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第3話 帰還
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帰還した時、そこは3年前に攻略したダンジョンだった。
俺の隣には全身フードを被った男性が立っている。
その隣には3本の尻尾をした白い猫が付いてくる。
さらに隣には黒い犬がついてくる。
白い猫の方の名前が【ハク】という女性なのだがレベルが3000だ。
黒い犬のほうは【ジジ】という男性なのだがレベルが3000だ。
「ハク殿とジジ殿は王の護衛をよろしく頼みますよ、俺はここにまたダンジョンという王国を作りますので、王が決まったおかげで、地獄世界からこちらへ1000体出せるので、そう簡単には倒されませんし、王がいますから」
「それは楽しみです。ここが俺達の国として拠点となるんですね」
「その通りですよ、あなたはここの王です。俺は軍師みたいなポジションですがね」
「魔王なのにですか?」
「それはそうでしょう、まだやりあってませんがあなたは俺より強いですから」
「そうかなー」
「ではハクとジジよろしく頼みますよ、あと、王はジジに乗って移動したほうが楽ですよ」
「いや、いいよ、走るから」
「そうですか、あなたはスキルがないんです。あまり目立つ事はしないように」
「分かってるって、じゃあ、札幌まで走るぜ、ハク、ジジ」
札幌とは北海道都市の中にある一つの街であり冒険者の拠点とされている。
北海道都市の周りは森と山で囲まれている。
俺とハクとジジは地面を蹴り上げた。
歩いて3日はかかる距離を3人は5秒で駆け抜けた。
巨大城壁の城門の手前まで高速で移動すると怪しまれるので、岩の後ろに隠れながら何事もなかったかのように歩いていく。
「そこの者とまれ」
「あ、はい」
「その猫と犬はペットか?」
「はい、ペットです」
「よろしい、何か身分を示せるものがあるか、冒険者の証など」
「あ、これなら」
「よろしい、冒険者の印さえ見れればいい、中身は見せんでいい」
「はい」
その後俺達は街の中に入る。
相変わらず沢山の建物に囲まれている。
公園なんてとても小さいものだし、冒険者ギルドを見つけるのに少し時間がかかった。
3年という月日は札幌を大きくさせるには十分なだけの時間だ。
冒険者ギルドの扉を開けると、数十名の冒険者達が酒などを飲んでゲラゲラ笑っていた。
彼等はこちらを見て笑っている。
俺はまっすぐに受付嬢の所にやってきた。
その受付嬢はフォルナという女性だった。
3年前にもお世話になった受付嬢で、いつも俺の事を気にかけてくれていた。
彼女はこちらを見て真っ青になった。
「え、嘘、ジェルさん生きてたんですか、盾剣ギルドの人が死んだって」
「あ、生きてました」
「ほ、ほんとなんですね」
俺の右手と左手をフォルナの胸に引っ張って、無理やり俺の頭をフォルナの胸に抱きよせる。
「おい、ガキ調子のんな」
いきなり酒瓶が投げられる。
普通に避ける事も出来るが、そうするとフォルナに直撃する。
なので俺はキャッチした。
それもフォルナの胸の中に顔をうずめてる状態で。
フォルナの胸は結構大きくて苦しかったが。
「何するんですか、セルエドさん」
「るせーフォルナはこのセルエドのもんだ。誰にも渡さん」
「へぇ、そうなんですか」
俺は瓶をもったまま。
「おいやめろ、あいつ見ないで瓶掴んだぞ」
「どうせ偶然だろあんなガキ殴れば終わるって」
「やめてください、冒険者同士の暴力沙汰は冒険者資格の剥奪ですよ」
「あーわかったよ」
そう言ってセルエドという奴は冒険者ギルドから出て行く。
その連れも出て行く姿を見ながら。
