嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道

Canaan

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番外編

Radical Romance 1

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※※※
本編最終話その後の二人。
※※※



 今期のヒューイが受け持つことになった研修生は十二人。これまでで最多である。
 新人騎士の指導を続けて数年、一人で受け持つことが出来る研修生は八人が限界だと考えていたが──それ以上は指導の質が落ちると判断したのだ──今は助手のヘザーがいるため、ヒューイの負担も減る。そこで思い切って人数を増やしてみた。
 研修生はフェルビア王立学校卒業生──騎士になるという進路が決定しており、単位を取得済みの者から順に送られてくる──であり、基本的にその年齢は十八歳から二十歳。
 だが、今期は一人だけ他と年齢の違う者がいた。

「キャシディ副教官。この後ちょっと、剣の型を見てもらってもいいですか」
「ん? いいわよ」
 その日の研修が終了した途端、ヘザーの方へ駆け寄る男がいる。
 オーウェン・ブリット、二十二歳。書類によれば、彼は病気のために休学し、異国で二年ほど療養していたらしい。それで他の研修生よりも年齢が上なのだ。
 背の高さはヘザーと同じくらい。つまり、この地方での成人男性の平均的な身長だ。筋肉がついている方ではないが、華奢という訳でもない。二年も遅れるほどの大病を患っていたようには見えなかった。いったい何の病気だったのだろうと不思議に思う気持ちはあるものの、オーウェンが他の研修生に後れを取ることはない。おそらくは完治していて、オーウェンにとっては過去のことなのだ。研修に差し支える様子もないので、改めて病名を訊ねるのも気が引けた。
「できれば打合い稽古もお願いしたいんですけど、大丈夫ですか」
「構わないけど」
 居残り練習の相談をする二人を、物欲しそうな目で見ている男たちがいる。
 オーウェン以外の研修生である。

 今期の研修が始まって二週間が過ぎようとしているが、ヒューイはあることに気づき始めていた。
 ヘザーは、年下の男にウケがいい。
 確かに彼女はさっぱりしていて話しやすいし、指導者側の立場だからといって偉そうに振舞うこともない。研修生たちの目には頼れるカッコいいお姉さんとして映っているのだと窺える。
 それに……研修初日の彼らはヘザーを見て、一瞬ぼうっとなっていた。
 この王城内では、ヘザーは長身のためにかなりの有名人で、新人騎士たちの間でも「やたらと背の高い女がいる」と噂になっていたようだった。そして伝達の段階で「やたらとデカい女がいる」、「バカでかい女がいる」という風に変わり、最終的には「グリズリーみたいな女がいる」という話になっていたらしい。新人騎士たちはその噂を真に受けていたのだろう。そして研修初日に現れたヘザーを見て拍子抜けしたのだ。
 ヘザーは絶世の美女という訳ではないが、グリズリーみたいな女を思い描いた後ならばかなりの美人に見えるのかもしれない。一同ヘザーに見入り、仲間同士で小突き合ってひそひそ話をしたり、顔を赤らめて俯いたりしていた。
 ヒューイは内心苛つきながらその様子を眺めていた。

 さらに現在も苛つきながら研修生たちの様子を見る。
 皆ヘザーに稽古をつけて欲しいのだが、ちょっと気後れしている。そして比較的ヘザーと年齢の近いオーウェンが先陣を切った……が、その他大勢はやはり気後れしてオーウェンに続くことが出来ない、といったところだろう。
「どうした。今日の研修は終了したぞ」
 ヒューイが彼らに話しかける。
「居残り稽古したい者がいるなら申し出るがいい。人数によっては僕も参加する」
 そう付け足すと、全員ぶるぶると首を振って帰り支度を始める。ヘザーには手取り足取り教えてもらいたいが、ヒューイにはいて欲しくないという事だ。
 まったく、今期の研修生はどうしようもない奴らばかりである。
 似たようなことを毎度毎度ぼやいているが、今回はヘザーが絡んでいるぶん、苛立ちの質が違う気がした。
「では当番の者が剣を片付けるように」
 練習用の剣が入った木箱を指さし、それからヘザーのいる方を見た。
「ヘザー君。この稽古場は明朝、ベネディクトのグループが使う。稽古後、地面の整備をしておきたまえ」
「ええ」
「居残りもいいが……怪我には気をつけたまえよ」
「はーい」
「返事は歯切れよく!」
「は、はい!」
 そこでヒューイも稽古場を後にしたが、少し歩いたところで振り返った。
 ヘザーがオーウェンの周りをぐるりと一周し、気になったところを二、三告げて構えを修正させているところだった。ヘザーが身体を屈め、オーウェンとの距離がぐっと縮まる。その上でヘザーはオーウェンの剣の握りを直してやっている。もちろん互いの手が触れる。
「……。」
 ヒューイは奥歯を噛みしめながらヘザーたちに背を向けた。

