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第十五話 レストナ村には事情がありそうな件
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季節外れの黄金色の麦畑を抜け、隣村への道はやがて谷に差し掛かった。
どうやら耕作に向いた土地はアイギナ村まで、隣のレストナ村は少し離れた低木の生えた岩山にあった。むき出しの白灰色の岩がそこいらにあり、斜面の角度も厳しく、畑を作ることは難しそうだ。
崖を平気で上り下りしていく茶色がかった山羊を数頭見かけたほかは、誰と出会うこともなく、カツキとラスナイトは踏まれた枯れ草の生える道を歩いていく。体に比べて大きめのラスナイトの蹄が鳴らす音が軽快で、気付くとカツキは駆け足でラスナイトと並走していた。
「つまり、牛が好んで食べる草が今年はあんまり生えてなくて、牛が痩せてきてる、ってことか」
ラスナイトは頷く。
「そうなの。牛はあれでもグルメでね、しかも大食いだから大変なのよ……放牧って言うけど、ただ放っておけばいいってわけでもないし。それに、放牧する場所は先祖代々村の各家ごとに決まってるから、今からどこか別の場所へ牛を移すことも難しいわ」
ふむふむ、とカツキは自分の頭の中にある牛の放牧のイメージとそう違わず、何とかラスナイトの状況を理解できた。
牛の放牧と聞いて、元の世界では北海道あたりの広大な牧草だらけの平野に白黒の牛が好き放題歩いている、という一般的なイメージもなくはないが、カツキの頭の中には本州や四国九州の山奥で肉牛が野草を食んでいる光景も浮かんだ。北海道ほど平地はなくても、牛を飼う牧場はいくらでもある。それに、牛だって草ばかり食べているわけではないだろう。
「ちなみにだけど、草以外の食べさせるものは?」
すると、ラスナイトは今度は首を横に振った。
「それが問題なのよ。さっきも言ったけど、牛はグルメなの。穀物類なら人間の食糧を欲しがるし、小麦やとうもろこしをあげてちゃこっちが飢えてしまうわ。今年だけならまだいいけど、来年再来年のことを考えると、それと牛の健康もね——牧草の問題を解決しないと意味がないの」
「ふぅん……やっぱり、よそから牧草を買うことも難しい?」
「そうなの、うちは裕福じゃないからね。というより、ご先祖様が北の村との争いで負けちゃったから、放牧地が減ってこんなことに……はぁ」
しょぼんとしてきたラスナイトの様子から、カツキはそう簡単に解決しそうな問題ではないことを何となく見抜く。
何せ、すでに周囲は岩場だらけの山道だ。細く地を這う草花はあっても少なく、ところどころに点在する草原の植物を見ても、どうにも栄養価があるようには見えない。
カツキは『農耕神の手』を使い、足元に生えていた草を一掴み採取し、ステータスを見てみる。
名称:燕麦亜種(仮)
コメント:有機物、タンパク質、デンプン含む糖分、酸類の含有値が低め。総じて栄養価が低く、開花期にもかかわらず上昇の兆しは見られない。
原因と対処:他種との交雑が進み、冷涼な気候と貧弱な土壌での適応が見られるため、これらは家畜牛の飼料に向かない。そのため、サイレージによる乳酸発酵を検討、もしくは粉砕した穀物類を混ぜた飼料とすることを推奨する。
当然だが、『農耕神の手』にそこまで情報を出されても、カツキに理解できるのは一部だけだ。
(このへんに生えてる草の栄養価が低い、っていうことは分かった。逆に言うとそれだけっていうか……サイレージって何? あとやっぱ穀物類も食べさせたほうがいいのか)
もしかすると、ラスナイトなら知っている単語かもしれない。カツキは足を止めて待ってくれているラスナイトへ、尋ねてみた。
「ラス、サイレージとか、発酵って分かる?」
たどたどしくも、ラスナイトは説明しようとした。
「えっと、私もよくは知らないんだけど……昔はね、牛には作ったいいエサをたくさん与えてたんだって。でも、土地争いで追われてからはそれもできなくなって、地下水を掘るだけで精一杯だったの。だから、今はうちの村では誰も、牛に与えるいいエサの作り方を知らないの。北の村なら知ってるかもしれないけど、私たちには教えてくれないだろうから」
