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本編
アミュレットの意味・・・
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アルフレッドは、そのまま俺をベッドへと下ろした。
「ギルバート?」
ずっと俯いたまま喋らない俺を不思議に思ってか、アルフレッドが顔を覗き込んでくる。俺は、堪えきれずに嗚咽を洩らした。
「ひっ、ぐすっ」
「なっ、なんだよ。どうしたって言うんだ。」
「ベネディクトに、軽蔑されたかも・・・」
泣きながらそう洩らせば、アルフレッドは舌打ちをしながらプイッと横を向いた。
「チッ、そんなことか。その程度ならそれでいいだろ。」
「その程度って、お前なあ!そもそもお前のせいで俺は・・・」
「ほお、俺のせいで?昨日俺に失禁させられたのが気持ちよすぎて魔力流された拍子に思い出しちゃったせい、ってことか?」
「なっ、違っ」
「そう言うことだろ?」
そう言って顔を近づけて来るアルフレッドに思わず後ずさる。
「俺だってまさか失禁するとは思わなかったんだぜ?せいぜい勃つとかその程度だろうってな。」
「う、ぐすっ、それは・・・」
確かに昨日は意識が飛ぶほど気持ちよくて、それを今日魔力を流された拍子に思い出してしまったというのもアルフレッドの言う通りだ。
「ああ、そうだよ!お前のせいで、俺の体おかしくなって・・・もう、どうしてくれるんだよ・・・!」
俺はいっぱいいっぱいになってアルフレッドを責め立てた。そんな俺にアルフレッドは頭を掻きながら投げやりに言い放つ。
「ああ?そんなの、ちゃんと責任を取ってやるよ。」
「せ、責任って・・・そもそも何でこんなことするんだよ。」
「そんなの、お前のことが好きだからに決まってるだろ。」
「・・・えっ?」
「だから、俺はお前のことが好きなんだよ!じゃなきゃここまでする訳ないだろ。」
そういって照れ隠しの様にされた口付けに戸惑いを隠せない。
「は、はあ??!?嫌いなんじゃなくて・・・好き?お前が俺を・・・」
自分で言っていて混乱する。だってアルフレッドは俺に仕返ししているはずじゃ・・・それが好きだったなんて一体どういうことなのか。
「いつからだ?」
「たぶん、小さい頃から。自覚したのは数年前だけど。」
「そ、そんな馬鹿な・・・」
だって小説では純粋に仕返しされていたのに、昔から好きだったなんておかしい。あるいは小説の内容の後に何かあったのだろうか。
「だから、俺はお前を手放したりなんか絶対にしない。」
考え込んでいる俺に、アルフレッドは真剣な眼差しで告白の様にそんなことを言ってくる。返事に困って黙った俺にアルフレッドが続けた。
「だから、あのアミュレットは俺にくれ。」
「へ?何で今アミュレットの話が・・・」
「なんでって自分の魔力を込めたアミュレットなんて、普通夫とか恋人にあげるものだろ。」
「・・・・・・」
「さては知らなかったな?」
「う、そんなの知らなかったよ!でも、欲しいって言うならお前にやる!」
聞けば自分の魔力を込めたアミュレットというのは、夫へ無事を祈るという意味で渡す他、自分はあなたのものだという意味もあるらしい。
そんな意味は知らず、俺はハワードさんのアドバイスのもと、手作りの品に挑戦しただけだ。小さい頃教会で見ていたアミュレットなら作れると思ったのだ。
そんな意味があったと知って恥ずかしいが、知らずに作ったのだからそこに込められた意味というのは無効だろう。それに元々アルフレッドにやるつもりで作ったものだしやつが欲しいと言うのならやってもいい。
俺は混乱する頭でそう考えてアミュレットをアルフレッドにやった。
「それで、これは元々誰にやるつもりだったんだ?」
「そ、それは・・・」
やっぱり誤魔化されてはくれないか。そう思って言葉に詰まっていると、アルフレッドは更に詰め寄ってくる。
「言わないとまた失禁させるぞ。」
「うぅ、お前は本当に俺が好きなのかよ・・・」
アルフレッドの態度に疑念が生まれる。正直言うのはものすごく癪だ。癪なのだが・・・
「だから・・・・・・だよ」
「えっ?」
「だから、元々お前に作ったんだよ!」
「・・・・・・・・・」
せめて無言はやめてほしい。あの話を聞いた後じゃ、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。俺は何を誤魔化したいのかもわからないまま変な言い訳をした。
「こ、これはただのお礼というか、誕生日プレゼントというか・・・さっき言ってた意味があるようなものじゃなくて・・・ハワードさんに手作りの品を勧められたから、これなら作れるかなって挑戦しただけで・・・」
