1 / 4
1、異世界へ
しおりを挟む
―ポタポタポタ
直人(また、蛇口を閉め忘れたようだ。月に1回はこういうミスをしてしまうな。)
直人が一人暮らしを始めて、もう1年は経とうとしていた。
親に無理を言って私立大学に行ったものの就職試験にことごとく落ち、22でフリーターになってしまった。
去年、実家を親に追い出されアパートで一人暮らしを始めた。
幸いなのは、家賃3万4000円は親持ちということだ。
直人「ふぁ~、よく寝たなぁ。そろそろバイト行かないと。」
直人は、コンビニのバイトをしており、月の給料は約20万であった。
店長「あ、直人くんおはよ。今日は給料日だから仕事終わったら少し待っててね」
直人「おはようございます。はい、分かりました。」
このコンビニは、珍しく給料は全て封筒に入れてくれるシステムであった。
直人「あーー、終わったぁ。あ、そうだ、待ってないといけないんだったな。今月は…26日を8時間だから約20万くらいか。妥当だな。一生フリーターでいいかもな…」
店長「それはいけないよ。はい、給料。ちゃんとした職は見つけるんだよ!」
直人「あ、聞かれてました?ありがとうございます。まぁ、できれば探します。では、お疲れ様です。」
直人は持ってきたバックにお金の入った封筒を入れ外へ出た。
―ウィーン
今は冬だ。朝も感じたが夜は一層肌寒い。
直人「早く帰ろ。」
自転車で10分ほどの距離にある家へは商店街を一つ抜けて大通りの横断歩道を渡った先だ。
直人「ふんふんふーん」
イヤホンをして鼻歌を歌いながら自転車を漕ぎながら帰る。
日常だ。
家まであと少しだ。
そう思った。
帰ったら暖房をつけて温まろう。
お風呂に入ろう。いや、まず、お風呂を掃除しなければ、めんどくさいな。
いつも通りのことを考えていた。
大通りの横断歩道前に来た。
アパートはもうすぐ目の前だ。
横の人が横断歩道を渡ろうとした。
直人も渡ろうとして前へ出た。
しかし、歩行者用の信号は赤だった。
直人は気づかなかった。
次の瞬間、横から車が突っ込んできた。
―グシャ
骨の軋む音がする。
直人は自分が死ぬことを悟った。
次の瞬間には意識はなかった。
――――――――――――――――――
―チュンチュン
目が開かない。
感覚的にはどこも痛くない。
多分自分は寝そべっている状態なのだろう。
直人(死んだのか。小鳥のさえずりが聞こえる…天国か。目が見えないな。思えば面白くもない人生で終わったな…。親にも迷惑かけたな。悔いが残るな。)
いきなり目が開けた。
目の前は、木で覆い尽くされていた。
森のようだった。
起きて周りを見渡してみた。
持っていたバッグ以外は何も無い。
服は着たままだ。
どこも痛くないし怪我もしてないようだ。
直人「ここはどこだ。森か?おれは、家に帰っていて…事故って。それで…どーなったんだ。」
どこかわからず困惑していた。
―ガサッ
直人「!!!」
「ガルルルル」
直人「なんだこいつ…」
身体は虎のような柄。
顔にたてがみがあり、
顔は狼に近い。
???「ウルガーが居たぞ!ここだ!みんな来てくれ!」
直人「な、何事!?え?なに…」
「ガルルルル。バゥ!!!」
???「君は離れてくれ!」
直人「あ、はい。」
直人は目の前で起こっていることを理解出来なかった。
見たこともない動物と、それと戦う複数の男性。
みんな剣を持っている。
戦闘が終わったようだ。
???「大丈夫だったか?怪我はないか?」
直人「あ、大丈夫です、あの、さっきのは?それと、あなた達は??」
???「さっきのは、ウルガーという魔獣だ。このごろ増えてきて困っているんだよ。
私達は、森の守護者という名前のハンターチームだ。私の名前は、モーリーだ。
お前は何をしにこの森に?丸腰じゃないか。」
直人「いや、あの、その、何をって言われても…」
モーリー「言えないのならいい。森を出るにはそこをまっすぐ行けばつく。」
直人「は、はい。助けていただいてありがとうございました。」
モーリー「いいってことよ。気をつけろよ。」
直人は急ぎ足で森を出ていった。
森の出口が見え少し足を緩めた。
そして、先程から思ってたことを口にしたくなった。
直人「多分、ここは…異世界だ…」
直人(また、蛇口を閉め忘れたようだ。月に1回はこういうミスをしてしまうな。)
直人が一人暮らしを始めて、もう1年は経とうとしていた。
親に無理を言って私立大学に行ったものの就職試験にことごとく落ち、22でフリーターになってしまった。
去年、実家を親に追い出されアパートで一人暮らしを始めた。
幸いなのは、家賃3万4000円は親持ちということだ。
直人「ふぁ~、よく寝たなぁ。そろそろバイト行かないと。」
直人は、コンビニのバイトをしており、月の給料は約20万であった。
店長「あ、直人くんおはよ。今日は給料日だから仕事終わったら少し待っててね」
直人「おはようございます。はい、分かりました。」