「そうだ。どうやって生き延びたか教えてください」
「んーと、説明難しいな、たぶん、俺が真実を言っても上層部の人達がもみ消すと思うので、ここで留めて欲しいのですが」
「はい」
「まぁ色々あったという事です」
「そ、そうですか、あまり聞かないほうがいいですね」
「はい、そうだお聞きしたいのですが盾剣ギルドってどうなりました?」
「はい、北海道都市ランキングナンバーワンになり、次は世界ランキングトップテンに入りました」
「さすがだなー」
「彼等はそれぞれ役割分担して各地に散ってるそうですよ、そういえばジェルさんも盾剣ギルドですよね」
「いや、あそこは首になったよ」
「そうでしたか、久しぶりにクエストでもやります?」
「いや、いいよ、僕はちょっとやる事があるんだ。とても大切な事だよ」
「そうですか、ではなぜここに?」」
「盾剣ギルドの事を聞きたくてさあいつらにはお仕置きが必用だから」
「お仕置きですか、でもあなたのレベルでは、う、うそ」
「あまり勝手に人のレベルは見ないほうがいいよフォルナさん」
「計測不能ってどういう事ですか」
「さぁ、俺も分からないよ、じゃあ、元気でね」
「ちょっとまってください」
フォルナが追いかけるが、彼女が扉を開けた時にはその外には俺という存在はいなくなる。
まぁ正確には冒険者ギルドの屋根の上にジャンプしただけ。
真下でおろおろしているフォルナを見て微笑む。
後ろにはハクとジジがいた。
「よろしいのにゃ? あいつ人間の女だからって王に媚びうってにゃ、わたくしが人間だったら王に愛を求めるにゃ」
「まったく、これだから猫は、王は彼女に慈悲を向けてあげたのでござろうよ」
「黙れ犬っころが」
「んだと」
「喧嘩はするな、今からお掃除をするんだから」
「「御意」」
===========
===========
よく虐待は連鎖するという。
母親は祖父と祖母に虐待された。祖父と祖母はそのまた曽祖父と曾祖母に虐待された。だから俺もきっと子供が出来たら虐待してしまうかもしれない。
俺は絶対子供が出来たら自分を犠牲にしてでも虐待するつもりはない。
だからって保障はない。
だから連鎖を終わらせるには、まぁ勝手な認識だが、殺すしかない。
その素となった母親と父親をだ。
「こ、ここはどこだ」
「な、なによこれ」
俺は実家に戻るなり、母親と父親が農作業しているのを背後から首を叩いただけだ。それだけで気絶してくれたので、小屋に連れ込んで、縛っただけだ。
ここは元々祖父母の家だったが、祖父母が亡くなり、マンションからこちらに引っ越したという訳だ。
母親は醜悪で嫌味な顔をさらし、父親はきょろきょろしながらびくびくしている。
ここが自分たちの小屋だとは思い出せないようだ。
彼等が俺を何度も殴り飛ばし小屋だというのに。
「お久しぶりです母さんと父さん」
「ああ、あんたか、早く縄をほどきな、またぶつよ」
「お前か本当父さんの事をなんだと思ってんだ」
「ほどきませんよ、それに父さんの事はゴミだと思ってます」
「おい、そんな反応しくさって、また殴られてーのかごら」
「全然怖くないですよお父さん、あなたより怖いものと1000年間殺し合いをしてきましたから」
「意味がわからん」
「母さんと父さんはよく包丁を使って俺を脅しましたね、これが包丁です」
それは明らかに包丁のレベルを超えていた。
マグロ包丁と呼ばれるもの。マグロと呼ばれる巨大な魚をさばく包丁だ。
「母さんはこれで俺の右腕を斬るふりをしましたね、今から父さんの右腕を切断します」
「ちょ、まてえ、父さんだぞ、お前の父親だぞ、おい、やめ、おい、ぎゃあ、ぎゃあああああああああ」
血しぶきが舞い上がりながら、父親の右腕を両断した。
