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23話 ドラゴンキング
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「では弟子たちよ戦って見せよ」
「「「「うっす」」」」
全員が動き出す。
メイルンが右手と左手を使って、
狼の口のようにしながら、
火炎放射のごとく、赤き炎を噴出。
小型のドラゴンはそれを右手で薙ぎ払う。その薙ぎ払った斬撃が、メイルンに襲い掛かる。そこへドースンが到達、コレクト化していたものを再び解除。
そこには巨大な盾が。
盾は斬撃を吸収するかのようにガードすると。
その後ろから、ネネーネが4本のステッキをジャグリングしながら、
炎、水、土、風の魔法を炸裂。
多種多様な魔法を炸裂することにより、
鱗に亀裂が走る。
それでもドラゴンキングは平気そうにしている。
ネネーネを囮にして、フィーズがドラゴンキングの背後へ到達。
アイテムボックスから剣を呼び出しては何度も切り付け、
折れた剣は放り捨てて、また剣をアイテムボックスから呼び出しては切り付ける。
ドラゴンキングはフィーズの存在に気づくと、一瞬で背後に方向転換。
それに対して、勇者メイルンが走り出す。
至近距離に到達したメイルンは魔王の証である銀髪を輝かせながら。
紅の瞳が真っ赤に燃え盛るように、
炎を噴射。
ドラゴンキングはあわてて、また背後に振り向き、両手で炎をガード。
しかし背後からドラゴンキングを盾にして味方の炎から自分自身の体を守りながら、フィーズは剣から変更してナイフで串刺す。
何度、何度も串刺すと。
鱗が弾ける。
次から次へと鱗をはぎ取る。
炎は無限かと思えるほど吹き続け、
ドラゴンキングは身動きが取れず。
ついに炎が途切れると、
背後を掃除しようとする。
しかし背後を見たとき、
そこにはフィーズの姿はなくなり、
真上から巨大なハンマーを振り落とすドースン、
ドースンを天井近くに吹き飛ばしたのが、ネネーネの風魔法。
ドースンはコレクト化した巨大なハンマーを解除すると。
ドラゴンキングの頭に激突。
頭の鱗がはじけ飛び。
メイルンが走り込み、思いっきりジャンプする。
回転しながら剣を構えて、
ただまっすぐに額に突き刺す。
額から血しぶきがあがり、まるでマグマの血のように地面を溶かす。
しかしすぐにダンジョンの建物のせいか復元してしまう。
ドラゴンキングは雄たけびのようなものを上げながら、ふらりふらりと揺れながら。
死にたくないと叫んでいるかのように、
そしてその光景をみていると、
なんだか悲しくなってきて、
ロンパはようやく思い出した。
ドラゴンキングの正体を。
数千年前、独りぼっちだったアモスは、仲間に出会う前に仲間を拾っていた。
それはとても小さな卵で、そこからドラゴンが生まれた。
それから毎日ドラゴンと一緒に厳しい訓練をしてきた。
そしてドラゴンを迷宮のボスにして、
彼は、彼は。
ロンパは一歩踏み締める。
ゆっくりと一歩ずつ踏みしめていき。
ようやく到達した。
ドラゴンは地面に倒れて、びくりともしない、
それでもロンパは右肩をかるくなでる。
ドラゴンがゆっくりとこちら向いて、
にかりと笑って、あの頃のように小さな、小ぶりな炎を似せてくれた。
ロンパは涙をこらえると。
「わしももうすぐで逝く」
「ぐるううう」
そういってドラゴンはそこから消滅した。
遥かな昔の友は、自分より先にあの世へ行った。
なぜモンスターを復活ポイントで復活させないのか、
それが彼らの気持だから、
ロンパは彼らを改造した。
あらゆる魔法をかけた。
スライム、スケルトン、そしてドラゴン。
モンスターたちはこちらの都合で最強になった。
ならせめて安らかな死を与えてやるのが、
ロンパの役目なのではないだろうかと、そう思うようになっていった。
ドラゴンキングが消滅したとき、フィールドの真ん中に沢山のお金とドロップアイテムが出現する。
ドロップアイテムとお金はすべてドースンが管理することになる。
ドースンは背中の荷物入れに入れると、ようやく自分の役目があるとにかりと笑って見せた。
「では次に行きましょう」