このコンビニは、珍しく給料は全て封筒に入れてくれるシステムであった。
直人「あーー、終わったぁ。あ、そうだ、待ってないといけないんだったな。今月は…26日を8時間だから約20万くらいか。妥当だな。一生フリーターでいいかもな…」
店長「それはいけないよ。はい、給料。ちゃんとした職は見つけるんだよ!」
直人「あ、聞かれてました?ありがとうございます。まぁ、できれば探します。では、お疲れ様です。」
直人は持ってきたバックにお金の入った封筒を入れ外へ出た。
―ウィーン
今は冬だ。朝も感じたが夜は一層肌寒い。
直人「早く帰ろ。」
自転車で10分ほどの距離にある家へは商店街を一つ抜けて大通りの横断歩道を渡った先だ。
直人「ふんふんふーん」
イヤホンをして鼻歌を歌いながら自転車を漕ぎながら帰る。
日常だ。
家まであと少しだ。
そう思った。
帰ったら暖房をつけて温まろう。
お風呂に入ろう。いや、まず、お風呂を掃除しなければ、めんどくさいな。
いつも通りのことを考えていた。
大通りの横断歩道前に来た。
アパートはもうすぐ目の前だ。
横の人が横断歩道を渡ろうとした。
直人も渡ろうとして前へ出た。
しかし、歩行者用の信号は赤だった。
直人は気づかなかった。
次の瞬間、横から車が突っ込んできた。
―グシャ
骨の軋む音がする。
直人は自分が死ぬことを悟った。
次の瞬間には意識はなかった。
――――――――――――――――――
―チュンチュン
目が開かない。
感覚的にはどこも痛くない。
多分自分は寝そべっている状態なのだろう。
直人(死んだのか。小鳥のさえずりが聞こえる…天国か。目が見えないな。思えば面白くもない人生で終わったな…。親にも迷惑かけたな。悔いが残るな。)
いきなり目が開けた。
目の前は、木で覆い尽くされていた。
森のようだった。
起きて周りを見渡してみた。
持っていたバッグ以外は何も無い。
服は着たままだ。
どこも痛くないし怪我もしてないようだ。
直人「ここはどこだ。森か?おれは、家に帰っていて…事故って。それで…どーなったんだ。」
どこかわからず困惑していた。
―ガサッ
直人「!!!」
「ガルルルル」
直人「なんだこいつ…」
身体は虎のような柄。
顔にたてがみがあり、
顔は狼に近い。
???「ウルガーが居たぞ!ここだ!みんな来てくれ!」
直人「な、何事!?え?なに…」
「ガルルルル。バゥ!!!」
???「君は離れてくれ!」
直人「あ、はい。」
直人は目の前で起こっていることを理解出来なかった。
見たこともない動物と、それと戦う複数の男性。
みんな剣を持っている。
戦闘が終わったようだ。
???「大丈夫だったか?怪我はないか?」
直人「あ、大丈夫です、あの、さっきのは?それと、あなた達は??」
???「さっきのは、ウルガーという魔獣だ。このごろ増えてきて困っているんだよ。
私達は、森の守護者という名前のハンターチームだ。私の名前は、モーリーだ。
お前は何をしにこの森に?丸腰じゃないか。」
直人「いや、あの、その、何をって言われても…」
モーリー「言えないのならいい。森を出るにはそこをまっすぐ行けばつく。」
直人「は、はい。助けていただいてありがとうございました。」
モーリー「いいってことよ。気をつけろよ。」
直人は急ぎ足で森を出ていった。
森の出口が見え少し足を緩めた。
そして、先程から思ってたことを口にしたくなった。
直人「多分、ここは…異世界だ…」
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
元公務員、辺境ギルドの受付になる 〜『受理』と『却下』スキルで無自覚に無双していたら、伝説の職員と勘違いされて俺の定時退勤が危うい件〜
☆ほしい
ファンタジー
市役所で働く安定志向の公務員、志摩恭平(しまきょうへい)は、ある日突然、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。
しかし、与えられたスキルは『受理』と『却下』という、戦闘には全く役立ちそうにない地味なものだった。
「使えない」と判断された恭平は、国から追放され、流れ着いた辺境の街で冒険者ギルドの受付職員という天職を見つける。
書類仕事と定時退勤。前世と変わらぬ平穏な日々が続くはずだった。
だが、彼のスキルはとんでもない隠れた効果を持っていた。
高難易度依頼の書類に『却下』の判を押せば依頼自体が消滅し、新米冒険者のパーティ登録を『受理』すれば一時的に能力が向上する。
本人は事務処理をしているだけのつもりが、いつしか「彼の受付を通った者は必ず成功する」「彼に睨まれたモンスターは消滅する」という噂が広まっていく。
その結果、静かだった辺境ギルドには腕利きの冒険者が集い始め、恭平の定時退勤は日々脅かされていくのだった。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる