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第四章『魔王城で婚活を!?」
エピローグ ヒミカとユーマの長い初夜 ★
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ギ、シィ……。
腐食しかけた木製のベッドが軋む。
もとより、この安宿のベッドは一人用で、疲れ果てた旅人がささやかな休息に身を預けるための、最低限の寝具だ。
これから、年若い男女が深夜にも関わらず激しく絡み合うために使われるなどと、到底想定されてはいない。
「ユーマぁ」
ベッドの上で膝立ちになり、パンツ一丁のユーマと向かい合うヒミカ。
結婚式で整えてもらった流れるような黒髪はそのままに、対照的な純白のウエディングドレスが揺れる。
ヒミカはどこか焦点の定まらない瞳で、一枚、また一枚とドレスを脱いでいく。
まるで、繭から蝶が生まれてくるようだ、と固唾を飲んで見つめるユーマは思った。
やがて、窮屈なビスチェが捲られ、豊満な胸がむせ返るような甘ったるい匂いと共に零れ出た。
「うわ……」
「うう、見てほしいけど、見られたくない、かも」
魔王の子を孕んだ影響か、乳房は以前よりも大きく、言葉を悪くすればだらしなくぶら下がっていた。
巨大なメロンのように大きな塊が、僅かな振動でも大げさに弾む。
それでいて垂れさがるなんてことはなく、ツンと乳頭が上を向いて自己主張。
おまけに、乳首は乳輪の肥大化によりすっかり陥没していた。
朱に染まりながらも恭しく埋もれる様は、奥ゆかしさもあり、同時に『早く舐めて。責めて。穿ってここから出して』なんて訴えているようにも見える。
圧倒的な質量、重量に早くも立ち眩みにも似た感覚を覚えていると、ヒミカの身に纏うものは既にフレアパンツのみとなっていた。
「触って?」
ユーマの手を取り、股間に導く。それだけでヒミカは絹裂くような喘ぎ声が漏れた。
「ヒミカ、これ……濡れすぎなんじゃ」
「だ、だって……! ずっと我慢してたんだもん! 馬車の座席を濡らさないように必死だったんだか
ら」
結婚式の少し前、ユーマにベッドの上でお仕置き宣言されてから、ヒミカはずっと発情していた。
玉座の間でぽたぽたと水滴を零れる様子を『緊張して汗かいちゃった』とごまかすのが大変だった。
長い長い式が終わって間もなく、各国への巡遊として、密かに訪れた魔界戦線近くの村の安宿。
時が止まったままかのようなオンボロ具合が、余計に興奮を掻きたてる。
これから、交尾するためだけにこのベッドを使うのだと。
ここには、二人の邪魔をするものは何もない。
「もう、我慢できない!」
「わっ、ヒミカ!?」
ユーマを押し倒し、下着を剥ぎ取る。
ぶるんっ! と凶悪な肉竿が雄臭をまぶして鎌首をもたげた。
「すごっ……こんなの、挿入れたら絶対気持ちいい……!」
「く、ああっ!?」
くぱあっと広げた膣口から涎のように粘液のソースが亀頭にかかり、そのままぬぷり、と剛直を一息で呑み込んだ。
「ん、あああああああっ!?」
男性器に歓喜の産声をあげて、愛液が蛇のように絡みつく。
熱く滾った亀頭が膣壁を擦り上げるだけで、ヒミカは軽く達してしまう。
「しゅごいい、一か月ぶりの生ち〇ぽ……っ!」
先ほどまでのしおらしさはどこへいったのやら。
発情期の犬のように息を弾ませて、ユーマに跨ったまま自ら腰をグラインドさせる。
「んっ。……ああっ♡ なんだか、安心する、ぅ……♡」
すっかり蕩けきって腰をくねらすヒミカに、ユーマはカチンときた。
「やっぱり、ヒミカにはお仕置きが必要みたいですね」
「へ……?」
「僕のち〇こは、魔王よりも小さかったですか?」
「な、何言ってるの?」
「魔王城で、部屋の扉から漏れていたヒミカの声は、今よりもっと乱れてた」
「なっ!? ななななななな!?」
ボンっ!
