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第3章 WILD CARD
02.バークレイ家の家長
しおりを挟む「ジェーン。それと、ソレンソン殿。この後、僕の部屋に来てもらいたい」
食事が終わると、ヒューイがジェーンとランサムを呼んだ。
夕食は豪華なものであった。レジナルドはジェーンたちに、嫌いなものは無いかとか、食べたいものがあったら明日のメニューに組み込もうとか、優しく話しかけてくれたが、ヒューイときたら一人無言でピリピリした空気を投げかけてよこす。おかげで豪勢な料理をゆっくりと味わうことが出来なかった。挙句にこの呼び出しだ。しかもランサムと二人でなんて、何の話があるのだろう。
「さて」
自分の机に座り、その前にジェーンとランサムを立たせたヒューイは二人を一瞥した。
「まずジェーン。君は父の置いてきた手紙を頼りに王都へやってきたのだろうが……君の、今後の展望を聞かせてもらおう」
さっき、レジナルドは今後のことはゆっくり考えなさいと言ってくれたばかりなのだが……。一瞬ムッとしかけたが、ジェーンたちを居候としていつまでも甘えさせておくつもりはないのだろう。ジェーンだってそのつもりはない。両親がいなくなってから、なんとか一人で弟たちを養ってきたわけだし……かなり厳しかったけど。
「私……私は、弟たちを学校へ通わせたいの。お給金のいい仕事を見つけて、なるべく早くこの家を出るつもりよ」
仕事さえ見つかればルルザでだってそうするつもりだったのだ。できれば、ジェーンの収入が安定するまでこの家で双子を預かってもらえたら有難いのだが……それは、意地悪そうなヒューイじゃなくて、優しい伯父に頼んでみよう……。
だが、ヒューイはジェーンの言葉を鼻で笑った。
「働く? ジェーン、本気で言っているのか」
「もちろんよ。宿屋の使用人とか、針子とか、雑貨屋の店員とか……何か、探すつもり」
これまで自分がやってきたことを思うと、薬種屋の助手の仕事でもあれば一番良いのだが、そういった仕事はあるのかどうか、これも後で伯父に聞いてみよう。伯父が後ろ盾になってくれれば、仕事もぐんと見つけやすくなるはずだ。感じの悪い従兄とは違って、きっと伯父は快く協力してくれるだろう。
ジェーンはこの家にいつまでも厄介になるつもりはないと、そういうつもりで仕事を見つけると言ったのだが、ヒューイが笑ったのはそこではなかった。
「従妹殿。冗談は休み休み言いたまえ。バークレイ家の女が働きに出るなど……それも、宿屋の使用人や針子だって?」
とにかく冗談じゃない、ともう一度ヒューイは言った。
「代々の我が家の女は、女学校を卒業したらすぐに嫁いでいる。働くとしたら王侯貴族の侍女、或いは……女学校の図書館司書あたりだな。それ以外は世間体が悪い」
ヒューイは手元の書類──おそらくはバークレイ家の女性の歴代の嫁ぎ先や勤め先が書いてあるのだろう──をぱらぱらとめくりながら眉間に皺を寄せる。
「は、働くと、世間体が悪いですって……!?」
「良家の子女は、労働で金を稼いだりしない」
だって私は良家の子女じゃないもの……! と言いかけたが、一応は騎士の家系の娘だったのだ。良家の子女として生まれた覚えもなければ、そんな風に育てられた覚えもないが。
「じゃ、じゃあ……働くとしたら……」
「貴族の侍女、或いは女学校の図書館司書。それ以外は認められない。君に務まるとも思えないが」
「う、うう」
悔しいが、確かに教養のない自分には出来ない仕事だ。働くのが駄目だったら、では、どうしろというのだ。
「僕としては君に花嫁教育をほどこして、バークレイ家のために爵位ある男に嫁いで欲しいところだが」
「えっ」
ヒューイはそこでじろりとジェーンを睨んだ。
「君は、ルルザでいったい何をやっていた? 叔父が亡くなって、生家を追い出されてからの話だぞ」
「な、何って……薬草を採って、売ったり……」
「嘘だろ。君たちは殆ど着の身着のままで追い出されたと聞いている。それだけで姉弟三人、食い繋げるわけがない」
「母の形見の品を少しだけ持ち出すことが出来たの。それを、少しずつ売って……」
それでも足りなくなって、ランサムを騙そうとした……ところまでは言いたくない。が、ヒューイにはお見通しだったようだ。