「食っていいぞジジ」
「承知」
ジジは巨大な狼に変身すると、右腕を残さず食べた。
「ひひいいいい、ば、ばけものがいる。お前獣使いになったのかあれ、でも、スキルがないぞ」
「ああ、俺はスキルがないぞ」
「どういうことだ、はぁはぁ、母さんからも言ってやってくれ」
「あまりうるさいから2人とも達磨になれや」
「ひいいいいいい」
「ぎゃああああああああ」
俺はマグロ包丁で2人の腕と足を両断してみせた。
達磨になった2人は血を噴出させる。
普通だとショック死するが、ハクの幻惑魔法で痛みを下げて死なないようにしてる。
「普通なら植木鉢に植えて、お前らに水と食料をあげて、糞尿は肥料にすんだろうけど、俺はそんなに優しくないのでね、なんでお前らみたいなやつらの世話をしないといけないのかと思う訳だ。では、君達に質問しよう、君達にとって子供とはなんだね」
「はぁはぁ、子供は愛するものだ」
「そうだ。父親としてだな」
「じゃあ、俺も愛そう。俺は人生で初めて君達2人を愛そう」
「ああ」
「あああ」
「ジジ全部食え」
「ちょっと待ってくれ、し、しにたくないわああああ、まだまだやりたいことがあああががおああがっごあじごじょ」
「はぁはぁ、嘘だろ母さんが丸かじり、へへ、やべええ、あはああああhふぁいあjぁ」
2人の断末魔を聞いて、俺の心の中がすがすがしい程洗われた気がした。
まるで天国にいるみたいだった。
これで俺の人生計画は地獄直行だけど。
この地上でやれる事だけやれるのはきっと天国だろう。
この爽快感を忘れる事が出来ない。
もっと殺したい。もっともっと凄惨なショーをしたい。
俺にはスキルがない。
それを補うステータスがある。
「ジジ、ハク、今日はありがとう」
「気にするにゃなんて王らしくないにゃ」
「王は堂々としておけでござる」
「ああ、そうするよ」
小屋には誰もいない。
血も何もかもない。
忽然と農村地帯から1つの家族がいなくなっただけだ。
俺の隣には全身フードを被った男性が立っている。
その隣には3本の尻尾をした白い猫が付いてくる。
さらに隣には黒い犬がついてくる。
白い猫の方の名前が【ハク】という女性なのだがレベルが3000だ。
黒い犬のほうは【ジジ】という男性なのだがレベルが3000だ。
「ハク殿とジジ殿は王の護衛をよろしく頼みますよ、俺はここにまたダンジョンという王国を作りますので、王が決まったおかげで、地獄世界からこちらへ1000体出せるので、そう簡単には倒されませんし、王がいますから」
「それは楽しみです。ここが俺達の国として拠点となるんですね」
「その通りですよ、あなたはここの王です。俺は軍師みたいなポジションですがね」
「魔王なのにですか?」
「それはそうでしょう、まだやりあってませんがあなたは俺より強いですから」
「そうかなー」
「ではハクとジジよろしく頼みますよ、あと、王はジジに乗って移動したほうが楽ですよ」
「いや、いいよ、走るから」
「そうですか、あなたはスキルがないんです。あまり目立つ事はしないように」
「分かってるって、じゃあ、札幌まで走るぜ、ハク、ジジ」
札幌とは北海道都市の中にある一つの街であり冒険者の拠点とされている。
北海道都市の周りは森と山で囲まれている。
俺とハクとジジは地面を蹴り上げた。
歩いて3日はかかる距離を3人は5秒で駆け抜けた。
巨大城壁の城門の手前まで高速で移動すると怪しまれるので、岩の後ろに隠れながら何事もなかったかのように歩いていく。
「そこの者とまれ」
「あ、はい」
「その猫と犬はペットか?」
「はい、ペットです」
「よろしい、何か身分を示せるものがあるか、冒険者の証など」
「あ、これなら」
「よろしい、冒険者の印さえ見れればいい、中身は見せんでいい」