自分の頭から火が噴き出た……ような気がした。
「魔王ブレドとのセックスは、僕とシた時よりも気持ちよさそうでしたね」
「そ、そんなことない。ユーマとするのも気持ちいいよ」
「……も?」
目が据わっている。
見習い騎士から、世界を救った勇者、そして一国の王としての威圧感があり、ヒミカは身震いしてしまう。
「分かってると思うけど、今日は寝かせない。魔王のことなんか忘れるくらい、僕で上書きしますから」
起き上がったユーマに押し倒されると、片足を抱えられ、一気に膣奥、子宮頚管を貫いた。
「おっ……♡」
脳を揺さぶる快感に、瞼の裏で星が散る。
まるで一振りの剣が如く、重く、硬く、鋭い。
ユーマは、今まで溜まっていた性欲と鬱憤を晴らすかのように、がむっしゃらに腰を打ち付ける。
パン! ぐちゅっ! パン! ずちゅっ!
「おっ♡ おほっ♡ おっっ♡ ンほぉ……っ♡」
熱した鉄棒が鐘突きの要領で何度も打ち付けられる度、限界まで膨らんだ睾丸がヴァギナを叩き、結合部から粘液の飛沫が上がる。
引き抜かれる度に肉棒に絡みついた膣襞が引っ張られ、ヴァギナがめくれ上がりそうな程の擦れ具合に、ヒミカはただ嗚咽することしかできない。
「ヒミカ……射精る……いや、射精すっ!」
ごぼっ。
ごぼぼぼぼっ、びびゅるるるうううううううううっ!
「あ、ヒミカもイ、くううううああああああっ!? ……なんでなんで!? しゃせーしながら突いてるっ!? イクの、とまんなああああっ♡」
身体の中心から昇ってくる、深く鈍い絶頂の余韻に浸る間もなく、流し込まれる精液が膣内で肉棒によってかき混ぜられ、攪拌されるのが分かってしまう。
「ヒミカさん? ひっくり返ったカエルのようになってますよ。まだ一回戦じゃないですか」
「き、急に激しすぎ……っ。た、体力がもたな、い」
魔王が姿を消した安堵から、ヒミカは結婚式までの一か月間、ほぼ寝たきりだったのだ。
「分かりました。お望み通り優しくしましょう」
「ふぇ?」
ヒミカの状態が起こされ、対面座位となる。
快感の処理が追い付かず上体を反らし、煽情的に上下する双丘に、ユーマは手を伸ばした。
「ひゃっ♡ …………あれ?」
ユーマの指先が、肥大化した乳輪をなぞる。
剣と盾を握り続けて分厚くなった皮膚が触れると、痺れるくらい敏感に反応してしまう。
「んっ♡ あはっ♡ ユーマのくせに、焦らすだなんて。どこぞの元王様みたい……んっ♡」
さわさわ。
「ふっ、ンっ♡ ね、ねぇ長くない?」
かりかり……かりり。
「ちょっ、ずっと乳輪かりかりするのやめて! おかしくなるっ、うっ♡」
切ない。寂しい。もどかしい。
痛みに耐える方が遥かに楽と感じるほどのいじらしさがヒミカを発狂寸前まで追いやる。
「お願い! 触って! ちく、びぃっ! ずっと頭の中、搔き毟られてるみたいっ♡ 狂うっ♡ 壊れりゅっ♡」
堪らず、胸の肉に埋没していた乳首が勢いよく芽吹きだす。
ちょっとしたペニスほどにまで腫れあがった乳首を、片方は歯で甘噛みされ、もう片方は指先でこねり潰された。
「あっ!? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡」
声にさえならない絶叫とともに、乳頭から母乳のアーチが架けられる。
「吸われりゅっ!? 赤ちゃんの為の母乳なのに、全部ユーマに吸われりゅっ♡」
「今はお腹に赤ちゃんいないでしょ。ま、今すぐにでも孕ませるつもりだけど」
ヒミカは思い出す。
弄られているのは胸だけではない。
大量に射精したはずのペニスが、一層硬度を増し、既にキツい膣肉をさらにギチギチと押し拡げる。
「また大きくなってるっ。確実にヒミカを孕ませる準備してりゅっ♡ ふっといエラで先着精子かきだしてるっ♡」
「今までの、他の男が触った部分を全部、掃除してるんですっ……よ!」
「すきっ! ユーマのおち〇ぽ、しゅき!」
「僕じゃなくて、ち〇この方が好きなんですか?」
「ちがっ……どっちもしゅきっ♡」
立て続けに吐精。
「はあっ♡ んああっ、あああああああああああああっ♡ あーーーっ♡♡」
染み込んでいく。
精液の一滴、精子の一匹が膣壁から融け合って、ヒミカと一つになっていく。
(あ、これは間違いなく妊娠する。というか、もうしてる)
「魔王の子を産んだ汚名なんて、僕の精液で上書きします。ヒミカ……勇者の子、いや、僕とヒミカの子を産んでほしい」
射精の快感で苦悶に顔を歪めるユーマの、汗ばみながらも真摯な眼差しを受け止めて、反射的に子宮の頸管粘液が分泌される。
ヒミカはやっと理解した。
「ユーマの方が、ううん。ユーマだから、気持ちいい」
「ヒミカ?」
「私、今初めて恋人同士のエッチをしてるの。気持ちよくて、ふわふわして、安心しできるの」
「当たり前です。僕はヒミカの夫ですから」
「うん。だから、これからはもっともっと、ユーマと気持ちよくなりたい」
ペニスがすっぽりと収まった子宮に手を当てた。
「【誘惑の濡れ瞳】!」
「魅了……! でも、勇者としての力はほとんど失われたはずじゃ」
「そうだよ。だからこれは、おまじない。こうして、ずーっとくっついて、お互いに好き合って、抱きしめ合えるようにって」
「あなたって人は!」
「あンっ!」
荒々しくも優しく、ヒミカをうつ伏せにして、背後から抱きしめるような体位になる。
ごりゅりゅっ!
とっくに子宮の奥まで貫いているペニスがさらに身体を内側から圧迫し、ヒミカは下半身の骨が全てぐにゃぐにゃに溶けてしまったかのように錯覚する。
「そんなことしなくても、僕はヒミカに出会った時から魅了されてる! 四六時中ヒミカのことばかり考えて、股間膨らませてるんですよ! ヒミカは!?」
「私、も! カッコいいユーマに魅了されてるっ♡ 考えるだけで、濡れちゃうの♡ ユーマになら、何されてもいい! 好きにしていい! ヒミカのこと、愛(めちゃくちゃに)してほしい!」
「言いましたね。では、僕にしか振り向かないよう、ヒミカの全てにマーキングしますから!」
三度目の射精。
全身が激しく痙攣し、一瞬意識さえ遠のく。
でもその分、より一つに繋がっていく感覚に満たされる。
ユーマの顔がヒミカの耳元に来て、堪らず振り返って無心に舌を絡め合う。
粘液で内側も外側もどろどろで、抱きしめ合う身体の境界線がもう曖昧だ。
二人は魅了し、誘惑される。
魔王を逝かせた旅の終わり。
生と肉体を噛みしめながら互いにイかせ合う、長い夜になりそうだ。
腐食しかけた木製のベッドが軋む。
もとより、この安宿のベッドは一人用で、疲れ果てた旅人がささやかな休息に身を預けるための、最低限の寝具だ。
これから、年若い男女が深夜にも関わらず激しく絡み合うために使われるなどと、到底想定されてはいない。
「ユーマぁ」
ベッドの上で膝立ちになり、パンツ一丁のユーマと向かい合うヒミカ。
結婚式で整えてもらった流れるような黒髪はそのままに、対照的な純白のウエディングドレスが揺れる。
ヒミカはどこか焦点の定まらない瞳で、一枚、また一枚とドレスを脱いでいく。
まるで、繭から蝶が生まれてくるようだ、と固唾を飲んで見つめるユーマは思った。
やがて、窮屈なビスチェが捲られ、豊満な胸がむせ返るような甘ったるい匂いと共に零れ出た。