 オーウェンの方には下心がありそうだがヘザーに他意はない。仕事だからやっているのだ。それはヒューイも分かっている。
 新人研修は約三か月にわたって行われる。これを一年で三度繰り返す。研修生を受け持っていない期間はこれまでの反省点を纏めて次に活かすための資料を作ったり、自分の送り出した新人騎士の様子を見に行ったり、異国の騎士教育を参考にするために視察に出向いたり、それなりにやる事がある。
 ヘザーは、結婚する前にもう少しだけ仕事を続けたいと言った。一度……出来れば二度くらいは新人騎士を送り出してみたいのだと。
 ヘザーには仕事を辞めてもらい、すぐに婚約を発表して結婚の準備を始めたいヒューイであったが、彼女の意思を尊重することにした。
 そして、今になってちょっと後悔し始めている。
 頭では仕事だと、彼女に他意はないと分かっていても、他の男がヘザーの周りをうろついていると非常に苛々するのだ。
 ヘザーはいつ仕事を辞めるつもりなのだろう。周囲が男ばかりで気が気でないのもあるが、はっきり言って今のままではヒューイもやり辛い。研修生たちに二人の関係を悟られないようにするために、毎日神経をすり減らしている。
 さっきの会話だってそうだ。ヘザーが怪我をするのではないかと心配で、ついうっかり過保護な科白を吐いてしまい、慌てて取り繕ったら今度は厳しいことを言ってしまった。彼女に対する態度が段々と不自然になって来ている気がする。
 さっさと仕事を辞めて結婚の準備を始めてくれと言いたいところだが、この件では一度ヘザーと衝突していることもあるし、いったん頷いている話を覆すのもどうかと思う。
 ため息をついて胃の辺りを押さえた。



 仕事を終えたヒューイが自宅へ戻ると、バークレイ家の執事が真っ先に彼を出迎えた。そしてヒューイが不在の間の、屋敷内での一日の出来事の報告を聞く。特に変わったことはないようだった。
「手紙が何通かと、それから小包が届いております」
「わかった」
 机の上を見ると、銀のトレイの上に封筒がいくつか。その隣には薄茶の紙に包まれた荷物が二つ置いてあった。一方の包みには高級雑貨店のスタンプが、もう一方の包みには薬種屋のスタンプが押してある。注文してあったものが届いたのだ。中身を確認したくて気が逸ったが、執事がまだ部屋の入り口のところに立っている。
「まだ何かあるのか」
「……いえ」
「では、下がっていいぞ」
 ヒューイはそう言ったが、執事は胸の前で手を揉み絞った。その様子は何も無いようには見えない。普段は淡々と仕事をこなすバークレイ家の執事である。このような態度は珍しい、そう思ってヒューイが首を傾げると、彼は少しためらった後に口を開いた。
「ヒューイ様。どこか……具合の悪いところでも?」
 執事は机の上の小包とヒューイの顔を見比べた。これが雑貨店からの荷物だけであれば彼は何も言わなかっただろう。だが薬種屋から届いた荷物があるから、ヒューイの具合が悪いのかと心配しているらしい。
 しかしヒューイは病気をしている訳ではない。怪我でもない。が、購入した品物は堂々と口にできるものでもなかった。
「ああ……効果の高い湿布薬があると聞いて、取り寄せてみただけだ」
 今期の研修生たちに使わせてみて、実際によく効くようだったら職場の置き薬に採用してみようと思う、と、そんな説明をした。
「まったく、新人どもはすぐに打ち身だ筋肉痛だと言って動けなくなる。困ったものだ」
「左様でございますか」
 これまでヒューイは使用人に向かって職場の愚痴など零したことはなかったのだが、人間、嘘を吐く時は妙に饒舌になる。言い終わった後で脚色し過ぎただろうかと心の中で冷や汗をかいたが、執事はそれで納得したようだった。
 執事が部屋を出て行った後、ヒューイはそのまま暫く待った。扉を開けて顔を出し、周囲に誰もいないことを確認してから扉の掛け金を下す。それから包みの紐を解いた。