しどろもどろになってまとまらない言い訳を続ける俺だったが、アルフレッドにキスで黙らせられた。
「ギルバート?」
ずっと俯いたまま喋らない俺を不思議に思ってか、アルフレッドが顔を覗き込んでくる。俺は、堪えきれずに嗚咽を洩らした。
「ひっ、ぐすっ」
「なっ、なんだよ。どうしたって言うんだ。」
「ベネディクトに、軽蔑されたかも・・・」
泣きながらそう洩らせば、アルフレッドは舌打ちをしながらプイッと横を向いた。
「チッ、そんなことか。その程度ならそれでいいだろ。」
「その程度って、お前なあ!そもそもお前のせいで俺は・・・」
「ほお、俺のせいで?昨日俺に失禁させられたのが気持ちよすぎて魔力流された拍子に思い出しちゃったせい、ってことか?」
「なっ、違っ」
「そう言うことだろ?」
そう言って顔を近づけて来るアルフレッドに思わず後ずさる。
「俺だってまさか失禁するとは思わなかったんだぜ?せいぜい勃つとかその程度だろうってな。」
「う、ぐすっ、それは・・・」
確かに昨日は意識が飛ぶほど気持ちよくて、それを今日魔力を流された拍子に思い出してしまったというのもアルフレッドの言う通りだ。
「ああ、そうだよ!お前のせいで、俺の体おかしくなって・・・もう、どうしてくれるんだよ・・・!」
俺はいっぱいいっぱいになってアルフレッドを責め立てた。そんな俺にアルフレッドは頭を掻きながら投げやりに言い放つ。
「ああ?そんなの、ちゃんと責任を取ってやるよ。」
「せ、責任って・・・そもそも何でこんなことするんだよ。」
「そんなの、お前のことが好きだからに決まってるだろ。」
「・・・えっ?」
「だから、俺はお前のことが好きなんだよ!じゃなきゃここまでする訳ないだろ。」
そういって照れ隠しの様にされた口付けに戸惑いを隠せない。
「は、はあ??!?嫌いなんじゃなくて・・・好き?お前が俺を・・・」
自分で言っていて混乱する。だってアルフレッドは俺に仕返ししているはずじゃ・・・それが好きだったなんて一体どういうことなのか。
「いつからだ?」
「たぶん、小さい頃から。自覚したのは数年前だけど。」
「そ、そんな馬鹿な・・・」
だって小説では純粋に仕返しされていたのに、昔から好きだったなんておかしい。あるいは小説の内容の後に何かあったのだろうか。
「だから、俺はお前を手放したりなんか絶対にしない。」
考え込んでいる俺に、アルフレッドは真剣な眼差しで告白の様にそんなことを言ってくる。返事に困って黙った俺にアルフレッドが続けた。
「だから、あのアミュレットは俺にくれ。」
「へ?何で今アミュレットの話が・・・」
「なんでって自分の魔力を込めたアミュレットなんて、普通夫とか恋人にあげるものだろ。」
「・・・・・・」
「さては知らなかったな?」
「う、そんなの知らなかったよ!でも、欲しいって言うならお前にやる!」
聞けば自分の魔力を込めたアミュレットというのは、夫へ無事を祈るという意味で渡す他、自分はあなたのものだという意味もあるらしい。
そんな意味は知らず、俺はハワードさんのアドバイスのもと、手作りの品に挑戦しただけだ。小さい頃教会で見ていたアミュレットなら作れると思ったのだ。
そんな意味があったと知って恥ずかしいが、知らずに作ったのだからそこに込められた意味というのは無効だろう。それに元々アルフレッドにやるつもりで作ったものだしやつが欲しいと言うのならやってもいい。
俺は混乱する頭でそう考えてアミュレットをアルフレッドにやった。
「それで、これは元々誰にやるつもりだったんだ?」
「そ、それは・・・」
やっぱり誤魔化されてはくれないか。そう思って言葉に詰まっていると、アルフレッドは更に詰め寄ってくる。
「言わないとまた失禁させるぞ。」
「うぅ、お前は本当に俺が好きなのかよ・・・」
アルフレッドの態度に疑念が生まれる。正直言うのはものすごく癪だ。癪なのだが・・・
「だから・・・・・・だよ」
「えっ?」
「だから、元々お前に作ったんだよ!」
「・・・・・・・・・」
せめて無言はやめてほしい。あの話を聞いた後じゃ、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。俺は何を誤魔化したいのかもわからないまま変な言い訳をした。
「こ、これはただのお礼というか、誕生日プレゼントというか・・・さっき言ってた意味があるようなものじゃなくて・・・ハワードさんに手作りの品を勧められたから、これなら作れるかなって挑戦しただけで・・・」
しどろもどろになってまとまらない言い訳を続ける俺だったが、アルフレッドにキスで黙らせられた。
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