「はい、それにしても強敵でしたよ、こんなに本気を出したの久しぶりだし、こんなにチームワークがよくなるなんて」
「それが修行というものであったり、経験というものであったりする。チームワークはスケルトン戦の時に培ったのかもしれませんねぇ」
「なるほど、それが知恵」
「ネネーネはもうちょっと知恵を蓄えてください」
「ふぉふぉふぉ」
「糞爺は笑うな」
「何気にネネーネちゃんは厳しいね」
「女たらしたまれ」
「ひえええええ」
そこは少しの日だまりがあるかのように明るいパーティーメンバーであった。
「次の間は精霊の間です準備はいいですか?」
全員がこくりと頷くと。
その巨大な扉を開けることとなった。
今回、チキンポッパーたちは現れない。さきほどの攻撃でこりていればいいのだが。
その4階層はほぼ森といってもいいほどの空間であった。
ロンパたちは森の中を歩きながら、湖に到達した。
この階層はとても広いし、森と草原と湖と小さな山があるくらいだった。
不思議と動物たちは姿を現すことがない、
「おそらくここは精霊の間だと考えていいぞ」
ロンパとアモスが知り合い同士で、
アモスから色々情報を教えてもらっているという設定で、
仲間達には信じ込ませている。
そのためロンパのとつぜんの豆知識にも、
仲間たちはおかしいと思ったりはしないようだ。
「この階層では炎系の魔法は使うな、死ぬぞ」
「なぜですか?」
メイルンが当たり前のように尋ねるので、
もうちょっと考えろと突っ込みたい。
「こんな木々や草草ばかりのところで炎を使ってみろ、すべてが燃え盛って、煙でお前たちも死ぬぞ」
「あ、そうだった」
「きゃっきゃっきゃ」
「ううううううううう」
「ひひひひひいひ」
「はやゆああややあ」
「な、なんだ?」
フィーズが当たり前のようにつぶやくと、
あたり中から精霊という精霊が表れる。
まずはシルフの大群、風の精霊と呼ばれているほどだ。
次はウンディーネの大群に、ノームの大群、さすがにサラマンダーは出てこない。
風、水、土の精霊が集まっている中、
パーティメンバーの中で彼らと勝負がつきそうなのはネネーネなのだ。
「ネネーネ頼むぞ」
「任せて、ください」
少し噛んでいたが、シルフとノームとウンディーネの精神攻撃が始まった。
「「「「うっす」」」」
全員が動き出す。
メイルンが右手と左手を使って、
狼の口のようにしながら、
火炎放射のごとく、赤き炎を噴出。
小型のドラゴンはそれを右手で薙ぎ払う。その薙ぎ払った斬撃が、メイルンに襲い掛かる。そこへドースンが到達、コレクト化していたものを再び解除。
そこには巨大な盾が。
盾は斬撃を吸収するかのようにガードすると。
その後ろから、ネネーネが4本のステッキをジャグリングしながら、
炎、水、土、風の魔法を炸裂。
多種多様な魔法を炸裂することにより、
鱗に亀裂が走る。
それでもドラゴンキングは平気そうにしている。
ネネーネを囮にして、フィーズがドラゴンキングの背後へ到達。
アイテムボックスから剣を呼び出しては何度も切り付け、
折れた剣は放り捨てて、また剣をアイテムボックスから呼び出しては切り付ける。
ドラゴンキングはフィーズの存在に気づくと、一瞬で背後に方向転換。
それに対して、勇者メイルンが走り出す。
至近距離に到達したメイルンは魔王の証である銀髪を輝かせながら。
紅の瞳が真っ赤に燃え盛るように、
炎を噴射。
ドラゴンキングはあわてて、また背後に振り向き、両手で炎をガード。
しかし背後からドラゴンキングを盾にして味方の炎から自分自身の体を守りながら、フィーズは剣から変更してナイフで串刺す。
何度、何度も串刺すと。
鱗が弾ける。
次から次へと鱗をはぎ取る。
炎は無限かと思えるほど吹き続け、
ドラゴンキングは身動きが取れず。
ついに炎が途切れると、
背後を掃除しようとする。
しかし背後を見たとき、
そこにはフィーズの姿はなくなり、
真上から巨大なハンマーを振り落とすドースン、
ドースンを天井近くに吹き飛ばしたのが、ネネーネの風魔法。
ドースンはコレクト化した巨大なハンマーを解除すると。
ドラゴンキングの頭に激突。
頭の鱗がはじけ飛び。
メイルンが走り込み、思いっきりジャンプする。
回転しながら剣を構えて、
ただまっすぐに額に突き刺す。