「君たちの売りに出された家の価値、叔父の仕事に借金の額……だいたいの調べはついているぞ。叔父夫婦が駆け落ち婚でゼロからのスタートだったことなどを考えれば、その形見の品が高価な宝飾品だったとはとても思えないな。姉弟三人が半年もやっていける訳がない」
レジナルドがジェーンの父の訃報を知らされた時、ヒューイも自分に従妹がいることを初めて知ったようだ。彼らはジェーンたちの行方を掴むことが出来ずにいたが、もし探し当てることが出来たら、バークレイ家の血を引くものとして恥ずかしくない暮らしを用意するつもりであった。レジナルドは優しさと償いの気持ちから。ヒューイは、家の体裁ために。
「父は、母と祖母を亡くしてからすっかり気持ちが弱くなってしまたんだ。昔はもっと威厳があったんだが……」
少しだけ寂しい口調になったが、彼はすぐに元の感じの悪さを取り戻した。
「現在のバークレイ家の家長は実質、僕だ。父が君に何と言ったかは知らないが、僕のやり方で進めさせてもらう」
つまりこの家に厄介になる以上は、ヒューイに従わなくてはならないらしい。すごくイヤだ……けど、ここまで来たのだから何もなしにルルザへ帰る訳にもいかない。第一もう住む場所がない。何が何でもここで生活の基盤を作って弟たちを学校に通わせたい。ジェーンはしぶしぶ頷いた。ヒューイもジェーンの様子を見て、言い聞かせるように頷いた。
「君をそこらの宿屋や雑貨屋で働かせる訳にはいかない。僕としては嫁いで欲しいが、君には碌な貰い手が現れないぞ……何をして過ごしていたか分からない、空白の期間があるのだからな」
「なっ、なんですって……」
ヒューイはジェーンが身体を売って食い繋いでいたと決めつけたようだ。そんな事はしていない! ……が、危ういところだったのは確かな訳で、違うとも言い切れない。
「ヒューイ殿、ジェーンはまっとうに暮らしていましたよ」
そこでランサムがジェーンの肩を持ってくれたが、散々ジェーンの貞操を狙っていたお前が言うか。とも思ったし、ジェーンが嫁ぐための弁護をされたのだと思うと……なぜか、面白くなかった。
「ソレンソン殿、なぜあんたがそう言い切れるのだ。ルルザから一緒に来たという話だが、ジェーンとはどうやって……まあ、いい。あんたとの話は後だ。今はジェーンの今後について話し合っているのだ」
その話し合いはずいぶん一方的なように思える。
「然るべき家に嫁がせようと思えば、相手は必ず娶る女の事を調べるぞ。ジェーン、君を結婚市場に出してからそんな事になっては目も当てられない。後ろめたい過去を掘り当てられては、王都中の噂になるからな」
結婚市場。そんな言葉が存在するのは知っていた。貴族や金持ちの娘たちが、条件の良い相手を見つけるために社交界へ出ることだ。まさか自分にその単語が使われるとは思ってもみなかったけれど。
後ろめたい過去といえば、ランサムを騙そうとした事くらいだ。ランサムさえ黙っていてくれればジェーンからは埃ひとつ出てこない。だが、そこまで考えてハッと気づいた。……大家さん! 彼の中では、ジェーンはアヘンを作って売りさばいたあげく、貸家の中で売春行為までしていた事になっているのだった。それを調べられたら、バークレイ家にとって大きな痛手となるだろう。
それを知ったヒューイが面食らう所は見てみたい気もするが、伯父が困るところは見たくないし、何より弟たちの将来に関わる。これはいけない。
しかしヒューイは働いてはいけないし、嫁にも出せないと言う。ではどうしろというのだ。
ジェーンの訊ねたい事を悟ったのか、ヒューイは苦々しげに頷いた。
「君のことは僕が引き取る」
「えっ」
「僕が君を妻として娶ると言っているんだ。仕方ないだろう」
「ええっ?」
冗談ではない。喉まで出かかったが、
「君を社交界に出す前に僕が引き取ることによって、君の過去を調べようとする者はいなくなるだろう。もちろんロイドとグレンの面倒も見る。明日、彼らの通う学校の編入手続きを済ませて来よう」
学校……。ロイドとグレンが、学校に通える。ヒューイが通わせようとしている所なのだから、由緒正しき教育機関なのだろう。ああ、でも、このいけ好かない従兄と結婚しなくてはならないのか。……なんで?
頭の中がぐるぐるとし始めた時、
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
ランサムが口を開いた。
一瞬、ジェーンの胸がどきりと弾んだ。ランサムがジェーンとヒューイの結婚に異議を申し立てようとしている、かもしれないのだから。
「ジェーンや双子たちの面倒をみるだけならば、結婚する必要はないんじゃないのかな。現にジェーンは……それほど乗り気じゃないように見えるけど」
「僕だって乗り気ではない!」
ヒューイが机を叩いた。
「仕方ないだろう。僕だって……次の社交シーズンでは、侯爵家の三女か男爵家の娘に狙いを絞ろうかと思っていたところなんだ。それが……何をやっていたか分からない従妹がいると知れてみろ。僕の結婚どころかバークレイ家自体がおしまいだ!」
父が亡くなってから……いや、母が亡くなってからはジェーンだって色々と足掻いた。好きで足掻いていた訳ではない。姉弟三人、生きていくにはそうするしかなかった。それなのに、これまでの人生で一番苦労した時期がバークレイ家の足枷になっている……。
「ジェーンを結婚市場に出す前に僕が娶ってしまう。それが一番いいんだ」
バークレイ家に妙齢の娘がいると世間に知れたら、なぜ社交界デビューさせないのかとそれはそれで噂になる。何か欠陥でもある娘なのかと、好奇心から調べようとする者まで出てくるかもしれない。そうするしかないのだとヒューイは言った。
「し、しかし……」
ランサムはまだヒューイに言い返そうとした。ジェーンは訳も分からず、何かを期待してしまった。
「しかし、君たちはいとこ同士だろう? き、近親相姦みたいじゃないか……!」
だが、ランサムの言葉にジェーンは半目になった。ヒューイも「何言ってるんだこいつ」みたいな表情になっている。
「……いとこ婚が禁止されている国もあるようだが、わが国では認められている。それとも、モルディスのような田舎では我が国の法律が及んでいないのか?」
自分はいったいランサムに何を期待していたのだろう。彼がジェーンとヒューイの結婚を止めてくれたからといって、ランサムがジェーンをここから攫ってくれる訳でもない。というか、自分はそうして欲しいというのだろうか。このどこまで本気か分からぬ調子のいい大嘘つき男に。
だいたいこの人、伯爵の息子なんでしょう? ジェーン姉弟に優しくしてくれて、ジェーンと寝たいと言っていたけれど、それって貴人が戯れに身寄りのない貧乏な娘に手を出そうとしていただけのことじゃない。そう考えてみれば、とんでもないやつだ。
ジェーンの怒りの矛先が何故かランサムに向かい始めた時、ヒューイがびっくりするような事を言いだした。
「ではソレンソン殿。あんたがジェーンを引き取るかね」
「……え? 引き取る、とは」
「あんたがジェーンを娶るかと聞いているんだ。旅の間、ジェーンはあんたに身体を提供していたんだろう? そうでなければ、金も身寄りもない娘が、騎士を護衛に雇うなど出来るわけがない」
「ヒューイ殿、それは違いますよ。ジェーンとは行き先が同じ王都でしたからね。女子供だけでは危険だと、騎士ならば同行を申し出るものでしょう」
……と、ランサムまである事ない事を言い出した。確かに彼はジェーンたちだけで旅するのは危険だと言って同行したに違いないが、理由はそんなご立派な騎士道精神だけでは無かったはずだ。
「仮に、そんな事実はなかったとしようか。だが世間はそうは思わないぞ。若い騎士に年頃の娘……あとは子供だけで旅をしてきたのだろう?」
「いや、その考え方はさすがに乱暴では」
「ちっとも乱暴ではない。あんたは田舎の感覚で旅してきたのだろうが、ここは王都だ。そういった事に世間の目は厳しいぞ。だから、あんたが引き取るのかね、ジェーンを。バークレイ家に妙な噂が立たぬうちに、さっさとジェーンを娶って田舎に引っ込むつもりはあるのかと聞いているんだ。そうしてくれると一番有難いんだがね」
「え。わ、私は……」
二人の男が自分をめぐって言い争っている。しかし「ジェーンは私のものだ」「いや僕のものだ」とかいう少女が夢見るような甘やかな世界ではない。なんと、二人はジェーンを押し付け合っている……。
これまでに様々な苦難を乗り越えてきたはずのジェーンだが、さすがに居た堪れなくなってきた。
「もう、いい……もういい!」
少し声を荒げながら、二人の間に割って入った。
ランサムが「ジェーンを娶ることはできない」と答えるのは知っている。知っているが、彼の口から実際にその科白を聞くのがなんだか怖かった。自分は本当に身体目当てで言い寄られていたのだと、深く深く思い知らされそうで。これ以上ないほど惨めになりそうで。
「ヒューイ。私が貴方と結婚すれば、妙な噂が広がることも無くて……弟たちは、学校に通わせてもらえるのね?」
「無論だ。立派な騎士となるべく、それにふさわしい教育を授けよう」
グレンは騎士になりたいのかな……と思ったが、王都の学校ならば質の良い教育が期待できる。そこに通えるならば彼も喜ぶだろう。ジェーンはヒューイの言葉に頷き、それからランサムを見た。
モルディスの、ソレンソン伯爵のご令息。どうしてか自分の出自を語りたがらなかった騎士様。
「ランサム……旅の騎士様。ここまで送って下さってありがとうございました」
「ジェーン……」
彼は何か言いたそうに見えたが、「君を娶れなくてごめんよ」などと追い打ちをかけられたくない。ジェーンはランサムに向かってぺこりと頭を下げた。
そしてヒューイが立ち上がって机の上を探った。
「そうそう。ソレンソン殿には従妹を送って下さった礼をしなくてはな」
「いや、私はそんな。もう、充分にごちそうになりましたよ」
「剣術大会までは王都にいるのだろう? 宿はお決まりか」
ランサムが首を振り、ヒューイは手にしていたチケットのようなものにバークレイ家の印章を捺した。
「剣術大会までの時期は参加者と見物客が王都にあふれている。連泊できる宿を探すのは大変だぞ。だがこれがあれば、宿屋『金獅子亭』に連泊できる」
先ほどからヒューイが家のため家のためと口にするから、貴族でもないのに何なのだと少し思っていたが、代々王宮に仕えてきた騎士の家系なりに、色々と力を持っているらしい。
「ちなみに『金獅子亭』は貴族や騎士、裕福な者しか宿泊できない由緒ある宿屋だ。安心して利用したまえ」
ヒューイはランサムに向かって、偉そうにぴらりとチケットを差し出した。これだけ感じの悪い相手だ。しかも田舎者と罵られ、あんた呼ばわりまでされて……さすがのランサムでも固辞するのではないかとジェーンは考えた。が、
「あっ、これはどうもご丁寧に」
ランサムは尻尾を振って受取った。
えーっ、受取っちゃうの? 彼にはプライドというものが無いのか……。ジェーンは呆れつつ脱力した。
「それで、ジェーン」
ヒューイの呼びかけに振り向くと、彼は威圧感を纏って後ろに立っている。
婚約の話は今は内々のもので、剣術大会が終わってから発表する予定だという。なんでも、ヒューイも大会に参加するようなのだ。大会は王宮の敷地内で行われるから、王宮騎士であるヒューイは会場の準備に自分の鍛錬と、かなり忙しくなるらしい。そんな時期に弟たちの学校の手続きもしてもらうのだから、厭な奴だがこれに関しては感謝しなくてはいけない。
「これから僕も忙しいが、君たち姉弟も忙しいぞ」
「え、ええ」
まったく新しい生活に入る訳だし、色々とどたばたするであろうことは予測できる。
ぼんやりとしたジェーンの返事に、ヒューイは皮肉げに口元を歪めた。
「君たちには、バークレイ家の人間に相応しい振る舞いを覚えてもらうわけだからな。今後は、僕のやり方でやらせてもらう」
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