3 / 31
本編 東の妖精姫
再会。
しおりを挟む
レティーシア様より招待状を受けてから、準備に追われたものの久しぶりに充実した日々を送れた様に思えた。
参列する際のドレスも、夜会のドレスもなんとか間に合い私はノアお兄様とご一緒にオステン王国を出発したのは一週間前。
現在私たちが乗る馬車は、フレイアス王国王城の東門を通過し王城を目指していた。
「メリーが通っていた学院はここから近いのかい?」
「そうですね、私が通っていた学院は西地区になりますので、王城のある中央地区を通過した先に為ります。東地区は、どちらかというと武具や、鍛冶屋が多い地区になりますね。」
「そうなんだね。地区毎に取り扱っているモノが違うんだね。」
「えぇ。レティーシア様からそうお聞きしております。西地区は学生街となっておりますので、ほとんど学院生向けの店舗が多いですわ。」
王都の五つに別れている地区に付いて簡単に説明をしているうちに、城門に着き、更に奥の王族用の馬車留めまで進んでいく。
身分ごとに入口は異なるが、基本的には他国の王族、高位貴族が使用する入口は王城の謁見の間に一番近い位置にある。
ノアお兄様にエスコートされつつ馬車を降りれば、そのまま国王陛下に御挨拶をする為謁見の間へと向かった。
予定よりも若干早く着いたのだが謁見の間には、国王陛下並びに王妃様、ラザルート王太子殿下がいらした。
玉座の前まで進むと、カーテシーをする。
「おもてを上げよ」
フレイアス国王の言葉に、下げていた視線を陛下達へと向ける。
「ノア王太子殿下、並びにメリッサ王女こ度は、王太子の婚姻の儀への参加嬉しく思う。」
「有難うございます。フレイアス王太子殿下のご成婚おめでとうございます。妹共々婚姻の儀への参加嬉しく思います。」
ノアお兄様が挨拶をされた後、ラザルート王太子殿下と目があった。
髪の色彩はライラック殿下と違うが、目元はよく似ていると思った。
「陛下よろしいでしょうか。」
「よい。」
「ありがとうございます。メリッサ王女は、レティーシア嬢の要望での急遽参加されるとお聞きしております。レティーシア嬢の願いを叶えていただき有難うございます。」
「と、とんでもないことでございます。レティーシア様には在学中大変お世話になりましたし、招待していただき、嬉しく思います。」
「それはよかった。ライラックも気にかけていたようだから、私の方から伝えておきます。」
「有難うございます。」
「この王城はとても賑やかだから、もし不都合などあったらすぐに侍女や騎士達に行ってくれれば対処するから、遠慮なく言ってくださいね。」
「はい。」
ドキンと跳ねる心臓に平然を装いながら、笑顔で答える。
滞在中は王城のゲスト棟は自由に行き来しても構わないことと、図書館の出入りの許可を貰うとそのまま与えられた部屋へと向かった。
「フレイアス王家は幼い子供は居なかったよね?」
「えぇ、私もそう記憶しております。王族で一番年下の方は第1王女のジェニファー殿下で、現在学院生ですので王城にはいらっしゃらないと存じます。」
「賑やかだというのは、どういう事だろうね?」
と、ノアお兄様と一緒に部屋へ向いながら、フレイアス王国の王族について考えてみたが特に思い当たる節はなく、滞在期間中にその疑問は解消するだろうと思った。
参列する際のドレスも、夜会のドレスもなんとか間に合い私はノアお兄様とご一緒にオステン王国を出発したのは一週間前。
現在私たちが乗る馬車は、フレイアス王国王城の東門を通過し王城を目指していた。
「メリーが通っていた学院はここから近いのかい?」
「そうですね、私が通っていた学院は西地区になりますので、王城のある中央地区を通過した先に為ります。東地区は、どちらかというと武具や、鍛冶屋が多い地区になりますね。」
「そうなんだね。地区毎に取り扱っているモノが違うんだね。」
「えぇ。レティーシア様からそうお聞きしております。西地区は学生街となっておりますので、ほとんど学院生向けの店舗が多いですわ。」
王都の五つに別れている地区に付いて簡単に説明をしているうちに、城門に着き、更に奥の王族用の馬車留めまで進んでいく。
身分ごとに入口は異なるが、基本的には他国の王族、高位貴族が使用する入口は王城の謁見の間に一番近い位置にある。
ノアお兄様にエスコートされつつ馬車を降りれば、そのまま国王陛下に御挨拶をする為謁見の間へと向かった。
予定よりも若干早く着いたのだが謁見の間には、国王陛下並びに王妃様、ラザルート王太子殿下がいらした。
玉座の前まで進むと、カーテシーをする。
「おもてを上げよ」
フレイアス国王の言葉に、下げていた視線を陛下達へと向ける。
「ノア王太子殿下、並びにメリッサ王女こ度は、王太子の婚姻の儀への参加嬉しく思う。」
「有難うございます。フレイアス王太子殿下のご成婚おめでとうございます。妹共々婚姻の儀への参加嬉しく思います。」
ノアお兄様が挨拶をされた後、ラザルート王太子殿下と目があった。
髪の色彩はライラック殿下と違うが、目元はよく似ていると思った。
「陛下よろしいでしょうか。」
「よい。」
「ありがとうございます。メリッサ王女は、レティーシア嬢の要望での急遽参加されるとお聞きしております。レティーシア嬢の願いを叶えていただき有難うございます。」
「と、とんでもないことでございます。レティーシア様には在学中大変お世話になりましたし、招待していただき、嬉しく思います。」
「それはよかった。ライラックも気にかけていたようだから、私の方から伝えておきます。」
「有難うございます。」
「この王城はとても賑やかだから、もし不都合などあったらすぐに侍女や騎士達に行ってくれれば対処するから、遠慮なく言ってくださいね。」
「はい。」
ドキンと跳ねる心臓に平然を装いながら、笑顔で答える。
滞在中は王城のゲスト棟は自由に行き来しても構わないことと、図書館の出入りの許可を貰うとそのまま与えられた部屋へと向かった。
「フレイアス王家は幼い子供は居なかったよね?」
「えぇ、私もそう記憶しております。王族で一番年下の方は第1王女のジェニファー殿下で、現在学院生ですので王城にはいらっしゃらないと存じます。」
「賑やかだというのは、どういう事だろうね?」
と、ノアお兄様と一緒に部屋へ向いながら、フレイアス王国の王族について考えてみたが特に思い当たる節はなく、滞在期間中にその疑問は解消するだろうと思った。
0
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@コミカライズ決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
【完結】メルティは諦めない~立派なレディになったなら
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
レドゼンツ伯爵家の次女メルティは、水面に映る未来を見る(予言)事ができた。ある日、父親が事故に遭う事を知りそれを止めた事によって、聖女となり第二王子と婚約する事になるが、なぜか姉であるクラリサがそれらを手にする事に――。51話で完結です。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる