王子の生涯物語

中臣鎌足の助

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3.王女様生誕祭

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グスタフが7歳の年、王女様は無事28歳の誕生日を迎えた。
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「「「王女様!誕生日おめでとうございます!!あの、これ、使用人一同からのお祝いの花束です。」」」

「あら、使用人の皆様ありがとう。」

――――――――――――――――――

「アドルフ君…ついに、誕生日来ちゃったよ。。

「…」

「ねぇ、聞こえてる??」

「…」

「ねえってば!」

「聞こえてるよ!…どうしよう。お母様にあげる薔薇をまだ見つけれてないよ。」


「…ねぇ、グスタフ君、違うものにしない?」

「嫌だよ!僕はお母様の好きなものをあげたいんだ!」

「王女様は気持ちのこもったものだったら何でもいいと思うけどな。」

「…気持ちのこもったもの…か。」

――――――――――――――――――

「ねぇ、アンや。」

「どうかされましたか、王女様」

「私の息子が居ないの。私の誕生日なのに…」

(あぁ、王太子様は王女様へのプレゼントを取りに行ってるんだわ)

「王女様、王太子様はお出かけになっていますわ」

「あら、そうなの…」

――――――――――――――――――

「ウィル!!!足元!」

「え?!」
「うわぁ!」

「ウィルーー!!」

ガラガラ
(崖が崩れる)



「ウィル!ウィル!!!ウィルが…落ちちゃった。」

「勝手にこ、殺さないでくれるかな。な、何とか大丈夫だから、早く引き上げてくれ」

「ウィル!片手で僕の手を掴んで!」

「くっ、ごめん、もう、力が、入ら、ない。」

「ウィル!踏ん張るんだ!掴んでくれ!」

「もう、おち、る…。」

「ウィルーーーー!!!」

バタン

「「ん?」」

「…グスタフ…こ
こ、足がつくじゃないか。」

「あ、ほ、ホントだね。あはは」

「「はは、ははははなは」」

「あー、よかった。安心したら涙が出てきたよ。」

「僕もだよ、グスタフ。」

「ねぇ、ウィル、気付いてないかもしれないけど、ずっと僕のこと呼び捨てだよ?」

「あ、ホントだ。ごめん、グスタフ君」

「いや、呼び捨てのまんまでいいよ!あれ?ウィルの足元に咲いてるのって…」

「え?あ!!」

「「赤い薔薇だ!」」


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作者「やヴァイ…この回、すごくグダグダです。申し訳ないです。在り来りのパターンすぎて、苦笑いが止まらない! ただ、次の話くらいからもう少し成長しますので、応援よろしくお願いします」

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