「うわ……」
「うう、見てほしいけど、見られたくない、かも」
魔王の子を孕んだ影響か、乳房は以前よりも大きく、言葉を悪くすればだらしなくぶら下がっていた。
巨大なメロンのように大きな塊が、僅かな振動でも大げさに弾む。
それでいて垂れさがるなんてことはなく、ツンと乳頭が上を向いて自己主張。
おまけに、乳首は乳輪の肥大化によりすっかり陥没していた。
朱に染まりながらも恭しく埋もれる様は、奥ゆかしさもあり、同時に『早く舐めて。責めて。穿ってここから出して』なんて訴えているようにも見える。
圧倒的な質量、重量に早くも立ち眩みにも似た感覚を覚えていると、ヒミカの身に纏うものは既にフレアパンツのみとなっていた。
「触って?」
ユーマの手を取り、股間に導く。それだけでヒミカは絹裂くような喘ぎ声が漏れた。
「ヒミカ、これ……濡れすぎなんじゃ」
「だ、だって……! ずっと我慢してたんだもん! 馬車の座席を濡らさないように必死だったんだか
ら」
結婚式の少し前、ユーマにベッドの上でお仕置き宣言されてから、ヒミカはずっと発情していた。
玉座の間でぽたぽたと水滴を零れる様子を『緊張して汗かいちゃった』とごまかすのが大変だった。
長い長い式が終わって間もなく、各国への巡遊として、密かに訪れた魔界戦線近くの村の安宿。
時が止まったままかのようなオンボロ具合が、余計に興奮を掻きたてる。
これから、交尾するためだけにこのベッドを使うのだと。
ここには、二人の邪魔をするものは何もない。
「もう、我慢できない!」
「わっ、ヒミカ!?」
ユーマを押し倒し、下着を剥ぎ取る。
ぶるんっ! と凶悪な肉竿が雄臭をまぶして鎌首をもたげた。
「すごっ……こんなの、挿入れたら絶対気持ちいい……!」
「く、ああっ!?」
くぱあっと広げた膣口から涎のように粘液のソースが亀頭にかかり、そのままぬぷり、と剛直を一息で呑み込んだ。
「ん、あああああああっ!?」
男性器に歓喜の産声をあげて、愛液が蛇のように絡みつく。
熱く滾った亀頭が膣壁を擦り上げるだけで、ヒミカは軽く達してしまう。
「しゅごいい、一か月ぶりの生ち〇ぽ……っ!」
先ほどまでのしおらしさはどこへいったのやら。
発情期の犬のように息を弾ませて、ユーマに跨ったまま自ら腰をグラインドさせる。
「んっ。……ああっ♡ なんだか、安心する、ぅ……♡」
すっかり蕩けきって腰をくねらすヒミカに、ユーマはカチンときた。
「やっぱり、ヒミカにはお仕置きが必要みたいですね」
「へ……?」
「僕のち〇こは、魔王よりも小さかったですか?」
「な、何言ってるの?」
「魔王城で、部屋の扉から漏れていたヒミカの声は、今よりもっと乱れてた」
「なっ!? ななななななな!?」
ボンっ!
自分の頭から火が噴き出た……ような気がした。
「魔王ブレドとのセックスは、僕とシた時よりも気持ちよさそうでしたね」
「そ、そんなことない。ユーマとするのも気持ちいいよ」
「……も?」
目が据わっている。
見習い騎士から、世界を救った勇者、そして一国の王としての威圧感があり、ヒミカは身震いしてしまう。
「分かってると思うけど、今日は寝かせない。魔王のことなんか忘れるくらい、僕で上書きしますから」
起き上がったユーマに押し倒されると、片足を抱えられ、一気に膣奥、子宮頚管を貫いた。
「おっ……♡」
脳を揺さぶる快感に、瞼の裏で星が散る。
まるで一振りの剣が如く、重く、硬く、鋭い。
ユーマは、今まで溜まっていた性欲と鬱憤を晴らすかのように、がむっしゃらに腰を打ち付ける。
パン! ぐちゅっ! パン! ずちゅっ!
