君がずっと好きでした。〜君が届かなくなる前に。〜

谷山佳与

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指輪を注文して数週間後、俺はレティと兄貴の三人と数人の護衛と共に隣国オステンの王宮に到着していた。
勿論ルキウスに頼んでいた指輪は出発当日に納品された。
今夜俺たちの歓迎会を含めた婚約式を行う。
オステンの国内貴族全員が参加するらしい。

現在俺は案内された客室にてレティの準備が終わるまで、兄貴と一緒にお茶をして待つことにした。

「珍しく、緊張してる?」
「え?あぁ、緊張してる。なんでも余裕でこなす兄貴が羨ましい。」
「私だって緊張したよ?しかもレティは何故か私と婚約できないと思い込んでいたから余計にどうしたらこっちを見てくれるだろうか?とか色々考えたもんだ。」
「兄貴でも緊張するんだな。」
「緊張するさ、それがレティに関わることであれば余計に。だから、その緊張は愛する相手と一緒になるために必要な事だと思えばいいさ。」
「そうだな。それよりも今回の衣装、三人でお揃いなんだろう?俺としてはメリーとお揃いが良かった。」

少し拗ねたような口調になってしまったが、兄貴は苦笑しながらも嬉しそうに笑っていた。

「誰が三人でお揃いですって?メリーにも私とお揃いになるようにデザインを送ったに決まっているじゃない。短期間でしょうが、衣織り物や服飾にが主産業になっているオステンですもの準備出来ているに決まっているわ。だから四人でお揃いよ。」

と、準備出来たレティが奥の部屋から出てきて、拗ねる俺の頬を軽くつねった。

「レティが身内に激甘なの知っているだろう?」
「ひってる。」

そんなレティを後ろから抱きすくめる兄貴は、今までにないくらい甘い表情をしていた。
堂々といちゃつけるからだろうし、何よりこの部屋には俺たち三人と、マリーしか居ない。
身内しかいないこの状況であれば、確実に兄貴は素の状態であるからレティにべったリなのだが、俺とレティがじゃれ合うのは、止めず見守るような状況だ。

「ラズ様、今夜は私この部屋には戻りませんからライと仲良くしてくださいね。」
「それはどういう意味?」
「メリーとマリーとアルマ様と女子会をするのです!男子禁制ですので悪しからず。」
「狡い!」
「ずるくありませんわ。女の子同士の情報共有交換はとても大切なことですもの。」

そういえば二人は黙り込むがどこか、すねた表情をしているが気付かなかったことにしよう。
マリーが絡めば二人は黙認するしかないし、私の機嫌を損ねるような事はしない。

「それでは参りましょうか。」

と、話を強制的に終了させると会場である大広間へ向かう事にした。
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