスの形は今や黄金比を成し、ヒミカのヴァギナが居場所であるかのようにフィットしている。
「身体の相性は抜群だな、夫婦において大事なことだ」
「んぐっ、ひ、ぅあ……♡ だめ、抜いてぇ♡」
「いいとも」
ブレドは素直に腰を引いた。
だけど、それは軽率だった。
ぴったりと馴染んでいたはずの膣から無理やり抜かれて、びっちりと密集した肉襞が思いっきり掻き回された。
「んああああっ♡ ちょっと動かすだけでごりゅごりゅって抉られて、せーしかきだされてるっ。ダメだめっ、動かないで! 戻してっ♡」
「勇者の名に恥じない名器だ。おかげで少し抜くのも一苦労さ」
ブレドはヒミカの細い腰を掴むと、挿入したまま抱きかかえて、抱きしめ合うように密着した対面座位へと移行する。
魔王はすぐに肉槍で細い身体を貫いてやりたい衝動を堪えて、ヒミカの身体を抱きしめるとキスをする。
「れるっ……んむっ……♡ んあっ♡ や、だぁ……っ! そんな優しくしないでっ……♡」
「ヒミカは我の嫁だ。優しくするのは婿として当然だろう」
「ダメなの、ぉ……。優しくされると、気持ちいいのがとまんないか、らぁっ♡」
「もっと感じればいいさ」
「怖いのっ! 身体も心も、ずぶずぶって沼に沈んでくみたいで、ヒミカ、戻れなくなっちゃうの♡」
猫撫で声のように甘く喘ぐ。
魔王のことを『許さない』と睨みつけた面影はなく、快楽に目尻を濡らし、下半身に帯びた熱が喘いでいる。
「上出来だ」
蕩けきったヒミカの瞳はもう、魔王と彼のペニスしか映らない。
「貴様ら人間が好きな、強さと優しさでもって理解らせる。これが本当の魅了だ」
その時、勇者と魔王が子作りに励む、人知れぬ愛の巣を覗き込もうとする無粋な来訪者が現れた。
『ヒミカさん! そこにいるんですね!?』
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