「おっ♡ おほっ♡ おっっ♡ ンほぉ……っ♡」
熱した鉄棒が鐘突きの要領で何度も打ち付けられる度、限界まで膨らんだ睾丸がヴァギナを叩き、結合部から粘液の飛沫が上がる。
引き抜かれる度に肉棒に絡みついた膣襞が引っ張られ、ヴァギナがめくれ上がりそうな程の擦れ具合に、ヒミカはただ嗚咽することしかできない。
「ヒミカ……射精る……いや、射精すっ!」
ごぼっ。
ごぼぼぼぼっ、びびゅるるるうううううううううっ!
「あ、ヒミカもイ、くううううああああああっ!? ……なんでなんで!? しゃせーしながら突いてるっ!? イクの、とまんなああああっ♡」
身体の中心から昇ってくる、深く鈍い絶頂の余韻に浸る間もなく、流し込まれる精液が膣内で肉棒によってかき混ぜられ、攪拌されるのが分かってしまう。
「ヒミカさん? ひっくり返ったカエルのようになってますよ。まだ一回戦じゃないですか」
「き、急に激しすぎ……っ。た、体力がもたな、い」
魔王が姿を消した安堵から、ヒミカは結婚式までの一か月間、ほぼ寝たきりだったのだ。
「分かりました。お望み通り優しくしましょう」
「ふぇ?」
ヒミカの状態が起こされ、対面座位となる。
快感の処理が追い付かず上体を反らし、煽情的に上下する双丘に、ユーマは手を伸ばした。
「ひゃっ♡ …………あれ?」
ユーマの指先が、肥大化した乳輪をなぞる。
剣と盾を握り続けて分厚くなった皮膚が触れると、痺れるくらい敏感に反応してしまう。
「んっ♡ あはっ♡ ユーマのくせに、焦らすだなんて。どこぞの元王様みたい……んっ♡」
さわさわ。
「ふっ、ンっ♡ ね、ねぇ長くない?」
かりかり……かりり。
「ちょっ、ずっと乳輪かりかりするのやめて! おかしくなるっ、うっ♡」
切ない。寂しい。もどかしい。
痛みに耐える方が遥かに楽と感じるほどのいじらしさがヒミカを発狂寸前まで追いやる。
「お願い! 触って! ちく、びぃっ! ずっと頭の中、搔き毟られてるみたいっ♡ 狂うっ♡ 壊れりゅっ♡」
堪らず、胸の肉に埋没していた乳首が勢いよく芽吹きだす。
ちょっとしたペニスほどにまで腫れあがった乳首を、片方は歯で甘噛みされ、もう片方は指先でこねり潰された。
「あっ!? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡」
声にさえならない絶叫とともに、乳頭から母乳のアーチが架けられる。
「吸われりゅっ!? 赤ちゃんの為の母乳なのに、全部ユーマに吸われりゅっ♡」
「今はお腹に赤ちゃんいないでしょ。ま、今すぐにでも孕ませるつもりだけど」
ヒミカは思い出す。
弄られているのは胸だけではない。
大量に射精したはずのペニスが、一層硬度を増し、既にキツい膣肉をさらにギチギチと押し拡げる。
「また大きくなってるっ。確実にヒミカを孕ませる準備してりゅっ♡ ふっといエラで先着精子かきだしてるっ♡」
「今までの、他の男が触った部分を全部、掃除してるんですっ……よ!」
「すきっ! ユーマのおち〇ぽ、しゅき!」
「僕じゃなくて、ち〇この方が好きなんですか?」
「ちがっ……どっちもしゅきっ♡」
立て続けに吐精。
「はあっ♡ んああっ、あああああああああああああっ♡ あーーーっ♡♡」
染み込んでいく。
精液の一滴、精子の一匹が膣壁から融け合って、ヒミカと一つになっていく。
(あ、これは間違いなく妊娠する。というか、もうしてる)
「魔王の子を産んだ汚名なんて、僕の精液で上書きします。ヒミカ……勇者の子、いや、僕とヒミカの子を産んでほしい」