額から血しぶきがあがり、まるでマグマの血のように地面を溶かす。
しかしすぐにダンジョンの建物のせいか復元してしまう。
ドラゴンキングは雄たけびのようなものを上げながら、ふらりふらりと揺れながら。
死にたくないと叫んでいるかのように、
そしてその光景をみていると、
なんだか悲しくなってきて、
ロンパはようやく思い出した。
ドラゴンキングの正体を。
数千年前、独りぼっちだったアモスは、仲間に出会う前に仲間を拾っていた。
それはとても小さな卵で、そこからドラゴンが生まれた。
それから毎日ドラゴンと一緒に厳しい訓練をしてきた。
そしてドラゴンを迷宮のボスにして、
彼は、彼は。
ロンパは一歩踏み締める。
ゆっくりと一歩ずつ踏みしめていき。
ようやく到達した。
ドラゴンは地面に倒れて、びくりともしない、
それでもロンパは右肩をかるくなでる。
ドラゴンがゆっくりとこちら向いて、
にかりと笑って、あの頃のように小さな、小ぶりな炎を似せてくれた。
ロンパは涙をこらえると。
「わしももうすぐで逝く」
「ぐるううう」
そういってドラゴンはそこから消滅した。
遥かな昔の友は、自分より先にあの世へ行った。
なぜモンスターを復活ポイントで復活させないのか、
それが彼らの気持だから、
ロンパは彼らを改造した。
あらゆる魔法をかけた。
スライム、スケルトン、そしてドラゴン。
モンスターたちはこちらの都合で最強になった。
ならせめて安らかな死を与えてやるのが、
ロンパの役目なのではないだろうかと、そう思うようになっていった。
ドラゴンキングが消滅したとき、フィールドの真ん中に沢山のお金とドロップアイテムが出現する。
ドロップアイテムとお金はすべてドースンが管理することになる。
ドースンは背中の荷物入れに入れると、ようやく自分の役目があるとにかりと笑って見せた。
「では次に行きましょう」
「はい、それにしても強敵でしたよ、こんなに本気を出したの久しぶりだし、こんなにチームワークがよくなるなんて」
「それが修行というものであったり、経験というものであったりする。チームワークはスケルトン戦の時に培ったのかもしれませんねぇ」
「なるほど、それが知恵」
「ネネーネはもうちょっと知恵を蓄えてください」
「ふぉふぉふぉ」
「糞爺は笑うな」
「何気にネネーネちゃんは厳しいね」
「女たらしたまれ」
「ひえええええ」
そこは少しの日だまりがあるかのように明るいパーティーメンバーであった。
「次の間は精霊の間です準備はいいですか?」
全員がこくりと頷くと。
その巨大な扉を開けることとなった。
今回、チキンポッパーたちは現れない。さきほどの攻撃でこりていればいいのだが。
その4階層はほぼ森といってもいいほどの空間であった。
ロンパたちは森の中を歩きながら、湖に到達した。
この階層はとても広いし、森と草原と湖と小さな山があるくらいだった。
不思議と動物たちは姿を現すことがない、
「おそらくここは精霊の間だと考えていいぞ」
ロンパとアモスが知り合い同士で、
アモスから色々情報を教えてもらっているという設定で、
仲間達には信じ込ませている。
そのためロンパのとつぜんの豆知識にも、
仲間たちはおかしいと思ったりはしないようだ。
「この階層では炎系の魔法は使うな、死ぬぞ」
「なぜですか?」
メイルンが当たり前のように尋ねるので、
もうちょっと考えろと突っ込みたい。
「こんな木々や草草ばかりのところで炎を使ってみろ、すべてが燃え盛って、煙でお前たちも死ぬぞ」
「あ、そうだった」
「きゃっきゃっきゃ」
「ううううううううう」
「ひひひひひいひ」
「はやゆああややあ」
「な、なんだ?」
フィーズが当たり前のようにつぶやくと、
あたり中から精霊という精霊が表れる。
まずはシルフの大群、風の精霊と呼ばれているほどだ。
次はウンディーネの大群に、ノームの大群、さすがにサラマンダーは出てこない。
風、水、土の精霊が集まっている中、
パーティメンバーの中で彼らと勝負がつきそうなのはネネーネなのだ。
「ネネーネ頼むぞ」
「任せて、ください」
少し噛んでいたが、シルフとノームとウンディーネの精神攻撃が始まった。
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