なるほど、とカツキはようやく、ラスナイトの住むレストナ村はそれすらできないほど困窮している事実を把握した。もしかすると、人々の口に入る食料もそれほどなく、隣村というのにアイギナ村とは真逆の状態なのかもしれない。
もっとも、隣村といってもそれなりに距離はあり、峠の山道は越えなければならないし、その境界となっている峠から先のレストナ村周辺の土壌は明らかに耕作に向いていない。そこも北にある村から追われた結果、居住しなくてはならなくなった土地だと考えると——。
(ヴィセア王国は、村ごとの土地の領有権がかなりしっかりしてるのかな。ラスがアイギナ村へ簡単に食料援助を言い出さなかったあたり、レストナ村にも大手を振って助けを呼べない事情がありそうだ)
谷を通っての登り道にさしかかり、カツキはなおのことその事情が重いものであることを予想する。もはや馬車は通れず、人と家畜一頭がやっと通れる幅の山道だ。
普段から食糧だけでなく何らかの物資を輸送しているのなら、こんな道では不便すぎる。アイギナ村とは違いすぎる状況から察するに、貧しさから道を拓くことも新しい土地を開拓することもできないのではないか。
であれば、今ある手札を使って工夫するしかない。カツキにできることは『農耕神の手』を使うことだけ、食糧となる作物を超促成栽培で増やしたりというのはあくまで副産物にすぎないし、いつでもいつまでもラスナイトの力になれるわけではないのだ。
カツキは慎重になり、ラスナイトへ控えめに提案する。
「分かった、じゃあそのエサを作ろう。できるだけラスたちに負担がないようにできるかどうか、試してみる」
「うん、ありがとう!」
「まずはレストナ村のラスの土地でどんなものが獲れるか知りたいんだけど」
「それならうちの納屋に行きましょ。去年収穫したものを置いてるから」
カッポカッポとラスナイトの蹄が嬉しそうに岩の地面を叩きながら、スキップを踏んでいく。
狭い山道なのに器用なもので、一方のカツキは崖の下を見ないようカニ歩きすることが限界だった。
少しずつ、太陽は夕暮れの位置にさしかかり、レストナ村の石を積み上げた簡素な家々はそれぞれ玄関先に篝火を熾して、ラスナイトの帰還とカツキの来訪を待っていた。
どうやら耕作に向いた土地はアイギナ村まで、隣のレストナ村は少し離れた低木の生えた岩山にあった。むき出しの白灰色の岩がそこいらにあり、斜面の角度も厳しく、畑を作ることは難しそうだ。
崖を平気で上り下りしていく茶色がかった山羊を数頭見かけたほかは、誰と出会うこともなく、カツキとラスナイトは踏まれた枯れ草の生える道を歩いていく。体に比べて大きめのラスナイトの蹄が鳴らす音が軽快で、気付くとカツキは駆け足でラスナイトと並走していた。
「つまり、牛が好んで食べる草が今年はあんまり生えてなくて、牛が痩せてきてる、ってことか」
ラスナイトは頷く。
「そうなの。牛はあれでもグルメでね、しかも大食いだから大変なのよ……放牧って言うけど、ただ放っておけばいいってわけでもないし。それに、放牧する場所は先祖代々村の各家ごとに決まってるから、今からどこか別の場所へ牛を移すことも難しいわ」
ふむふむ、とカツキは自分の頭の中にある牛の放牧のイメージとそう違わず、何とかラスナイトの状況を理解できた。
牛の放牧と聞いて、元の世界では北海道あたりの広大な牧草だらけの平野に白黒の牛が好き放題歩いている、という一般的なイメージもなくはないが、カツキの頭の中には本州や四国九州の山奥で肉牛が野草を食んでいる光景も浮かんだ。北海道ほど平地はなくても、牛を飼う牧場はいくらでもある。それに、牛だって草ばかり食べているわけではないだろう。
「ちなみにだけど、草以外の食べさせるものは?」
すると、ラスナイトは今度は首を横に振った。
「それが問題なのよ。さっきも言ったけど、牛はグルメなの。穀物類なら人間の食糧を欲しがるし、小麦やとうもろこしをあげてちゃこっちが飢えてしまうわ。今年だけならまだいいけど、来年再来年のことを考えると、それと牛の健康もね——牧草の問題を解決しないと意味がないの」
「ふぅん……やっぱり、よそから牧草を買うことも難しい?」
「そうなの、うちは裕福じゃないからね。というより、ご先祖様が北の村との争いで負けちゃったから、放牧地が減ってこんなことに……はぁ」
しょぼんとしてきたラスナイトの様子から、カツキはそう簡単に解決しそうな問題ではないことを何となく見抜く。
何せ、すでに周囲は岩場だらけの山道だ。細く地を這う草花はあっても少なく、ところどころに点在する草原の植物を見ても、どうにも栄養価があるようには見えない。
カツキは『農耕神の手』を使い、足元に生えていた草を一掴み採取し、ステータスを見てみる。
名称:燕麦亜種(仮)
コメント:有機物、タンパク質、デンプン含む糖分、酸類の含有値が低め。総じて栄養価が低く、開花期にもかかわらず上昇の兆しは見られない。
原因と対処:他種との交雑が進み、冷涼な気候と貧弱な土壌での適応が見られるため、これらは家畜牛の飼料に向かない。そのため、サイレージによる乳酸発酵を検討、もしくは粉砕した穀物類を混ぜた飼料とすることを推奨する。
当然だが、『農耕神の手』にそこまで情報を出されても、カツキに理解できるのは一部だけだ。
(このへんに生えてる草の栄養価が低い、っていうことは分かった。逆に言うとそれだけっていうか……サイレージって何? あとやっぱ穀物類も食べさせたほうがいいのか)
もしかすると、ラスナイトなら知っている単語かもしれない。カツキは足を止めて待ってくれているラスナイトへ、尋ねてみた。
「ラス、サイレージとか、発酵って分かる?」
たどたどしくも、ラスナイトは説明しようとした。
「えっと、私もよくは知らないんだけど……昔はね、牛には作ったいいエサをたくさん与えてたんだって。でも、土地争いで追われてからはそれもできなくなって、地下水を掘るだけで精一杯だったの。だから、今はうちの村では誰も、牛に与えるいいエサの作り方を知らないの。北の村なら知ってるかもしれないけど、私たちには教えてくれないだろうから」
なるほど、とカツキはようやく、ラスナイトの住むレストナ村はそれすらできないほど困窮している事実を把握した。もしかすると、人々の口に入る食料もそれほどなく、隣村というのにアイギナ村とは真逆の状態なのかもしれない。
もっとも、隣村といってもそれなりに距離はあり、峠の山道は越えなければならないし、その境界となっている峠から先のレストナ村周辺の土壌は明らかに耕作に向いていない。そこも北にある村から追われた結果、居住しなくてはならなくなった土地だと考えると——。
(ヴィセア王国は、村ごとの土地の領有権がかなりしっかりしてるのかな。ラスがアイギナ村へ簡単に食料援助を言い出さなかったあたり、レストナ村にも大手を振って助けを呼べない事情がありそうだ)
谷を通っての登り道にさしかかり、カツキはなおのことその事情が重いものであることを予想する。もはや馬車は通れず、人と家畜一頭がやっと通れる幅の山道だ。
普段から食糧だけでなく何らかの物資を輸送しているのなら、こんな道では不便すぎる。アイギナ村とは違いすぎる状況から察するに、貧しさから道を拓くことも新しい土地を開拓することもできないのではないか。
であれば、今ある手札を使って工夫するしかない。カツキにできることは『農耕神の手』を使うことだけ、食糧となる作物を超促成栽培で増やしたりというのはあくまで副産物にすぎないし、いつでもいつまでもラスナイトの力になれるわけではないのだ。
カツキは慎重になり、ラスナイトへ控えめに提案する。
「分かった、じゃあそのエサを作ろう。できるだけラスたちに負担がないようにできるかどうか、試してみる」
「うん、ありがとう!」
「まずはレストナ村のラスの土地でどんなものが獲れるか知りたいんだけど」
「それならうちの納屋に行きましょ。去年収穫したものを置いてるから」
カッポカッポとラスナイトの蹄が嬉しそうに岩の地面を叩きながら、スキップを踏んでいく。
狭い山道なのに器用なもので、一方のカツキは崖の下を見ないようカニ歩きすることが限界だった。
少しずつ、太陽は夕暮れの位置にさしかかり、レストナ村の石を積み上げた簡素な家々はそれぞれ玄関先に篝火を熾して、ラスナイトの帰還とカツキの来訪を待っていた。
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