射精の快感で苦悶に顔を歪めるユーマの、汗ばみながらも真摯な眼差しを受け止めて、反射的に子宮の頸管粘液が分泌される。
ヒミカはやっと理解した。
「ユーマの方が、ううん。ユーマだから、気持ちいい」
「ヒミカ?」
「私、今初めて恋人同士のエッチをしてるの。気持ちよくて、ふわふわして、安心しできるの」
「当たり前です。僕はヒミカの夫ですから」
「うん。だから、これからはもっともっと、ユーマと気持ちよくなりたい」
ペニスがすっぽりと収まった子宮に手を当てた。
「【誘惑の濡れ瞳】!」
「魅了……! でも、勇者としての力はほとんど失われたはずじゃ」
「そうだよ。だからこれは、おまじない。こうして、ずーっとくっついて、お互いに好き合って、抱きしめ合えるようにって」
「あなたって人は!」
「あンっ!」
荒々しくも優しく、ヒミカをうつ伏せにして、背後から抱きしめるような体位になる。
ごりゅりゅっ!
とっくに子宮の奥まで貫いているペニスがさらに身体を内側から圧迫し、ヒミカは下半身の骨が全てぐにゃぐにゃに溶けてしまったかのように錯覚する。
「そんなことしなくても、僕はヒミカに出会った時から魅了されてる! 四六時中ヒミカのことばかり考えて、股間膨らませてるんですよ! ヒミカは!?」
「私、も! カッコいいユーマに魅了されてるっ♡ 考えるだけで、濡れちゃうの♡ ユーマになら、何されてもいい! 好きにしていい! ヒミカのこと、愛(めちゃくちゃに)してほしい!」
「言いましたね。では、僕にしか振り向かないよう、ヒミカの全てにマーキングしますから!」
三度目の射精。
全身が激しく痙攣し、一瞬意識さえ遠のく。
でもその分、より一つに繋がっていく感覚に満たされる。
ユーマの顔がヒミカの耳元に来て、堪らず振り返って無心に舌を絡め合う。
粘液で内側も外側もどろどろで、抱きしめ合う身体の境界線がもう曖昧だ。
二人は魅了し、誘惑される。
魔王を逝かせた旅の終わり。
生と肉体を噛みしめながら互いにイかせ合う、長い夜になりそうだ。
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そろそろ、新しい物語をお願いします。
とりあえず、応援のポイントは毎日入れて置きますのでよろしくお願いします。
完結おめでとうございます。
本当はもう少し、ヒミカとユーマの活躍とエッチな物語を読んで居たかった。
実は、第2部とかあったりして期待してみます。
もしくは、もう違う物語の構想があれば早くお願いします。
でも年末ですね、年賀状とか、年末準備で忙しいですよね!
自分も、明日から年賀状を始めなければ〜
良い物語をありがとうごさいました。
ひまやんさん、この度は一話から遅筆にも関わらず最後まで付き合ってくださり、誠にありがとうございました。
「もう少し読んでいたかった」というご感想は、書き手にとって最大の誉め言葉で、嬉しく思います。
第二部は残念ながらありませんが、何かしらまた執筆はしていく所存です。
その際はR18かも保証はできず、ご期待に沿えないかもやしれませんが、ひまやんさんの応援を励みにさせていただきます。
よいお年をお過ごしくださいませ。
ひまやんさん、いつもご感想ありがとうございます!
全く、ユーマは羨ましいですよ、ほんと……(?)
ユーマは自分だけがヒミカを守る騎士だと思ってるんで、まさしく穏やかじゃないでしょうね……
ヒミカも罪な女の子です