「はい」
その後俺達は街の中に入る。
相変わらず沢山の建物に囲まれている。
公園なんてとても小さいものだし、冒険者ギルドを見つけるのに少し時間がかかった。
3年という月日は札幌を大きくさせるには十分なだけの時間だ。
冒険者ギルドの扉を開けると、数十名の冒険者達が酒などを飲んでゲラゲラ笑っていた。
彼等はこちらを見て笑っている。
俺はまっすぐに受付嬢の所にやってきた。
その受付嬢はフォルナという女性だった。
3年前にもお世話になった受付嬢で、いつも俺の事を気にかけてくれていた。
彼女はこちらを見て真っ青になった。
「え、嘘、ジェルさん生きてたんですか、盾剣ギルドの人が死んだって」
「あ、生きてました」
「ほ、ほんとなんですね」
俺の右手と左手をフォルナの胸に引っ張って、無理やり俺の頭をフォルナの胸に抱きよせる。
「おい、ガキ調子のんな」
いきなり酒瓶が投げられる。
普通に避ける事も出来るが、そうするとフォルナに直撃する。
なので俺はキャッチした。
それもフォルナの胸の中に顔をうずめてる状態で。
フォルナの胸は結構大きくて苦しかったが。
「何するんですか、セルエドさん」
「るせーフォルナはこのセルエドのもんだ。誰にも渡さん」
「へぇ、そうなんですか」
俺は瓶をもったまま。
「おいやめろ、あいつ見ないで瓶掴んだぞ」
「どうせ偶然だろあんなガキ殴れば終わるって」
「やめてください、冒険者同士の暴力沙汰は冒険者資格の剥奪ですよ」
「あーわかったよ」
そう言ってセルエドという奴は冒険者ギルドから出て行く。
その連れも出て行く姿を見ながら。
「そうだ。どうやって生き延びたか教えてください」
「んーと、説明難しいな、たぶん、俺が真実を言っても上層部の人達がもみ消すと思うので、ここで留めて欲しいのですが」
「はい」
「まぁ色々あったという事です」
「そ、そうですか、あまり聞かないほうがいいですね」
「はい、そうだお聞きしたいのですが盾剣ギルドってどうなりました?」
「はい、北海道都市ランキングナンバーワンになり、次は世界ランキングトップテンに入りました」
「さすがだなー」
「彼等はそれぞれ役割分担して各地に散ってるそうですよ、そういえばジェルさんも盾剣ギルドですよね」
「いや、あそこは首になったよ」
「そうでしたか、久しぶりにクエストでもやります?」
「いや、いいよ、僕はちょっとやる事があるんだ。とても大切な事だよ」
「そうですか、ではなぜここに?」」
「盾剣ギルドの事を聞きたくてさあいつらにはお仕置きが必用だから」
「お仕置きですか、でもあなたのレベルでは、う、うそ」
「あまり勝手に人のレベルは見ないほうがいいよフォルナさん」
「計測不能ってどういう事ですか」
「さぁ、俺も分からないよ、じゃあ、元気でね」
「ちょっとまってください」
フォルナが追いかけるが、彼女が扉を開けた時にはその外には俺という存在はいなくなる。
まぁ正確には冒険者ギルドの屋根の上にジャンプしただけ。
真下でおろおろしているフォルナを見て微笑む。
後ろにはハクとジジがいた。
「よろしいのにゃ? あいつ人間の女だからって王に媚びうってにゃ、わたくしが人間だったら王に愛を求めるにゃ」
「まったく、これだから猫は、王は彼女に慈悲を向けてあげたのでござろうよ」
「黙れ犬っころが」
「んだと」
「喧嘩はするな、今からお掃除をするんだから」
「「御意」」
===========
===========
よく虐待は連鎖するという。
母親は祖父と祖母に虐待された。祖父と祖母はそのまた曽祖父と曾祖母に虐待された。だから俺もきっと子供が出来たら虐待してしまうかもしれない。
