君がずっと好きでした。〜君が届かなくなる前に。〜

谷山佳与

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本編 東の妖精姫

再会。

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レティーシア様より招待状を受けてから、準備に追われたものの久しぶりに充実した日々を送れた様に思えた。
参列する際のドレスも、夜会のドレスもなんとか間に合い私はノアお兄様とご一緒にオステン王国を出発したのは一週間前。
現在私たちが乗る馬車は、フレイアス王国王城の東門を通過し王城を目指していた。

「メリーが通っていた学院はここから近いのかい?」
「そうですね、私が通っていた学院は西地区になりますので、王城のある中央地区を通過した先に為ります。東地区こちらは、どちらかというと武具や、鍛冶屋が多い地区になりますね。」
「そうなんだね。地区毎に取り扱っているモノが違うんだね。」
「えぇ。レティーシア様からそうお聞きしております。西地区は学生街となっておりますので、ほとんど学院生向けの店舗が多いですわ。」

王都の五つに別れている地区に付いて簡単に説明をしているうちに、城門に着き、更に奥の王族用の馬車留めまで進んでいく。
身分ごとに入口は異なるが、基本的には他国の王族、高位貴族が使用する入口は王城の謁見の間に一番近い位置にある。
ノアお兄様にエスコートされつつ馬車を降りれば、そのまま国王陛下に御挨拶をする為謁見の間へと向かった。
予定よりも若干早く着いたのだが謁見の間には、国王陛下並びに王妃様、ラザルート王太子殿下がいらした。
玉座の前まで進むと、カーテシーをする。

「おもてを上げよ」

フレイアス国王の言葉に、下げていた視線を陛下達へと向ける。

「ノア王太子殿下、並びにメリッサ王女こ度は、王太子の婚姻の儀への参加嬉しく思う。」
「有難うございます。フレイアス王太子殿下のご成婚おめでとうございます。妹共々婚姻の儀への参加嬉しく思います。」

ノアお兄様が挨拶をされた後、ラザルート王太子殿下と目があった。
髪の色彩はライラック殿下と違うが、目元はよく似ていると思った。

「陛下よろしいでしょうか。」
「よい。」
「ありがとうございます。メリッサ王女は、レティーシア嬢の要望での急遽参加されるとお聞きしております。レティーシア嬢の願いを叶えていただき有難うございます。」
「と、とんでもないことでございます。レティーシア様には在学中大変お世話になりましたし、招待していただき、嬉しく思います。」
「それはよかった。ライラックも気にかけていたようだから、私の方から伝えておきます。」
「有難うございます。」
「この王城はとても賑やかだから、もし不都合などあったらすぐに侍女や騎士達に行ってくれれば対処するから、遠慮なく言ってくださいね。」
「はい。」

ドキンと跳ねる心臓に平然を装いながら、笑顔で答える。
滞在中は王城のゲスト棟は自由に行き来しても構わないことと、図書館の出入りの許可を貰うとそのまま与えられた部屋へと向かった。


「フレイアス王家は幼い子供は居なかったよね?」
「えぇ、私もそう記憶しております。王族で一番年下の方は第1王女のジェニファー殿下で、現在学院生ですので王城にはいらっしゃらないと存じます。」
「賑やかだというのは、どういう事だろうね?」

と、ノアお兄様と一緒に部屋へ向いながら、フレイアス王国の王族について考えてみたが特に思い当たる節はなく、滞在期間中にその疑問は解消するだろうと思った。
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