*


 今日は仕事が終わった後に二人で会う約束をしている。
 ヘザーは周囲に他人の気配がないことを確認して、ヒューイの部屋の扉を開け、素早く身を滑り込ませた。
 ヒューイの姿はまだない。ヘザーはランプを灯して、それから寝台の縁に腰かけた。
 二人の関係が始まってから、兵舎の中のヒューイの居室にはだいぶ物が増えたように思える。
 以前は替えのシャツと筆記用具が置いてあるだけで、寝台も暖炉も使っている様子が窺えなかった。今は暖炉の脇には薪が一抱え分置いてある。これは、ヘザーのために用意してくれたものだ。こうして彼を待っている間、寒かったら火を熾すようにと。
 そして机の脇の棚にはブランデーの入ったデキャンタと、ショットグラスが置いてあった。部屋が温まるまでに寒かったら飲め、という事らしい。ちなみにヘザーが際限なく飲むことを懸念してか、デキャンタの中身はきっちりショットグラス二杯分。ヒューイ・バークレイは細かい男なのである。
 知り合ったばかりの頃は、ヒューイのことを神経質で嫌な奴だとばかり思っていたが、あの細やかな気配りが自分に向けられているのだと思うとちょっとくすぐったい。
 デキャンタの中で輝く飴色の液体を眺めながら、飲んじゃおうかな、でも今夜は寒い訳じゃないしなあと考えていると、扉が開いた。ヒューイだ。彼は部屋の中にヘザーがいることを確認してから静かに扉を閉めた。
「……待たせたか?」
「ううん、全然」
 ここで彼に駆け寄ってみるのも良いと思うが。ヘザーは敢えて寝台に腰かけたまま、ヒューイに向かって両手を広げ、足をぱたぱたさせた。
 ヘザーが何を求めているか、気づいたに違いないがヒューイは表情を変えることはなかった。ただヘザーの顔を見ながらこちらへ近づいてくる。そしてごく自然に、彼は身体を屈めてヘザーの腕の中に収まってくれた。
 抱き合って、互いの頬が触れて、そのまま口づけをかわす。
 こんな風にいちゃつくのは久しぶりだった。ヒューイからのお誘いでもあればヘザーはいつでもウェルカム状態だったのだが、彼が自分から……なんてことはまず無い。しかも研修が始まったばかりだったので、こちらから襲うのも躊躇われていた。タイミングを見誤れば「研修が始まったばかりなのに何を考えている、たるんでいる!」と怒られてしまいそうだったから。
 でも、研修開始からもう二週間以上経っているし、そろそろいいんじゃないかなあ……ヘザーがヒューイの唇を軽く食むと、彼も応えてくれた。両手でヘザーの頬を挟み、角度をつけて、深く口づけてくる。
 ああ、すごい。うっとり。これぞ愛し愛される喜びってやつなんじゃない? このまま押し倒してくれないかなあ。それとも、自分からいっちゃう? ヒューイごと寝台に倒れ込もうと目論んで、彼の背に回した腕に力を込めようとしたその時、
「そう言えば、君に渡すものがあった」
 ヒューイが身を引いてしまった。彼はそのまま机のところまで歩いて行く。抽斗から何かを取り出し、机の上に置いた。
 渡すもの、とは机の上にある物体のことだろうか。というか、ヘザーもそちらへ行かなくてはいけないのだろうか。それではいちゃいちゃゾーン──寝台──から遠ざかってしまうではないか! ちょっと不満に思ったものの、ヒューイはヘザーがやって来るのを待っている。渋々と腰をあげた。

