君がずっと好きでした。〜君が届かなくなる前に。〜

谷山佳与

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この手に求めたら2。

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メインストリートにあるシニオン商会の本店へと入れば、カウンターの奥に後輩の姿を見つけた。
カウンターに居た店員にルキウスへ、”学院の先輩が来た”と伝えればわかるからと伝言を頼む。
それまでは店内の商品を少し見ることにした。
レティ曰く、店頭に並んでいる商品にも掘り出し物があるわよ。
との事だ。
装飾に関しては、身内の誕生日プレゼントを買うときにしかじっくりと見ることはないし基本的にレティと一緒に買いに行くので特に悩むことはない。
今回ばかりは、同行できないレティに対して仕方が無いと思うので、ルキウスのセンスに頼るしかない。
俺自身と言えば、要望さえ満たしてくれればデザインはなんでもいいのだが、初めてメリーに贈るプレゼントなのでしっかり考えようと思うが、正直自信はない。
ただ、喜んでくれればいいとは思っている。
どんなデザインにするか考えていたら、ルキウスが”一人でこられるなんて珍しいですね”と驚きながらこちらへやってくると、すぐに奥の個室へと案内をしてくれた。


「今回はどのような商品をお求めでしょうか?」
「兄貴とレティがお揃いで付けている指輪を覚えてるか?」
「えぇ、勿論。先日婚姻式用に納品したばかりです。」
「今日は、婚約用としてシンプルなデザインのものを準備して欲しい。時間はあまりないだろうが頼めるか?」


そう言った俺の言葉に一瞬固まったルキウスだったが意図を読み取ったであろう、満面の笑を浮べ”おめでとうございます”と告げた。

「デザインはどうされますか?」
「デザインは俺はレティやジェニーと違って疎いからな、要望としては、アメジストと薄いブルーの石を使用して欲しい。」
「そうなりますと、スカイブルートパーズがいいかと。今工房に試しに入荷させた石がいくつかあるので持ってきますね」

部屋を一度出ていったルキウスは、小箱をいくつか持って戻ってきて”これがイメージが近いのではないでしょうか?”と言い、一つの箱を開けた。
箱の中には小ぶりながらも、メリーの瞳によく似た色をした石が納まっていた。

「イメージ通りだ。デザインはルキウスに一任したいが、指輪のデザインはどのようなモノがある?」
「ライラック殿下は婚姻された後も、王太子ご夫妻の様に重ねてつけられる予定でしょうか?」
「もちろん。」
「でしたら、こういった石がはっきり映えるデザインとシンプルなデザインで、王太子殿下と違うのは石の配置の仕方でしょうか?」
「相手にはアメジストメインでこの石をサイドに二つ配置したものと、俺の方は指輪自体に埋め込むことは可能であれば、逆の色合いの配置で作ってくれ。」
「分かりました。いつ頃必要でしょうか?」
「なるべく早く。だな。父上が日程に関しては早急に詰めて話すとは仰っていたが、二週間から一箇月後には必用になると思う。」
「なるべく急がせます。」
「急遽申し訳ないがよろしく頼む。」

指輪の注文をしたあと、少し店内を見て回り城へと戻った。
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