君が届かなくなる前に。

谷山佳与

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第1章 王太子殿下の婚約者候補

王立学院ヴァーニル

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フレイアス王国。大陸の中央にある大国である。
女神フレイアの祝福を受けのたこの国は今もなお数々の伝説が残っている。
その中で有名なのは女神の色彩を受け継ぐものは、国を繁栄させる。
プラチナブロンドとチェリーピンクの瞳を持つ者は、フレイアの祝福を受け、フレイアの愛し子として数々の分野で功績を残している。
そしてフレイアの色彩を両方もった者は必ず女の子で、フレイアの娘として必ず王家へと迎えられる。
なぜなら、その娘が王城へ現れると決まって、フレイア自身が姿を表すからで、必ず大切にされる。

その伝説は国中の女の子の憧れの物語だ。
多くはフレイアの血を引く王族や貴族に多いが、まれに平民にも生まれる場合がある。
なので過去には平民から王妃へとなったものもいるらしい。
フレイア王国の民は平民貴族問わず魔力を持っている。そして、魔力が膨大でない限り両親の色彩を持つのだ。
国中の子供たちは五才になると各領地にある一番大きい教会で魔力の測定を行うことが義務付けられている。
魔力量を調べる事で色彩が変わる子も現れるからだ。
魔力が多かれ少なかれ、魔力を持っていれば、国が運営する王立ヴァーニル学院へ入学することがはできる。
それぞれの魔力量や、学力によってクラスは編成されるが、魔力量が多い者学力が優秀な者が入る事ができる。
学年のそれぞれのトップは、学年代表を勤め生徒会への加入が義務ずけられている。

その、由緒ある学院には今、第二王子殿下を筆頭に六侯爵家の子息子女が通っている。
それぞれ生徒は勿論、国中の憧れの人物が通い出す学年の前後は、お近づきになろうと多くの入学者が増えるのだ。

第二王子である、ライラック・ウィル・ヴィ・フレイアス殿下。
キャラメル色のクセのある髪に、ラベンダー色の瞳を持っている。魔術より、武術、剣術が得意な王子様で高等部の三年生で、生徒会長を務めている。
つまり、高等部の三学年が一番今生徒数が多いのである。
王太子殿下が通われていたころに比べれば少ないそうだが、それでも、生徒数は千を優に超える。
そして、第二王子の隣にいるのが、六候爵家の一つ知のエレノアール侯爵家の令嬢。
現宰相を父に持ち、学力が常にトップの令嬢レティーシア・フォン・エレノアール。
貴族には珍しく魔力無し・・・・の候爵家の末娘であり、副会長を務めている。
オレンジ色の髪にコバルトブルーの瞳を持つ彼女は、同じ年のライラック殿下の婚約者ではなく、第一王子で王太子殿下の婚約者候補である。
この二人が今のヴァーニル学院学生会のトップふたりである。
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