 机の上に乗っている包みは二つ。一つは薄茶色の包装紙に包まれた状態で、高級雑貨店のスタンプが押してあった。ヒューイはまずそちらをヘザーの方に突き出した。
「これを君に」
「……私に?」
 この雑貨店ならば知っている。騎士になってわりとすぐの頃、入ってみたことがある。そして商品の値段を見て、何も買わずに帰った……以来、「自分が入るような店では無かった」と、足を踏み入れてはいない。
「開けてみたまえ」
「う、うん……」
 大きさのわりに、結構重い。中身が何なのか見当もつかないまま紐を解いて包装紙を剥ぎ取った。
 箱の中に入っていたのは、石鹸と蝋燭であった。
「君は僕の香りが好きだと言っていただろう。僕はここ数年、この石鹸を使用している。君も使ってみたまえ」
「え、ええ……」
「それから就寝前に、この香料入りの蝋燭に火を灯す」
「へ、へえ……」
 確かにヒューイはいつも良い香りをさせていて、ヘザーはそれを嗅ぐたびにムラムラする。
「この香りには、一日の疲れを癒す効果があるそうだ。君が気に入ったのなら、これからは君の分も注文する。遠慮なく言いたまえ」
「う、うん。ありがとう……」
 出来ればヒューイ本体から嗅ぎたいのだが……。ちょっとだけ微妙な気持ちになったが、ヒューイがヘザーのために何かを選んでくれた、その気持ちはとても嬉しい。お礼を言って受け取る。
 次にヒューイはもう一つの箱──木製の箱で、掛け金がついている──を開け、中に入っていたものを取り出して見せた。
「今後、君と……会う日は、これを使うことにする」
「……これ、何?」
 透明な液体の入っている壜だった。傾けると、中の液体がどろりと動く。
「避妊薬だ」
「……はあっ?」
「聞こえなかったのか? 避妊薬だ」
 ヒューイは真面目な顔で答える。ヘザーは瞬きを繰り返した。ヒューイ・バークレイという男と、避妊薬という代物がヘザーの頭の中では繋がらなかったのだ。
「え、な、何で……」
「今の状態で君を妊娠させるわけにはいかないだろう。当たり前……というか、遅すぎるくらいの判断だ」
「まあ、そ、そうなんだけど……」
 身体を重ねる時、ヒューイはヘザーの中に種を蒔かない。だから、順番を違える事にはならないとヘザーは思っていた。
「それだけでは駄目だ。男の側が常に制御できるとは限らないだろう」
 そこでヒューイは、思わぬ妊娠で予定外の結婚をする羽目になった男女の話や、堕胎で命を落とした女の話を例に挙げた。
「僕は君が孕んだら早々に夫婦になるつもりではいるが、それでも順番を違えるのは避けたい。君だって周囲からあれこれ言われるのは嫌だろう」
 婚約発表から挙式までがあまりに早いと、色々と噂になる。商人や農夫ならば一過性のものだろうが、バークレイ家のような立場ともなると……ヘザーには想像もつかない。
「う、うん?」
 ヘザーのくぐもった返事を同意と捉えたらしいヒューイは、薬の使用法の説明を始めた。
「この液体を海綿に含ませたら、君の中に入れる」
「えっ。い、入れる? どこに!?」
「君の膣内に決まっているだろう。この液体には子種を殺す効果があるそうだ」
「え……い、いちゃいちゃする前に? わ、私の中に入れるの?」
 ヒューイは大きく頷いた。
「前戯の段階で僕が入れることにする」
 ヒューイは真面目な顔で膣内だの子種だの前戯だののたまっている。ちょっと眩暈がした。
 だが、ヒューイはわざわざ避妊薬を買いに出向いたのだろうか。薬種屋で避妊薬を買うヒューイを思い浮かべたら、なんだか笑えた。
「注文して取り寄せたに決まっているだろう!」
「あ。なんだ……そうなの」
「まったく、君は……」
 ヒューイはぶつぶつ言いながら薬の説明を続ける。かなり広く出回っているものらしい。娼館で働く女たちも使うが、若いカップルや、今以上の子供を望まない夫婦にも使われているのだとか。
「へえー」
「とにかく、この薬は僕が管理しておく。君に持たせたら失くしてしまいそうだからな」
「う、うん……」
 ヒューイの判断は正しいと思う。ヘザーの部屋は片付けても三日と持たないのだ。この間所持品をごっそり処分したはずなのに、もう床が見えなくなってきているところだ。
「だが、念には念を入れた方がいいな」
 そこでヒューイは筆記用具と手帳を取り出した。
「君の体調も把握しておきたい。月のものはいつだった?」
「……はあ!?」
「だから、君の月の障りはいつだったか訊いているんだ」
 これほど驚いたのは久しぶりだ。ヒューイは大真面目な顔で、ヘザーの生理がいつだったのかを訊ねている。しかも、それを手帳に書き留めようとしている……。
 そこまでしなくちゃいけないものなのだろうか。ヒューイの手帳にヘザーの生理が書き込まれるなんて、なんか、なんか……。
「え、ええー……。なんか、ヤダー……」
「僕はふざけているわけではない! これは真面目な話なんだぞ」
 ヒューイ・バークレイがふざける訳はない。それは分かる。分かるが。結婚前のカップルは皆こういう事をしているのだろうか? それに。ヘザーが口を割らなければヒューイは「じゃあ結婚するまではイチャイチャしない」とか言い出しかねないのではないか。それも困る。
「う、うーん……」
 ヘザーが言いよどんでいると、ヒューイは勝手に見当をつけ始めた。
「そう言えば、やたらと休憩を取りたがっていた日があったな? しかも用足しにしては戻ってくるのが遅かった。あの時か?」
「えっ」
「妙だと思ってはいたが……あれはいつだったか……」
「ぎゃあ! うわあー!! やめてやめて!」
 ヒューイの態度は淡々としていて、下心とかいやらしさとかがまったく感じられない。冷静な分析そのものだ。しかもいいところを突いている。だからこそ無性に嫌だ。
 ヘザーが大声を出して両手をバタバタさせると、その様子にヒューイがため息を吐く。
「だったら正直に言いたまえ。手帳には、印をつけるだけだ。君の名前を書いたりする訳ないだろう」
「う、うう……」
 ヘザーは観念して口を割らなくてはいけなかった。しかも前回の日付どころか、周期まで白状させられた。久しぶりの逢瀬ではあったが、イチャイチャしたい甘い気持ちはとっくにどこかへ吹っ飛んでいたのだった。



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