俺は絶対子供が出来たら自分を犠牲にしてでも虐待するつもりはない。
だからって保障はない。
だから連鎖を終わらせるには、まぁ勝手な認識だが、殺すしかない。
その素となった母親と父親をだ。
「こ、ここはどこだ」
「な、なによこれ」
俺は実家に戻るなり、母親と父親が農作業しているのを背後から首を叩いただけだ。それだけで気絶してくれたので、小屋に連れ込んで、縛っただけだ。
ここは元々祖父母の家だったが、祖父母が亡くなり、マンションからこちらに引っ越したという訳だ。
母親は醜悪で嫌味な顔をさらし、父親はきょろきょろしながらびくびくしている。
ここが自分たちの小屋だとは思い出せないようだ。
彼等が俺を何度も殴り飛ばし小屋だというのに。
「お久しぶりです母さんと父さん」
「ああ、あんたか、早く縄をほどきな、またぶつよ」
「お前か本当父さんの事をなんだと思ってんだ」
「ほどきませんよ、それに父さんの事はゴミだと思ってます」
「おい、そんな反応しくさって、また殴られてーのかごら」
「全然怖くないですよお父さん、あなたより怖いものと1000年間殺し合いをしてきましたから」
「意味がわからん」
「母さんと父さんはよく包丁を使って俺を脅しましたね、これが包丁です」
それは明らかに包丁のレベルを超えていた。
マグロ包丁と呼ばれるもの。マグロと呼ばれる巨大な魚をさばく包丁だ。
「母さんはこれで俺の右腕を斬るふりをしましたね、今から父さんの右腕を切断します」
「ちょ、まてえ、父さんだぞ、お前の父親だぞ、おい、やめ、おい、ぎゃあ、ぎゃあああああああああ」
血しぶきが舞い上がりながら、父親の右腕を両断した。
「食っていいぞジジ」
「承知」
ジジは巨大な狼に変身すると、右腕を残さず食べた。
「ひひいいいい、ば、ばけものがいる。お前獣使いになったのかあれ、でも、スキルがないぞ」
「ああ、俺はスキルがないぞ」
「どういうことだ、はぁはぁ、母さんからも言ってやってくれ」
「あまりうるさいから2人とも達磨になれや」
「ひいいいいいい」
「ぎゃああああああああ」
俺はマグロ包丁で2人の腕と足を両断してみせた。
達磨になった2人は血を噴出させる。
普通だとショック死するが、ハクの幻惑魔法で痛みを下げて死なないようにしてる。
「普通なら植木鉢に植えて、お前らに水と食料をあげて、糞尿は肥料にすんだろうけど、俺はそんなに優しくないのでね、なんでお前らみたいなやつらの世話をしないといけないのかと思う訳だ。では、君達に質問しよう、君達にとって子供とはなんだね」
「はぁはぁ、子供は愛するものだ」
「そうだ。父親としてだな」
「じゃあ、俺も愛そう。俺は人生で初めて君達2人を愛そう」
「ああ」
「あああ」
「ジジ全部食え」
「ちょっと待ってくれ、し、しにたくないわああああ、まだまだやりたいことがあああががおああがっごあじごじょ」
「はぁはぁ、嘘だろ母さんが丸かじり、へへ、やべええ、あはああああhふぁいあjぁ」
2人の断末魔を聞いて、俺の心の中がすがすがしい程洗われた気がした。
まるで天国にいるみたいだった。
これで俺の人生計画は地獄直行だけど。
この地上でやれる事だけやれるのはきっと天国だろう。
この爽快感を忘れる事が出来ない。
もっと殺したい。もっともっと凄惨なショーをしたい。
俺にはスキルがない。
それを補うステータスがある。
「ジジ、ハク、今日はありがとう」
「気にするにゃなんて王らしくないにゃ」
「王は堂々としておけでござる」
「ああ、そうするよ」
小屋には誰もいない。
血も何もかもない。
忽然と農村地帯から1つの家族がいなくなっただけだ。
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